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和書 492116 (307)



オウムと身体
販売元: 日本エディタースクール出版部

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 オウム真理教事件に関する書物は多いが、野口整体を学んだ整体師が身体技法や体癖という視点から切り込んだ、きわめてユニークな書。
 筆者は、オウム真理教の身体技法は、もともと過換気(過呼吸)状態にある現代の身体を、さらに緊張と集中を高めて過換気に追い込むものであり、弛緩と発散の技法が盛り込まれていないところが大きな欠陥であると指摘する。また、現代日本では(オウム事件の当時は)、身体技法に関してあまりにも無知であったために、教団の「修行」の体験の中に神秘性を見出してしまう若者が続出したが、それらは本来身体技法に精通している目からすればむしろ当たり前の体験であったと述べる。身体に関してもう少し知識があれば、あのように踊らされることは無かったであろうとし、身体技法の知を排除する社会通念が問題であると主張する。
 体癖論の本としても、主に6種や11種の記載が多いが、カルト教団の成り立ちを幹部たちの体癖から論じているのが興味深い。巻末付録の各種体癖の解説も充実している。




嚶鳴館遺草―細井平洲の教え
販売元: 文芸社

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応用倫理学事典
販売元: 丸善

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応用倫理学のすすめ (丸善ライブラリー)
販売元: 丸善

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「倫理学」に関する知識はあまりなかったが、本書を読むことで「倫理学とはこういうもの」というイメージが持つことができた。「他者危害の原則」を自由主義の定義として述べ、この原則をもとに現代社会のいろいろな問題を具体的に検討していた。これらの検討を通じて、倫理学とは「善悪の判断根拠となる原則を研究する学問」であることを把握できた。また「自分で判断するときにどうすればいいかという意思決定の予行演習が倫理学である」との記述も参考になった。




欧陽脩―その生涯と宗族
販売元: 創文社

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応用倫理学入門―正しい合意形成の仕方
販売元: 晃洋書房

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第一章、第六章は、応用倫理学に主体的に取り組んでいく学生向けのガイドとなっている。この点は、単に概説したり、論者の主張を展開していくだけの教科書が普通の中で他に例をみない意義を持つと思われるが、第五章「情報倫理学」がひどかった。文章が途切れすぎで意味が取れなかったり、つながりがないものを無理に接続したのかと思われる箇所が散見された。誤字脱字も多く、なぜこのまま出版されたのか不思議なぐらい。この五章に関しては、同年に出版された同じ著者の『先端技術と人間』(NHKライブラリー)の第二章がその「完成版」となっているので、もしこちらの五章を読んで困惑された方がおられたらそちらをご覧になるようお薦めします。




応用倫理学の考え方―生命・環境・経営倫理と社会問題
販売元: ナカニシヤ出版

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応用倫理学のすすめ (丸善ライブラリー)
販売元: 丸善

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応用倫理学の転換―二正面作戦のためのガイドライン (叢書 倫理学のフロンティア)
販売元: ナカニシヤ出版

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大いなる失敗―20世紀における共産主義の誕生と終焉
販売元: 飛鳥新社

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処刑、粛正、収容所送りなどによる、政治上の犠牲者として、20世紀、合計すれば、少なくとも5千万人を下まわらない人々が非業の死を遂げた。(その内訳は本書に詳しいが、ここには国家間戦争による死は含まれていない。)共産主義イデオロギーが結果した、途方もない前世紀の無念の死の数に、ただただ、絶句である。

確かに、市民的自由とイノベーションを確保し続けることで情報化社会へと変貌した先進国資本主義市場経済は、消費財一つ作るにも政治局レベルでの決定が必要なソ連型計画経済に圧倒的に勝ることを完璧に実証しえた。しかし、一つ疑問なのは、果たしてマルクスの資本論は、著者の言うとおり、時代背景となった産業資本主義という時代の制約を刻印された理論として、共産主義崩壊をもって直ちに100%くずかご行き、とされるべき代物なのだろうか、ということ。

商品、貨幣、資本から株式資本の成立に至る資本論全3巻の展開は、資本主義社会の日々の再生産原理を論理的、歴史的に解き明かしたものとして、資本主義社会が存在しつづけるかぎり、理論的な有効性は減じないのではないか。実際、カジノ化したグローバル資本主義のマクロ分析の手法として、今また有効性が復活しつつあるようにも見える。20世紀、マルクス、フロイトという2人のユダヤ人が創出した人間に関する2大理論は、21世紀の我々に未だ、執拗に問いを発しているように思えてならないのだ。

とはいえ、共産主義分析におけるアメリカの最大権威の力作として、本書は何度も読み返す意義がある。英文版出版後17年の今、改訂増補版がでてもいいのだが、それは中国社会主義政権崩壊後の話なのかもしれない。




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