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和書 492150 (273)



ドキュメント 現代の傭兵たち
販売元: 原書房

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 本書は、民間軍事会社について、とりわけ現場に身をおく人間たちの姿を描いている、という点で評価に値すると思います。冒頭、ブラックウォーター社の“民間軍事要員”たちの、イラクにおける日常が描かれています。彼らはみな個性的で、仲間をお互いニックネームで呼び合います。グリズ、ミヤギ、Tボーイ、バズ、ゲッコー、86・・・。
 メディアの評判とは裏腹に、実際の彼らは、体を張って、家族のために危険な仕事に従事する、ごくありふれたお父さんの姿です。本書の表現を借りれば、「その多くは体脂肪率に気を配り、ネットサーフィンに興じて、交戦規則を遵守しようとする人々」です。本当にヤバイ状況でもユーモアを忘れない彼らは、最高にクールな連中だと感じました。

 また、本書の次の文句は印象的です。
「SF(特殊部隊)内ではおなじみのこんなジョークを何度も耳にすることになるー20年間勤め上げたSF隊員に残されるのは、トパーズの指輪にハーレーダビッドソン、それに別れた妻くらいのものだが、ウォルマートの案内係にはなれるんだと」(P210)
「おれは海兵隊に20年いた。こういう稼業以外に何ができるかわからない。クソ、これぐらいしかできることが思いつかないんだ」(P276)
 18で軍隊に入り、そこで20年間勤め、辞めて何ができるかと考えれば、やれることは限られるでしょう。“市民生活に役に立つことのない技能”のために、それまでの人生の大半を費やしてきたわけです。それを思えば、退役軍人(または元警官)たちがこうした業界に流れ込むのは、ごく自然なことに思えます。と同時に、アメリカをはじめとする海外の企業家精神の旺盛さには驚かされます。





 




コーカサスの金色の雲 (現代のロシア文学)
販売元: 群像社

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 30年代と40年代の旧ソ連では、スターリンの大粛清と対独戦により大人の人口が大幅に減少したため、いたるところに孤児院があったらしい。この作品はモスクワ近郊の孤児院に住む、11歳の双子、サーシカとコーリカのクジミン兄弟の物語。時は1944年。戦争はまだ終わっていないし、孤児院への食料の配給は不十分で、院長たちは子供たちの配給をくすねるほど腐敗している。

 そこにコーカサスへ移住する話が持ち上がり、現状に絶望しているクジミン兄弟は行くことにする。ところが彼らがたどり着いた村は、もともとチェチェン人の住んでいたところであった。チェチェン人たちはナチスに協力した容疑で、スターリンの命によりシベリア等へ根こそぎ強制移住させられているのだが、山岳部に逃れた人たちがゲリラとなって、夜な夜な村を襲いに来る。

 物語の前半は、クジミン兄弟のヴァイタリティに満ちた生き様をコミカルに描き、後半はコーカサスに移ってからの生活を活写する。女性教師レギーナの愛情に接し、豊かな人間愛に目覚めた兄弟の幸福も束の間、彼らもゲリラの襲撃を受ける。その衝撃の描写に胸が引き裂かれそうになるが、ほんの少しだが希望は残されている、とだけ言っておこう。

 作者の実体験が基になっているそうだ。彼も孤児で実際にコーカサスに行き、命からがら逃げ帰ってきているという。この過酷な作品を生む必然性は、平和ボケのなかで安穏と暮らしている我々には持ち得ないものであり、我々の生み出す文学作品など本作に比べれば、オママゴトのようなものである。

 個人的には、過去十年間に読んだ最高の小説。最後まで読者をひきつけて離さない三浦みどり氏の翻訳も素晴らしい。本作を知るキッカケは、週刊文春に連載されていた故米原万里の書評から。ロシア語の通訳、随筆家そして作家であった彼女は、真に偉大な読書家でもあった。この場を借りて彼女に感謝すると共に、心から冥福を祈りたい。

  




現代ピストル図鑑 最新版 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

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アメリカの小説なんかを読んでいると、銃の名前や口径の標記があって、それでイメージが決まる場面があります。私のように全く銃の知識がないと(オートマチックとリヴォルバーの違いも知りませんでした)何がなんだかちんぷんかんぷん。で、この本を買ったのですが、銃の基本および用語については全くわからず。写真はいっぱいのっているので、ある程度銃について知っている人はこれでいいのでしょうが、「図鑑」という言葉で初心者向けと思ったら大間違いでした。
相変わらず、銃の基本と用語はわからずじまいです。




現代兵器事典 (兵器ハンドブック)
販売元: 朝日ソノラマ

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甲陽軍鑑 (現代人の古典シリーズ)
販売元: 徳間書店

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現代流「呉子」の読み方―組織と人間関係の中国兵法
販売元: PHP研究所

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裂けた岬―難破船長食人事件の真相 (幻冬舎アウトロー文庫)
販売元: 幻冬舎

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戦争論争戦 (幻冬舎文庫)
販売元: 幻冬舎

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活字ではなかなか伝わりづらいが、小林・田原両氏の"対談"は峻烈な激論となった
ようだ。朝ナマの司会で鳴らした田原氏の"声闘"に、負けじと応戦の小林氏は
「戦争論」での主張そのままに直球勝負で臨む。だが老獪な田原氏の硬軟織り交ぜての
幻術の前に、思うような展開に持ち込むことができない。壮絶な闘論は痛み分けに
終わった感があるが、両雄の外連味のない激闘のさまは私には爽快に映った。

応酬は噛み合っていないようにも見えるが、日本の伝統と歴史に土台を置く保守
主義者小林氏と戦後民主主義者の田原氏では、相互理解にも自ずから限界があると
いうものだ。小林氏は戦後民主主義の土俵から田原氏を引きずり出したかったよう
だが、田原氏は最後まで乗ってくることはなかった。そこに田原氏の世代的限界が
あり、"体質としてサヨク"の根深さがある。そして田原氏はマスコミ的言説の枠の
中で生きてきたマスコミ人であり、小林氏はその破壊者なのだ。両者の壁は厚い。




パールハーバー―運命の日 日米開戦の真実 (幻冬舎文庫)
販売元: 幻冬舎

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原爆を盗んだ男 クラウス・フックス
販売元: 朝日新聞社

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