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和書 492136 (153)



財テクから時テクへ―知恵・ひと・時間のライフデザイン
販売元: 情報センター出版局

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死の灰を越えて―久保山すずさんの道
販売元: かもがわ出版

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住宅立地革命 (実日ビジネス)
販売元: 実業之日本社

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事典 セカンド・ライフがわかる (事典)
販売元: 中央経済社

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中高年からのボランティア (熟年万歳)
販売元: 家の光協会

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情報社会と生活経済学
販売元: 酒井書店・育英堂

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道新フォーラム しあわせ追求―多様化する価値観の中で (道新ブックレット)
販売元: 北海道新聞社

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視覚障害被災者とボランティア―ハビー活動報告
販売元: 大活字

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資格商法・悪質商法の法律相談 (新・青林法律相談)
販売元: 青林書院

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ホテル・ライフ (シカゴ都市社会学古典シリーズ)
販売元: ハーベスト社

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都市社会学におけるシカゴ学派のモノグラフの1つ。
本書のもととなったのは著者の博士論文で、提出後10年後に書籍化されてい
る。著者のハイナーは、シカゴ大学でパークの指導を受けた、シカゴ社会学
黄金時代の1人である。

全12章からなっており、また内容ごとに3部構成となっている。
第一部「旅行者のための住居」(2章〜5章)
第二部「ホテルで暮らす人びと」(6章〜9章)
第三部「家庭から離れたときの行動」(10章〜12章)

本書は、ホテルでの生活(まさしくホテル・ライフ)をいくつかの側面から
描く。暇を持て余す女性の姿であったり、自意識過剰に育つ子供の姿であっ
たり、モラルなきホテル生活者の姿であったりなどなど。このホテルでの生
活に、都市的生活様式(アーバニズム)の特徴的な部分を見出したのである。
すなわち、ホテル・ライフは、濃縮された現代都市生活であるというスタン
スで論じられている。非常におもしろい観点だと感じた。
ホテルを対象にした研究ながら、それをより大きい文脈のなかに位置付けて
論じている。個別の調査研究をどう大きな話(流れ)に位置付けるのかは、
フィールドワークを行なう人にとって一番悩ましいところでもあるし、一番
オリジナリティを示せるところでもあるように思う。私自身は著者のスタン
スに「なるほど」と納得させられた。
また、本書はワースのアーバニズム論のリアリティを補完するモノグラフと
してとらえる研究者もいるようだ(訳者解題より)。シリーズで監訳をして
いる奥田道大は、都市社会学者でも「原本のほとんどを見たこともない事実
を(中略)知って、がく然とした」と述べているので、都市社会学では基本
文献みたいである。

博士論文以降10年後に書籍化されたのは、アメリカだけでなくヨーロッパの
ホテルに関するデータについても集めていたためだそうで、実際に多様な事
例紹介や引用がみられて面白かった。
ただ、読んでいて難しかったのは、時代背景や英語表現のニュアンスについ
ての知識が少なかったため、インタビューデータで行間が読めないところが
しばしばあったことである。もっと他の資料や文献から情報を補えば理解で
きるのであろうが、個人的なところでは少し「?」と読み返すことが多かった。
監訳の方針なのか、翻訳は直訳を基本にしているようである。学術的には内
容が変わるわけではないので問題ないだろうが、読み物として楽しもうとす
るとモノグラフのわりには少々読みづらい。読み物として期待しすぎてはい
けない。


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