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和書 492094 (153)



イラクとともに三〇年―誇り高き文明の国
販売元: 出帆新社

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 イラク侵略戦争で、米国は軍事的には圧勝した。「湾岸戦争」と同様、それは戦争というより虐殺に近い。
 私たちは軽々しく「民主化」という言葉を押しつけ、占領下のイラクの混乱を、野蛮な「テロリスト」の仕業と決めつけている。
 しかし、私たちは、イラクの人たちについて、「これでよい」と言えるほど、何を知っているというのだろう。

 イラクという言葉を聞くたび、私は経済制裁下の苦しみの中でも、瞳をキラキラさせていた子ども達を真っ先に思い出す。そして、米政府は憎んでも、911の犠牲者に最大限の哀悼を捧げていた人たちを思い出す。イラクは人類の文明発祥の地だ。そこには豊かな知恵や文化が息づいており、屈託なく笑い、正直に生きる人たちが生活していた。また、イラクは米国の侵略をうける前は、中東でいち早く政教分離を実現し、男女平等や、教育・医療の無料化、石油の国有化など先進的な政策を行った側面もある。

 イラク・アラブとともに長い年月を生きてきた阿部さんの「イラクとともに30年」は、私たちが知らなかったイラクの美しい姿を伝え、この戦争が破壊したものの大きさに改めて気づかせるだろう。そして、「復興」が米国の占領軍ではなく、このイラク人自身によってなされなければならない、という思いを実感として湧き上がらせるだろう。

 多くの方が、立ち止まって著者のこころに触れ、そこからイラクを見つめ直してほしいと願う。




イラクの小さな橋を渡って
販売元: 光文社

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911後、既に大量破壊兵器の隠蔽などで、イラクがアメリカから
非難される中、2002年末に取材は実施され、2003年3月に
アメリカがイラク戦争を開始する間際の同年1月に刊行された書です。
既にインパラのHPにあるダウンロードフリーの英語版で読んでいたのですが、
開戦後5年を過ぎ、改めて日本語の書籍でも戦争以前に存在していた
普通のイラクの人々の生活をもう一度確認したくなり、再び本書を
手にしました。
やはり、そこにはサダム・フセインの圧政の影は薄く、長引いた
経済制裁の末にも、日本などの所謂先進国とは異なる価値観に
基づき、明るく強く充実感がみなぎる人々が映し出されていました。
2003年以来の戦禍で、60万とも100万ともいわれるイラクの
犠牲者は何故現在のような戦争に巻き込まれなければならなかったのか。
また、今後どのような方向へイラク戦争は向けられるべきなのか。
イラク戦争後はどのようにデザインされなければいけないのか。
本書の写真に載っているイラクの人々が、戦争以前に戻してくれ、
と訴えているようでなりません。
イラク戦争の存在自体が忘れられつつある今こそ、本書が存在している
価値の確認をお奨めしたいと思います。




イラクりょこう日記―家族ですごした「戦場」の夏休み
販売元: エクスナレッジ

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 あまたあるイラク関係の本の中で、この本はイラク戦争終結直後に家族で現地を見てきたという異色の本です。小学生の視点と母親の視点、そして父親の視点という三つの視点からイラク人の生活ぶりが描かれているので、複眼的にイラクの現状が理解できます。

 それにしても毎日のように米兵が殺されている中、8歳の子どもを連れていいったなぁと驚きを隠せませんが、その辺の理由も両親のコメントを読むと納得できました。

 とくに父親の逸夫氏の、日本のジャーナリズムのひ弱さを指摘している点は説得力があります。戦争中、大手の新聞やテレビの記者は一人として現地に入ってはいなかった。すべてフリーの記者が現地から伝えていたことは、案外と知られていません。万が一、自社の記者が被害にあったら困るという事なかれ主義が、大手の新聞社やテレビ局に見られたといいいます。
 イラクという国は、今まで遠くて不可解な国と思っていましたが、豊富な写真と文章で、大変身近に感じられました。家族で読める本だと思います。




イラク零年 朝日新聞特派員の報告
販売元: 朝日新聞社

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「私達を人間として扱ってくれたのはサダムだけだった」

イラクのロマ=ガジャルに対して一般のイラク人は
強い偏見、差別意識を抱いている
大統領就任直後、フセインはガジャルに
市民権と土地と家を与えた
首都陥落後、周辺住民によって暴力的に追い出された
ガジャル達数百世帯は米軍駐屯地周辺に集まってきた
「米軍は食料や毛布をくれたし、私達を守ってくれた」

各地で対米軍攻撃を続ける地元の武装組織と
都市部で市民を巻き添えにして自爆テロを繰り返すイスラム過激派を
区別しなければならない

スンニ派武装勢力十組織の連合体「イスラム民族抵抗運動」統一司令部
政治参加の条件
「第一段階として米軍が市街地から外に撤退すれば
我々は米軍への攻撃をやめる」
「アルカイダを抑え込むことはできるのか」
「たやすいことだ。我々の命令に従わねば力で従わせる」

スンニ派武装勢力はアルカイダ系とも共闘してきた
これはレジスンスとして腐敗の入り口に立っている
米軍との停戦が成っていなくとも
一般市民に万単位で死傷者を生み出している無差別テロを
止めさせねばならない筈だ
レジスタンスには自らを律する倫理が必須だ
無差別テロを行う者や組織とは対決し
その実行行為者を逮捕・拘束し、調査し、監禁するべきだ

米国はたとえ停戦しても、その後に現出するものが
イスラム原理主義社会ではないかと危惧しているかもしれない
スンニ派武装勢力は民族派と宗教派が半々だと自称
旧フセイン政権下の軍人や情報機関員は世俗派だから
原理主義社会化までは進行しないと思う
米国がテロリストだと規定するヒズボラやハマスは
テロ路線から選挙闘争路線へと変貌しつつある
アフガニスタンでは穏健派タリバンは武装解除に応じ
選挙に参加
イラクのスンニ派武装勢力も選挙闘争へと転身させればよい
そして約束通りアルカイダ系を排除してもらえばよい




苛立つ中国
販売元: 文藝春秋

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著者は中国問題を中心に精力的な取材活動を展開しているルポライター。中国語力を生かして、中国全土を飛び回る。反日運動の中心的な人物に会い、反日暴動の舞台を丹念に歩いて話を拾う姿勢は称賛すべきと思う。

具体的な事実やエピソードがたくさん出てくるので一気に読めるが、本書の構成自体が週刊誌や月刊誌の記事の集合体なので、いろんな事実を見聞している割には全体を通して著者の言いたいことが系統的に整理されていないような気がする。

素材は素晴らしいが、料理し切れなかったという感じか。ともあれ、体を使った力作で、著者の誠実な人柄が表れている丹念な姿勢には好感が持てる。




イラン (暮らしがわかるアジア読本)
販売元: 河出書房新社

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イランを知るための65章 (エリア・スタディーズ)
販売元: 明石書店

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 イランが好きです。イラン映画よく見ます。イラン史の本も色々読みました。イランも旅行しました。そんなわけで、表紙を見ているだけでは、「旅行ガイドと在住記をまとめたような本なんじゃないの?」とちょっとなめてかかっていたのですが、実際に本屋でぱらぱらとめくってみて、各章のタイトルを見て「おや」と思いました。

 予想通り、生活していれば誰でも書けるようなトピックである「生活・政治(宗教)・経済・芸術(映画)」に加えて、予想に反して、言語・文学、歴史、宗教(ゾロアスター教)などが掘り下げられて記載されていました。イランの民話とアレクサンドロス伝説やシンデレラ物語、ゾロアスター教とイスラム教と犬と猫の関係からペルシャ語史、現代方言など、通常の書籍では得られなかった知見が多く、非常に参考になりました。サッファール朝とブワイフ朝の武人想像図なんて、日本で出ている歴史書にも載ってないものにお目にかかれるとは!
  
 生活や宗教についても、ただものではない。例えば暦の項目では、わざわざイラン民族がイラン高原に来る前の暦・来たあとの暦、アケメネス朝時代の暦・イスラム時代の暦・現代暦と、それぞれちゃんと語る徹底ぶりしかも2〜3頁とコンパクトなので読みやすい。

 こうした密度の濃さは、日本のイラン研究者を総動員したのでは?と思える55人にも及ぶ執筆陣に支えられている。各人各様、イランへの愛に満ちていることがよくわかる。しかも関連記述はちゃんと章番号が転記してあり、執筆陣が多いながらちゃんとまとまっている。お買い得です。




イランの水と社会
販売元: 古今書院

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イラン農民25年のドラマ (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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西表炭坑写真集
販売元: ニライ社

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