和書 492148 (229)
新版 広島長崎修学旅行案内―原爆の跡をたずねる (岩波ジュニア新書)
販売元： 岩波書店
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現代ヨーロッパ国際政治 (岩波テキストブックス)
販売元： 岩波書店
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この本は「テキストブックス」という名前だからといって、無味乾燥で面白くないといった類の教科書ではない。非常に情熱的で優れている著作である。
この本では、欧州の国際政治は一国一国の外交行動を見るだけでは不十分で、OSCEやEUなどの各機構に焦点を当てる重要性を説く。そして、さらに西欧にとっての周辺と西欧との関係に着目している。このようなアプローチで「現代ヨーロッパ国際政治」がきちんと説明出来るのかどうかは、異論反論があるだろうが、筆者たちの主張に一理あると感じる。
ところで、この本の最も面白いところは、「はしがき」である。ここだけでも目を通す価値があると思われる。
国際関係学原論 (岩波テキストブックス)
販売元： 岩波書店
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国際関係学をより学際的な学として再構築していくための、原理的な考察です。
筆者の関心が学際性にあることは目次を眺めるだけでも分かりますが、一読した限り、それを達成する試みとしてどの程度成功しているかに関しては、否定的な評価を下さざるを得ません。全体としてのそれほどまとまったものでもなく、どちらかというと、思いつく要素を並べていったという感も否めません。
ただ、筆者自身が自著を試論的なものと位置づけていますので、即具体的な成果を期待して読むよりも、一つの可能性を提示したものとして読むのが適切でしょう。その意味で、筆者と同じような関心を持ってらっしゃる方ならば、探求の一つの起点と考えうるかもしれません。また、新しい本なので、ごく最近の動向が紹介されているところは有益です。
国際機構 (岩波テキストブックス)
販売元： 岩波書店
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古文表現法講義
販売元： 岩波書店
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書名が紛はしけれど、文法書にはあらねば、要注意。 平安時代の物語は歌を軸にして作られたりけりと説く大学教授の著者が、年末テストとて学生に作らせける物語の中よりさるべきものを選び、解説と自ら書き改めたる添削文を加へて、書にしつるものにはべり。
添削文の手際は言ふべきにもあらねど、学生の作りつる元の物語にも、瑞瑞と好ましきもの数多はべり。 歌は古歌を真似び、文章も古典より取り出でつる書き様を綴れれば、創作性は低けれど、古文めかしきけはひは厚くなりて、まことの物語と見え分からぬものだにはべるなり。
かかる旨の書なれば、古文学習の初級者にはさしも益体あらで、すでに文法や単語を悟れる中・上級者向けにはべれど、解説の筋は創作行為全般に通ふ普遍性を具せれば、初級者が読むとも、そこらくに興ありと思ひはべり。
参考書にはあらぬゆゑ、幾度も読み返す事なしと思はば、値がいささか高く覚えはべり。 図書館などにて、ひとわたり見つる後、購入を思ひ定むるが賢明にはべるめり。
日本外交史講義 (岩波テキストブックス)
販売元： 岩波書店
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例題を載せたりやキワードを太字にしたり、教科書として、学習しやすいように配慮されている。高校レベルの日本史の知識がない人でも、この本を読めば大学レベルの日本外交史の中級までいけるだろう。
ただし、なにせ論争の多い日本近代史であるために、どの本でもそうだが、一冊だけで近代日本外交史の知識を得ようとすると危険である。したがって他の著者の日本外交史の本と併用することが望ましい。(例 入江昭「日本の外交」「新・日本の外交」中公新書など)
平和研究講義 (岩波テキストブックス)
販売元： 岩波書店
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故高畠通敏先生は、洞察力に満ちた、良い意味での個性的な政治学者であられた。その高畠先生の手になる「平和研究」の「講義録」が、ご遺族ならびに五十嵐・佐々木両氏のご配慮とご尽力によって日の目を見ることになったのは、望外の喜びである。さて、本書を一読して、まず感じるのは、やはり、「平和研究」とは「戦争研究」であるということである。そして、次に感じるのは、編者の佐々木氏も指摘されているように、戦争と平和の問題に国境はない、という事実である。そして最後に、著者が、平和を実現するための唯一の処方箋はない、けれども、少しずつでも、平和を構築していこう、という地味ながら、力強いメッセージを投げかけてくれているという点である。故人の研究スタイル・お人柄が十二分に感じられる、優れた著作であると思う。
オキナワ 沖縄戦と米軍基地から平和を考える―岩波DVDブックPeace Archives
販売元： 岩波書店
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小項目で区切られており、読みやすく分かりやすいです。
この種の本の中では、情報量はかなり多い方に入ると思います。
沖縄戦よりも、戦後の米軍基地問題のほうがやや分量が多いです。
しかし、全体として少し「左」寄りの記述が多いので、星マイナス１としました。
もう少しニュートラルな記述だったらいいんですが・・・。少し感情的。
付属のＤＶＤはガマの中の映像など、なかなか貴重な映像もありました。
破壊される大地 (岩波フォト・ドキュメンタリー世界の戦場から)
販売元： 岩波書店
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白黒の写真集と、解説の文章の２部に分かれている。写真集は、ジャーナリズム的な写真というよりは、見る側の心に訴えかけるような写真が多い。
特に印象に残ったのは、切り倒された木々があたり一面に散らばっている土地を空撮した写真。とても残酷な印象を与えるとともの、何か「とりかえしのつかないこと」をやってしまった人類としての自責の念が伝わってくる。
もう一つは、砂漠で一人立って祈る男の人の写真。何を祈っているのかと思わず考えてしまうが、彼は自分について祈っているのか、人類あるいは世界に対して祈っているようにも見える。
後半の文章は、他の人のレビューにもあるように、とても簡潔で要点をついており、紛争の大きな原因が環境破壊にあるという筆者のメッセージが明確につたわってくる。ルワンダ虐殺の環境のバックグランドをきっちりと説明している。
反テロ戦争の犠牲者たち (岩波フォト・ドキュメンタリー―世界の戦場から)
販売元： 岩波書店
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この写真集を見て、影響力を受ける人は多くいるだろうと感じました。今私たちは何を見、何を感じ、どう行動するのか？
考えるためにこの写真集を見る・読むべきである。