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和書 492086 (30)



旧石器遺跡捏造 (文春新書)
販売元: 文藝春秋

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 教科書の記載をも揺るがした旧石器捏造事件について、本人も関わったという方の自戒を込めた本。なぜ捏造が見抜けなかったのか、十分な解答が示されているわけではないが、真摯に受け止め、考えていこうという態度がうかがえる。
 例えば、必要以上に文系と理系を分離した日本の大学のあり方など、いろいろな日本の学術研究の世界の問題が指摘できる。特に考古学に限らず、多く分野にとっても示唆的な点が多い一冊である。




旧石器時代の石槍―狩猟具の進歩 (UP考古学選書)
販売元: 東京大学出版会

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旧石器時代の型式学
販売元: 學生社

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旧石器時代の考古学 (シンポジウム 日本の考古学)
販売元: 學生社

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旧石器時代の地域編年的研究
販売元: 同成社

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旧石器発掘捏造のすべて
販売元: 毎日新聞社

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当時あれだけ騒がれたこの事件も今では次々と起こる新たな事件の山に埋もれてしまった観もある。いや、考古学に興味のある人々の間ではともかく、世間ではもともと話題にならなかったのかもしれない。

この本はあの旧石器発掘捏造の後日談に当たるとおもってよいだろう。
発掘捏造自体は前著の『発掘捏造』に詳しいようであり、この本はその後の考古学界の検証を中心としたものとなっている。

それにしてもなぜこれだけの長期間捏造が発覚しなかったのだろうか。
そして、疑問を感じていた専門家も少なからずおり、一部はその疑問を活字にまでして提起していたのにほとんど検証もなく、受け入れていた考古学界の実態。
学問とは疑いを持つことがすべての始まりではなかったのではないか。「こうあってほしい」「こうあるはずだ」といった思いこみや、批判への遠慮が出土物や出土状況、各種学説を総合して検証するはずの目を曇らしてしまったのではないだろうか。科学的に検証する手段にかけるといった問題ではない。
そこへ学閥争い、民族的な動機、功名心といった学問そのものとは別の次元の問題も絡み、捏造をのさばらしてしまった。

残念ながらそういった考古学界はほとんど変わっていないというのが読了後の思いである。
「ない」ことを証明するのは「ある」ことを証明するよりはるかに難しいことはわかる。開発のための緊急調査が主体となり、専門家が忙殺されているという現状も理解できる。
捏造が発覚したことにより、発覚前に比べて何が変わったのか。旧石器という存在が否定されただけで、他は何も変わっていないのではないだろうかというのが私の偽らざる感想である。




旧石器文化の研究法 POD版
販売元: 雄山閣

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若狭秦家文書 (京都大学文学部博物館の古文書)
販売元: 思文閣出版

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郷土の好古家・考古学者たち 西日本編
販売元: 雄山閣出版

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郷土の好古家・考古学者たち―東日本編
販売元: 雄山閣出版

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