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和書 492162 (235)



昆虫にとってコンビニとは何か? (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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 おもしろい。非常にいい選書。もっとも、昆虫に興味がない人にはなんぼのものだろう。
 昆虫を主役に、昆虫の視点で、人間環境をうきぼりにする。ヒトによる環境破壊が、日常生活が、いかに昆虫を痛めつけているかを思い知る。
 ほぼ同年代にとっては、第16章、「排水にとって昆虫とは」などは、自分の思い、体験と重ね合わせ、クラッときた。押し付けがましくない論調は、おおいに好感が持てる。著者はユーモアたっぷりのなかなかの名文家とみた。
 中学生以上、昆虫好きは、必ず読むべきだ。




死の起源 遺伝子からの問いかけ (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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遺伝子の精緻さを思い知らされる一冊。
DNAには死がプログラムされており、その細胞が不要になった時点で、自死するようになっているという。

胎児の手は、最初グローブ状になり、指の骨が硬くなるにつれて、指の間の細胞が死んで、まわりの細胞に吸収されることにより、まるで彫刻のように手の形が出来てくるという。 切り傷を負っても、必要な倍くらいの細胞が出来て、盛り上がるように傷口をふさいで保護するが、必要がなくなると余分な細胞は死んでいく。 このようなすばらしい仕組みを作り上げた進化というものに、素直に感動する。

この死のプログラムは、性が分化したときに出来たと筆者は考えている。DNAが2倍体化して減数分裂することにより、遺伝子のシャッフルが可能となり、進化が加速されたけれど、不都合な組み合わせが起きたときに、自死させることが可能なのだ。 固体としての死は、痛んできた遺伝子をあとに残さないための、種全体の存続進化を目指した仕組みと捉える。

一度は読んで、生物の仕組みに感動してはどうだろう。
最後の部分が、やや宗教くさい感じですっきりしない分、星4つとした。




資源植物学フィールドノート (朝日選書)
販売元: 朝日新聞

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自然観察者の手記 (1)
販売元: 朝日新聞社

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自然観察者の手記 (4)
販売元: 朝日新聞社

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自然観察者の手記 (2) (朝日選書 (153))
販売元: 朝日新聞社

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自然観察者の手記 (3) (朝日選書 (190))
販売元: 朝日新聞社

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植物と行事―その由来を推理する (朝日選書)
販売元: 朝日新聞

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植物学のおもしろさ (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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植物ごよみ (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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朝日新聞連載の「花おりおり」では短すぎて載せきれなかった話題を述べたいという想いでこの本を編んだという。「花おりおり」でも渡来種かどうか、名前の由来等は触れられてはいたが、ほんの一言二言で終っていた。私などは古代に興味があるため、一方ではそういう記述があるのが嬉しく、一方では短い記述に歯がゆい想いをしていた。

参考になる事が実にたくさんあった。文献に残る植物は「万葉集」「古事記」が最初ではあるが、だれがどういう頻度で扱っているかによって、文書以前の渡来の時期を推測したり、考古学的成果を動員して、縄文人の利用の仕方を明かにしたりしている。ツバキやホオノキ、リンドウなどの古代での使われ方等、参考になった。

面白いのはなぜ彼岸花が墓地や土手、畦に多くて、人里に限って咲いているのかという考察であった。彼岸花は有史以前、しかしわりと最近になって渡ってきた渡来種である。かって日本では死者は土葬にされた。野犬やねずみ避けに彼岸花の茎に毒を持つ特性が利用されたのだろうという推測である。土手や畦に咲いているのは、ねずみ等による穴の水漏れ防止に利用されたのだろう、ということだ。今年も彼岸花は彼岸の入り前後に計ったように一斉に人里を赤く染めていった。約2000年の時を隔てて、「人の想い」をみたような気がした。


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