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和書 492124 (126)



和尚になった泥棒―仏教・ちょっといい話
販売元: 探究社

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ひろさちや氏は非常に多作で、しかも俗向けの本が多いので軽く見られているようだが、私は仏教のエッセンスをしっかりつかんだ人だと思う。それは、書かれたものの隅々に現れている。

本書は幼稚園、保育所向け雑誌「ないおん」に「仏教・ちょっといい話」という題で連載されたものをまとめたものである。題は原題の方がいいと思う。子供向けの本と見られたのでたぶん売れなかったのだろうと思う。

この本はもちろん子どもや若い人にも読んで欲しいが、何より大人に読んで欲しいと思う。特に私の印象に残ったのは「ただ『焼けた』だけです」という話。

ある仏教学者の家がとなりの家の失火ですっかり焼けてしまい、大事な論文も蔵書もみな灰になってしまった。はじめ学者は隣家の人を怨むことしきりであったが、しばらくしてはっと気が付いた。

「法句経」の「怨みに報いるに怨みをもってしてはならない。怨みをすててこそ、息むのだ」という教えを思い出したのだ。そこで彼は何とか隣人を緩そうと努力を始めた。
 それまで彼は隣の人に家を「焼かれた」と考えていたのだが、色々と考えた末、結論に到達した。

自分の家は、隣家に「焼かれた」のでもなく、自分で「焼いた」のでもなく「ただ焼けた」のだということに気が付いたのだ。(以上、要約)

これはなかなか高度である。しかも非常に重要な視点である。この考え方が社会に共有されるようになれば、世の中平和になるであろう。

内観という精神修養法がある。現在では心理療法や企業教育などにも応用され、世界的にも注目されている。
その方法は一週間、研修所などにこもって、他人から「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑かけたこと」の3つの観点から自分の過去を見つめ直すというものである。

「してもらったこと」と「して返したこと」を調べるというのはバランスがとれているが、「迷惑かけたこと」は調べても「迷惑かけられたこと」は調べないのである。これは一見不公平なような感じを受けるが、「迷惑かけられたこと」は我々、日常的にいつも「調べて」いるのである。内観がだんだん深まってゆくと、この「ただ焼けた」という客観的事実に到達し、被害者意識を乗り越えることができるのである。

これこそまさしく、釈尊が説いた八正道の第一番目、「正見」ではなかろうか。

ちなみにこの「ある仏教学者」というのは浄土真宗の学者、安田理深氏のことであることが、偶然ネットサーフィンしていて分かった。




面白いほどよくわかる聖書のすべて―天地創造からイエスの教え・復活の謎まで (学校で教えない教科書)
販売元: 日本文芸社

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これで「聖書のすべて」が分かるわけではないと思いますが、天地創造やノアの箱舟、ソドムトとゴモラ、アベルとカイン、モーセのあの話など旧約聖書・新約聖書の色々な話がまとめられていて手っ取り早く読むことが出来ます。




親と子のお経―父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)
販売元: 講談社

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親と子のお経父母恩重経 (仏教コミックス―ほとけさまの教え (43))
販売元: 鈴木出版

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仏教の常識―日本人なら知っていてほしい (オレンジバックス)
販売元: 講談社

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戒律のはなし (仏教コミックス―ほとけの道を歩む)
販売元: 鈴木出版

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家庭のお経―維摩経と勝鬘経 (仏教コミックス―ほとけさまの教え)
販売元: 鈴木出版

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ブッダ・ロード―川人忠幸インド写真集 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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鎌倉の寺 (仏教コミックス―生活の中の仏教)
販売元: 鈴木出版

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観音さまの霊場 (仏教コミックス―ほとけさまの大宇宙)
販売元: 鈴木出版

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