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和書 492158 (74)



宇宙は自ら進化した―ダーウィンから量子重力理論へ
販売元: 日本放送出版協会

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「自然がそのもっとも深いレベルで数学と関係している、という根拠がまったくない」
「普遍的に成り立つように思える事実を発見したならば、私たちは即座にその理由は歴史にではなく原理にあると考える」が、
「同時に偶発的である可能性を排除する論理的な根拠はない」

「素粒子の特性はそれ固有のものなのか、あるいはその素粒子と宇宙のほかのものとのあいだの相互作用の部分的な現われなのか」
「「物」の特性はすべて現実の「物」のあいだの関係を基礎としており、絶対的な意味をもたない(ゲージ原理)」

本書では、「何年も考えたあとでさえ、意識的に努力しなければ対峙することのできない概念」と吐露しつつ、
「法則は数学を基礎とする永遠のものだというプラトン哲学の概念」を棄却し、
「法則そのものが進化あるいは自己組織化の作用で形成された」と述べ、
「星がブラックホールへと崩壊することで起こる爆発からそれぞれが生まれる、連続的に成長する「宇宙」コミュニティ」という描像、
自己組織的(すべての尺度で構造的)に「ブラックホールが新しい宇宙を生み出す」という宇宙論が紹介されている。

「宇宙全体そのものが自己組織化する非平衡系である」と述べている訳だが、
「エネルギーが一定の速さで流れている開放系でのみ、自己組織化が自然に起こり、永遠に秩序を保つ可能性がある」訳で、
開放系ではなく、孤立系である宇宙との整合性はどうなるのだろうか? と思っていると、
「多くの物理学者と天文学者は、宇宙が相転移を経験したことが、
明確な尺度をもたないフラクタル・パターンのように宇宙全体に分布する、
構造を形成したのかもしれないと考えている」と、相転移という平衡系の概念を宇宙(孤立系)に適用することで、
「宇宙全体が二つの相のあいだで転移をしているところだ、と考えた」ホルガー・ニールセンの説が紹介されている。
相転移点では、「両方の相が同時に存在している」、つまり、
「両方の相の原子の固まりは、原子数個の大きさから目で見ることのできる大きさまで、あらゆる大きさのものが形成される」ので、
無秩序が秩序に席を譲る臨界系・・・すべての尺度で構造的な系・・・
"スケールフリー(尺度のない)(アルバート=ラズロ・バラバシ著『新ネットワーク思考』)" な自己組織化する系が、確かに存在できる。

「自然選択の累積による進化(=自己組織化)の理論は、組織された複雑さの存在を原理的に説明できる、私たちが知っている唯一の理論である。
たとえ証拠がそれと一致していなくても、それは依然として最高の理論である(リチャード・ドーキンス著『ブラインド・ウォッチメーカー』)」

自己組織化ってのは、思考停止を促すズルい概念でもある・・・相転移の理屈を通す限り、
「大規模な出来事は小規模な出来事を単に拡大したものにすぎず、それらは同じ原因で発生する(マーク・ブキャナン著『歴史の方程式』)」ことは否定できない。
プラトン哲学の復活である・・・「敬服する思索家とのつきあいは楽しみであると同時に危険でもある」
心に留め置くのは、次の警句・・・「シラケつつノリ、ノリつつシラケる(浅田彰著『構造と力』)」

「法則そのものが進化あるいは自己組織化の作用で形成された」とは、一体どういうことなのか? 楽しみである。




宇宙線 (物理学選書 (5))
販売元: 裳華房

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宇宙線はどこで生まれたか (モダン・スペース・アストロノミー・シリーズ)
販売元: 共立出版

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宇宙論と統一理論の展開
販売元: 岩波書店

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岩波の「科学」に掲載された素粒子論・宇宙論の読み物。87年刊。絶版。
南部陽一郎がかなりまとまった宇宙論と素粒子論に関する記事を寄せている。
また、ホーキングやト・フーフトの記事もあり面白い。
佐藤勝彦のインフレーション理論も結構物理屋も満足できる感じに書かれている。
ニュートンや日系サイエンスに満足できない物理おたくや、
物性理論屋などがいろいろなアイデアを渉猟する場合には
結構楽しめるのではないかと思う。







美しいコロイドと界面の世界
販売元: まつお出版

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美しき物理学―文科系の近代物理学30講
販売元: 川島書店

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右脳式 演習で学ぶ物理化学―熱力学と反応速度
販売元: 三共出版

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浦島太郎は、なぜ年をとらなかったか―アインシュタインと遊ぶ (祥伝社新書)
販売元: 祥伝社

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この例え話って昔っから言われていることで、別段新しいというわけではないですね。
児童向き学習百科事典や参考書の類のコラム程度しかならないですね。
しかし入門的な割には急に難しくなって来ているような…。




運動と力 (放送大学教材)
販売元: 放送大学教育振興会

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運動と力 (放送大学教材)
販売元: 放送大学教育振興会

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