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和書 492182 (159)



環境気候学
販売元: 東京大学出版会

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 近年、「気象学・気候学」は「大気科学」と呼称を変え、自然科学としての色彩を強めた感がありますが、気候はその土地の生活様式や発現遺伝子を左右する環境要因であり、人間社会や生物社会をも含んだ研究領域でもあります。かつては「風土学」と称した学問を現代的な形に整理したものが本書です。地球温暖化や環境意識の高まりによる環境学の興隆、花粉症、渡り鳥の「渡り」の狂いといった現代的な問題に加え、風土学の歴史を始め、建築や農業生産、衣服、風力発電といった古典的な気候利用も網羅されています。一読して、その膨大さ編集作業の苦労が忍ばれると共に、現代風土学のベンチマークとしてよくぞ出版してくれたという感動がありました。大気科学分野の学生には必読ですが、農学や都市計画、公衆衛生といった分野の者にも得るものが多いと考えます。

 特に気候と農業の境界領域に関連する話題を紹介しましょう。

 ・グリーンランド氷床の酸素同位体比分析結果、千年/万年単位(贔屓目に見積もっても数百年)でゆるやかに変貌すると見なされていた過去の気候変動が、数十年の間に劇的に変動することが解明され、環境史に対する見方が大きく変貌した(P. 70、レビュアー要約)。

 ・「世界の気候変動のトリガーは、極地ではなく、モンスーンアジアにあるらしいこと、その気候変動によって引き起こされる生態系レスポンスのスピードは、モンスーンアジアが世界に先駆けて、応答していることなどが、近年明らかとなりつつある(P. 71)」

 日本の研究プロジェクトによる温暖化の影響評価研究は多方面で進行しているものの気候解析グループと社会経済分析グループの連携は未だ不調和です。これは上で指摘されているように「気候変動よりも人為的影響による変化のスピードが速い」という認識に由来する部分が多く、その意味でも本書は他分野の研究者に読んで頂きたい本です。




環境記事索引〈’95年版〉 (週刊地球環境情報)
販売元: メディアインターフェイス

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環境基礎読本
販売元: 財務省印刷局

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環境基本計画
販売元: 大蔵省印刷局

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環境基本計画 環境から拓く新たなゆたかさへの道―平成18年4月閣議決定第3次計画
販売元: ぎょうせい

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環境基本計画の策定に向けて―環境基本計画検討の中間とりまとめ資料集
販売元: 大蔵省印刷局

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環境基本法―その理念と現実
販売元: 高文堂出版社

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環境基本法を考える―JEC主催 専門家・市民シンポジウムの記録および関係資料集 (環境叢書シリーズ)
販売元: 実教出版

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環境基本法Q&A―私たちの暮らしに生かすために (コープ・ブックレット)
販売元: コープ出版

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環境基本法ってなあに―なくせ公害・守ろう地球環境! (ブックレットくらしの科学)
販売元: 合同出版

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