和書 492116 (48)
くまぐす外伝 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房
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飛び切り面白い熊楠という天才を、これまた軽快なタッチで描いた物語。
ふんだんなエピソードがとにかく読ませる。
無論今では実証的に間違いだといわれる部分もある。
だが、多くの脱線や、豊富な資料がそれをまったく気にさせない。
楽しめる物語を求めているのなら文句なしの1つ。
水木しげるが解説だが、水木しげるの『猫楠』もこの作品に多くを依拠している。
くんずほぐれつ (文春文庫)
販売元: 文藝春秋
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若かりし頃の斉藤さんのエネルギーほとばしるエッセイ集です。
特に面白かったのは、だるいと疲れの違い。
どちらも同じような症状を示しますが、原因は違う。
原因が違うなら、治し方も違うわけです。
疲れは体の中のエネルギーが枯渇した状態。
だからゆっくり休養して美味いものを食べて充電することが大事。
だるいは逆に、体の中のエネルギーが上手く発散できない状態。
だからそのエネルギーのはけ口を見つけることが大事。
役に立ちました。
ぐうたら学入門 (中公新書ラクレ)
販売元: 中央公論新社
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本書では、様々な昔話を引用しながら、昔は「働くこと」は「遊ぶこと」とであり境界線がなかったと述べている。その上で、現在はその豊かな「意味」が失われ、「勤勉」で走りつづけることを強制され、その価値観から外れるものは見捨てられる時代である、昔の日本の姿を顧みても良いのではないか、と主張する。昔の価値観を「タイム・ミニマイザー」、現在の価値観を「エナジー・マキシマイザー」とし、前者を奨めている。
印象的だったのは、「昔の価値観では他者を排除しない。他者との緊密な関係が「自分」を手に入れる最良の方法。しかし現在は、その関係が希薄となっているので、自分の存在する意味がわからず、心底で不安に苛まれている」との記述である。精神的な豊かさを獲得していくことこそが、現代人にとって大切なことであるかもしれない、と考えさせられた。
ぐれる! (新潮新書)
販売元: 新潮社
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中島 義道著書「哲学の教科書」はまだ良く読めたがこの「ぐれる!」は選択を間違えたらとんでもないであろう。
あまりにも自分的には過激すぎているので控えめな評価にしました
、
こう生きてみないか―人間・社会・神と向き合う
販売元: 湘南未来社
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こう考えると生きることが嬉しくなる
販売元: 三笠書房
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ここからはじまる倫理
販売元: 春秋社
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この本は、特定の道徳的立場を押し売りではないし、いろいろな倫理学説の無味乾燥な紹介でもない(哲学や倫理学の「入門書」にはそういうものが多いけれど)。
ではどういう本かというと、
一口でいえば、物事をきちんと考えたい人のための本。
あるいは、考えようとする人の手助けをしてくれる本。
筆者はかなり倫理的な人間であるが、それを一方的に断言し押し付ける ― ○○すべきだ! ― のではなく、本当にそうなのか とことん考えてみるように読者を促す。
そしてそのためにはどうやって考えたらよいのかを示してくれる。
倫理的問題(妊娠中絶・自殺幇助・自然破壊etc.)の安直な解決を筆者は求めていない。
そうではなくて、これらの問題をどう考え どう議論していくのか、その術を示そうとしているのだ。
この本で著者が読者に求めていることは、とにかく誠実に考え抜くこと。
僕にはそのように思えた。
また、この本は話の進め方も非常に上手い。
まず一般的に話題を示し、つぎに具体例でそれを明確にする。
そして最後にもう一回ポイントをまとめる。
全体を通してこのように進んでいくから置いてきぼりになる心配がない。
さらに各章の終わりには「トレーニング」を設けて、読者自身を考えさせる作りになっている。
タイトルは「倫理」となっているが、ここで書かれていることは倫理にだけ当てはまるものではない。
応用範囲の広さもこの本の魅力である。
ようするにこの本は、
「およそ 人がものを考え 他人と語ろうとする時にぜひとも必要なこと」
が実践形式で書かれている本である。
おすすめ。
ここが気になる!中国人―チャイニーズ・スタンダードの「変!」に迫る (成美文庫)
販売元: 成美堂出版
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ファンキー末吉氏は監修として名前を貸しただけなのでしょう。
他の著書でも見られる本人の文体と思しき部分は、正に「はじめに」だけ。
本文は名もなきライターが文献頼みで書き上げたものでしょう。或いは複数で書き上げたかも、相反する書き込みもあるので。
ここで跳べ―対論「現代思想」
販売元: 慶應義塾大学出版会
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2001年9月11日以後の危機的な世界情勢に対してわれわれはいかに対峙すべきか。この問いを前にして、日本のビジョン、世界のビジョンを抽象的に考えていても、おそらく問題は解決しない。「市民」という立場に立つかぎり、問題は個別具体的に対処していく他ない。そうだとすれば、本書が掲げる「近代化とアジア」「民族と文化」「生命と倫理」「都市と市民」「政治と市民」といったテーマについて、徹底的な「対話」を続けていくことは、どのような「世界」像を形成するにせよ不可欠の前提となるだろう。
小熊英二によって再評価され、その根底的思考にふたたび視線が注がれる小田実、韓国の近代化の問題を真摯に問い続ける黄晳暎、「すべての武器を楽器に」をテーマに音楽を奏で続ける喜納昌吉、先端医療!の暗部を鋭く抉り出す「脳死・臓器移植拒否宣言」の山口研一郎、阪神・淡路大震災を人災として告発する早川和男、議会制民主主義の問題にラディカルに取り組む志位和夫。
本書は、各界を代表する「現場の思想家」による徹底した「対話」を通じて、われわれ一人ひとりが現代の錯綜する諸課題にいかに対峙し、どのように「自前の思想」を構築していくべきかをラディカルに問うている。
ここにないもの―新哲学対話
販売元: 大和書房
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身近なものや概念について考えて見るきっかけになりました。対話形式で読みやすくなっています。
<内容>
1、人生は無意味って何だろう。
2、10年前のぼくは、ぼくだろうか。
3、言葉で言い表せないもの。
4、自分の死を想像することができるか。
5、未来は存在しない?
自分の死って何だろう。過去の私の生きてきた証というものは残るんだろう。過去の自分を思い返したりするときは、やはり第三者の目で自分を見ているんだろう。しかし、自分の未来の可能性というものは失われるんだろう。未来というのは、一瞬ごとに過去から接続され、出現する。別の言い方をすると、無限にある可能性のひとつがその瞬間ごとに新たに産声を上げる。自分の可能性が見えないというときはもしかしたら人生は無意味ということになるのだろう。人生に希望を持ち続けることこそ自分の心を満たすんだろう。
言葉は、何かを語ることで、語ることが出来ないものを影のように映し出す。微妙という風に表すのは、うまく言葉にすることが出来ないからである。そういう時はもどかしさを感じることである。言葉で伝えることの難しさを感じるところである。