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和書 492186 (171)



日本の農業150年―1850~2000年 (有斐閣ブックス)
販売元: 有斐閣

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日本の農業史150年分を300ページで振り返る、というなかなか壮大な書物ですが、とても情報量が多くて、
満足できる一冊だと思います。
どの章も最初に要約的なセンテンスがあり、農業に関わるものを中心に、簡単に全体の歴史の流れを見て、
それから農業史に入るという流れになってます。

第一章は150年といいながら、明治へ続く抜かせない情報として、江戸時代の農業史を駆け足で概観します。
だから、最初の江戸時代の歴史の総復習な部分では、歴史嫌いの人は引いてしまうかもしれません。
でも、本当に大事な要素をピックアップしていて、上手にまとめてくれていると思います。とても参考になります。

その後、明治維新、産業革命、独占資本主義、戦時体制、農地改革、高度成長、そして現代へと、章立てて詳しく説明してゆきます。
グラフや図表なども豊富で、本当に多くの情報量を一冊にまとめてくれていると思います。

ただ、4人の執筆者の共著であるため、やはり多少の当たり外れはあります。個人的には20世紀前半の説明は

なぜ、と突っ込みたくなるような箇所が多々あり、説明不足の感がありました。
また、150年を300ページに詰め込んだ分、なかなか具体的な事象に触れることができず、抽象的な事象が
続くのも仕方ないでしょうが、例えば小作争議の具体例などがあればつかみやすかったと思います。

しかし、全体として、農業史を端から端まで概論を述べ尽くしてくれている感じで、わかりやすい本でした。

農学を学ぶ人は、幕藩体制下の構造や秩禄処分、松方財政、高橋是清の政策など、ある程度歴史学の知識が
必要になってくるので、ある程度詳しくやりたい人はもしかしたら日本史の教科書片手に、なんていうのもいいかもしれません

(私は文系から農学に転向したので、理系の方の歴史知識がどの程度かわかりませんが…)。
また、歴史学を学ぶ人は、近世(近代)以降の歴史を経済史的観点から捉えなおすことができ、有用だと思います。
この本で得た知識に具体的な事象をリンクさせながら肉付けしていけば十分な農業史の知識が得られるのではないでしょうか。

情報量が多くなかなかハードといえばハードですが、安心して読める良心的な本だと思います。




日本の農薬開発
販売元: 日本農薬学会

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日本の麦政策―その経緯と展開方向
販売元: 農林統計協会

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日本の野菜
販売元: 八坂書房

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日本の有機農業―政策と法制度の課題
販売元: 農山漁村文化協会

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日本の養蚕村―その推移と現状
販売元: 古今書院

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日本農業―分析と提言〈前編〉
販売元: 筑波書房

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日本農業―分析と提言〈後編〉
販売元: 筑波書房

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日本農業への提言―文化と技術の視点から
販売元: 農山漁村文化協会

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日本農業技術史―近世から近代へ
販売元: ミネルヴァ書房

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