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和書 492192 (299)



魂の重さの量り方
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 著者は、ビスケットの浸し方の論文でイグノーベル賞を受賞しているが、この賞は、皮肉たっぷりな、からかわれている受賞と、本当にユニークな業績への受賞とあるが、著者は間違いなく後者のパターンであるため、そこは誤解しないようにしたい。

 さて、死ぬ瞬間に体重を量って減ったという話、その科学者の話は、都市伝説的な様相を呈しつつ逸話的に語られている。私は以前から、この件の元ネタを探し、マクドゥーガル(実験超心理学の父であり、ライン博士に道を用意した)だということは見つけていたが、その詳細については見つけていなかった。
 ところが、本書が出たことによって、それはもうたっぷりと知ることができ、マクドゥーガルが驚くほど誠実な科学者だったことに感動した次第。この情報価値だけで結構すぐれもの。
 そういうわけで、お目当てはその情報価値だったが、読んでみて嬉しい誤算があった。本書は、素晴らしい、まことに生きた科学史の啓蒙書でもあるのだ。取り上げる話題と中身は、ぜひ本書を読んで堪能して欲しい。

 とりあえず科学史の概論を読んで把握している人にはおすすめしたい。面白い。★4.72




試してナットク! 錯視図典 CD-ROM付
販売元: 講談社

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エッシャーの版画などで有名なだまし絵や、矢印の向きによって長さが変わって見えたり、背景によって図形がゆがんだりする不思議な現象の数々。これらがCD-ROMで楽しみながら体験できます。

僕が特に驚いたのが、「フレーザーのねじりひも」というもの。渦を巻いているようでいて、実は単に円が重なっている・・・何回見ても渦巻きにしか見えないのに。

トリックが分かっていてもやっぱりだまされる錯視の世界。読んでいて頭がオーバーヒートしそうな感覚に陥ります。

「見ることが信じることだ」と思っているあなた!この本を試したあとは、きっと自信が揺らぐことでしょう。
ミステリー小説よりもアタマを刺激し、ジェットコースターよりもくらくらと目眩がする、そんな体験が出来る本。おすすめです。

なお、こちら(ISBN: 406257229X)も併せて読むと自分の認識にさらに自信がもてなくなります(笑)




多様化世界―生命と技術と政治
販売元: みすず書房

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レビュアーは科学の進歩に関しては、否定的なスタンスであるが、フリーマン・ダイソン先生の恐ろしいほどに想像力豊かな科学・技術と人類の宇宙への関わりという、SF小説もアポロ計画も軽々を飛び越える発想には大変感銘を受けた。

本書はダイソン先生の代表作である。地球の緑化計画など、昨今の環境活動がちっぽけにみえてくる偉大な一冊である。

ダイソン先生の名声を広めるためにも新書化を望みたい。




多様化世界―生命と技術と政治
販売元: みすず書房

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原題をそのまま訳すと「前方向に無限」となるのだが、その題名どおりあらゆる方向への議論とそれに科学がどのうように関わっていくかが、哲学の領域にまで踏み込んで饒舌に語られている。
政治的な話やキリスト教的な部分では、根本からキリストに縁のない人間としては非常に読みづらい部分も多い。
面白かったのは「生命とはなぜ複雑なのか」の章。近代的遺伝学の中でもっとも興味深い進歩のひとつ「屑DNA」の発見。全てのDNAのうち半分くらいが屑かもしれずなんの益も害もせず複製し続ける。人間社会の中でも屑DNAに相当するものをたくさん抱えられる社会ほど永続し反映する。生命が常にあれこれの形で身につけてきただらしなさの実例だ。この一例は「多様化世界」という本書の題名と強烈にマッチしていて面白い。
「どんな問題でも専門家というものは、すでにあらゆる可能な誤りを犯した人間である」というダイソン博士。一度彼の世界に浸ってみるのもいいと思う。




理科年表読本 「単位」がわかる (理科年表読本)
販売元: 丸善

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単位でおしゃべり―暮らしの中の単位を考える
販売元: 風濤社

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単位の世界をさぐる―単位や標準はどのように定められるか? (ブルーバックス)
販売元: 講談社

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計測、測定、分析等に興味を持つ人のみならず、研究職というものに関心のある読者全てに推奨したい。ぼやきにも見える部分が多いのは、著者の想いが熱いからでもあろう。標準化というものが個々の企業の利害に大きく絡むことはIT機器やソフトの事例で今ではよく知られている。本書で語られる測定や計測の標準とて例外ではない。正確な標準を求める研究者の努力が、それまで見なくて済ませてきた誤差をあぶり出すこともあり、人々は受け入れに抵抗する。標準を定めること自体が自然科学研究を越えて、行政や国際政治の一環でもある。組織上の問題や政治的思惑なども交えながら、いやむしろそちらを中心に、"硬さ"というひとつの工業量標準確立までの過程と、これからの計測というものへの夢を語っている。また要所で書かれている誤差論は、今ではきちんと学んだ人なら常識的なことも多いが、改めてかみしめたい重要な話でもある。巻末には啓蒙書を含む多くの参考書とその短評があり非常に参考になる。ここでも著者は手の内をさらしている。




単位は語る―科学のツボ
販売元: 技報堂出版

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単位171の新知識 読んでわかる単位のしくみ
販売元: 講談社

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単位というものが、我々の知っているものから知らないものまで、こんなにあるということに、単純に驚かされます。
その単位も厳密に定義されているものから、慣例で使われているものまで様々です。
例えば「1mはクリプトン86原子が発する光が1秒の299792458分の1に真空中を伝わる行程の長さ」といったものから繊維の質量で使用されるらしい「番手」や面積の「エーカー」などといったものまで。

興味深かったのは、特に長さの単位について。そもそも人の実感から単位になっていたものが多いみたいですね。
例えば一里は「人が歩いて大体一時間くらいの距離」がスタートだったらしいとのこと。なので、平地の一里より山地の一里のほうが短かったようです。絶対的な距離としては各地バラバラでも、運用上は「歩いて一時間の距離」の方が旅に掛かる時間の目安としては便利だったんでしょうね。

世界的に単位が厳密に定義され、統一されていくことのメリットは大きいのは確かです。一方で、こういった実感ベースの距離の感覚が我々から消えていくのもなんだか寂しい気はしました。個人的な感想ですが、どんどん画一化が進む、今の経済のグローバリゼーションと思いが重なるところもありました。

そのように色々と考えることも多い本でしたし、ものの数え方とあわせて自分の子供には伝えていきたいと思う1冊でした。お勧めです。




炭酸ガス―命を支える不思議な物質
販売元: 朝日新聞社

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