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和書 492192 (324)



電顕入門ガイドブック
販売元: 学会出版センター

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電子顕微鏡に関することが基礎から応用までコンパクトにまとめられている。
装置の構成から試料の作成法まで、これを読めば一通りの知識が得られる。
毎年おこなわれる電子顕微鏡学会の技術認定試験はこの本で取り上げた内容がほとんどで、
この本を最初から最後まで学習することが合格への近道になると思う。




電子計測―基礎から計測システムまで (理工学講座)
販売元: 東京電機大学出版局

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電子顕微鏡 基礎技術と応用〈1999〉電子顕微鏡で見るために―第10回電顕サマースクール
販売元: 学際企画

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電子顕微鏡研究者のためのウルトラミクロトーム技法Q&A
販売元: アグネ承風社

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保存版 電子工作キット回路図全集〈1999年版〉
販売元: プランニングハウス

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内容的には各社のキットを掲載しており充実しています。部品の入手性当の理由で廃版になったキットも掲載されており資料的な価値もあります。さらに充実した続編を望みます。




電子透かし―その技術的、経済的、法的、暗号的、倫理的側面
販売元: セレンディップ

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著者のスコットは「電子透かし」の発案者で、本書はその導入の法的・倫理的理由と技術的側面について述べたもの。著者はソニーのインターンの経験もある由で、日本企業との取引も多いようである。

CDのような電子データはコピーが容易である。これでは違法コピーが氾濫し、製造元は損を蒙る。かと言って、オリジナルのデータを崩してしまっては元も子もない。これを防ぐためにスコットが考え出したのが「電子透かし」である。元のデータの"ある位置"に著作権を示すデータを埋め込むが、例えば音楽として聴いた時、オリジナル・ソングと変わらない様にする手法である。これらが、法的・倫理的側面として語られる。次いで、暗号論を含む技術面が語られる。先の"ある位置"とは、一定の場所ではなくランダムに決める必要がある事や、ハッシュ関数、暗号機能を用いて著作権を埋め込む手法が紹介される。

「電子透かし」の発案者の論だけに、その意義の解説に力点が置かれているのは止むを得ない。しかし、「電子透かし」の実装を考えている読者には、技術的な説明に不足を感じる事であろう。実際、より詳細な技術的解説書が必要になるであろう。巻末に詳細な参考文献が掲載されているのもそのためだろう。ただし、「電子透かし」の発案者の概説書だけに、入門者にとっては好適の書。




電子・電気製図法
販売元: 日本理工出版会

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電子・電気製図法
販売元: 日本理工出版会

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電子ネットワーク時代がやってくる―ポスト情報化時代の産業とライフスタイル
販売元: 太陽企画出版

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電子メディアは研究を変えるのか
販売元: 勁草書房

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題名から察せられる通り、電子メディアの「衝撃」を研究という分野に絞ってまとめられたものである。編者の倉田氏をはじめ、執筆陣は慶應義塾大学の上田修一氏のもとで図書館・情報学を修めた人びとであり、このテーマについて現在考えられる最高の顔ぶれだろう(なお本書の一部は上田氏を代表とした科学研究費補助金基礎研究による一連の研究がベースになっており、データの一部は上田氏によって共同研究『研究者の電子メディア利用』 として公開されている)。

さて、「電子メディアは研究を変えるのか」という問いは、電子メディアに関心を持つ人びと、あるいは研究に携わる人びとの多くをひきつけるであろう。だが、本書を読み進めていくには、まず最初に「電子メディア」と「研究」という二つのキータームの定義を、そしてこの二つが結び付けられた「電子メディアは研究を変えるのか」という問いの意味を、きちんと理解する必要がある。

「はじめに」(執筆・倉田氏)に示されるように、本書でいう電子メディアは「コンピュータを介して実現されるコミュニケーションの場……つまり、電子メールや、インターネットのWWWを通じての情報入手、情報交換、情報共有」と定義される。言い換えれば、本書でいう電子メディアは、利用者にすべてを委ねて受動的にたたずむツールというイメージではとらえられない。そうではなく、コミュニケーションという行為と分かちがたく結びついた、能動的な電子メディアなのである。

もう一方の「研究」も、まずもって「『研究』活動におけるコミュニケーション」であり、このコミュニケーションとは「科学コミュニケーション、もしくは学術情報システム」と理解されるものだ。

本書における問いは、このコミュニケーションもしくはシステムのあり方が、それ自体がコミュニケーションの場と定義される電子メディアの出現によって変化しているのか、という点にある。その上でさらに研究そのもののあり方を変化させているかとなる。

つまり、電子メディアが従来の学術情報流通にどのような影響を与えるのか、そしてその結果、研究そのものにどのような影響を与えるのかというロジカルな問いを端的に表したのが、「電子メディアは研究を変えるのか」という書名といえる。

以下、各章の内容を紹介していこう。

第1章「研究活動と電子メディア」(執筆:上田氏)では、まず最初に科学コミュニケーション研究の歴史がひも解かれる。ここではガーベイら先行研究者らによる「科学コミュニケーションをフォーマルな過程とインフォーマルな過程に区分した」(8頁)伝統的な枠組みが紹介され、電子メディアの科学コミュニケーションへの影響を問うことは、すなわちこのような伝統的な枠組みの変化の有無への問いを意味することが指摘される。そして本書の目的が、研究者の電子メディア利用の実態調査にもとづいた把握に、次いで電子メディアによる研究活動の変容の可能性の有無の考察にあることが示される。この後、変容の有無を判断する上での基準となるクロフォードらによる「科学コミュニケーションの新しいモデル」が紹介される。

つづく第2章「心理学における動向」(執筆・村主朋英氏)、第3章「医学分野における動向」(執筆・酒井由紀子氏、角屋永氏)、第4章「物理学分野における動向」(執筆・倉田氏、松林麻実子氏)では、インタビュー調査と質問表を用いた郵便調査をもとに、各分野における電子メディアの利用状況が明かされていく。また電子メディア利用の前提条件であり、促進要因にもなるネットワーク環境と研究活動でのコンピュータ利用の現状があわせて示される。このうち第4章では、電子化が進んだ分野として物理学が注目される理由となっている電子雑誌と刊行前の雑誌論文の原稿を掲載するE-Print Archiveについて、研究者の利用動向が詳しく紹介されている。

なお第3章「医学分野における動向」に「一般的に、研究活動に投じる時間の長さから、少なくとも「研究活動」においては、新しい技術は基礎医学のほうが受け入れられやすいとみなしうるので、インターネットの利用は基礎医学の方が多いと考えられる」(68頁)との記述があるが、ここは幾分説明が不足しているだろう。

第5章「E-Print Archive」(執筆・高島寧氏、倉田氏)、第6章「電子雑誌」(執筆・森岡倫子氏)では第1章で電子メディア特有の動きとして挙げられた「研究成果の早期配布のための手段」(30頁)の一例であるプレプリント・アーカイブと電子雑誌に焦点が当てられる。

このうち第5章では、E-Print Archiveを、研究者が作成したプレプリントを図書館が収集し電子化した上で提供するものと、研究者が直接プレプリントを電子化し公開するものとの、広義、狭義の二つに分け、ここでは後者の狭義のE-Print Archiveを対象に議論が展開される。特に、E-Print Archiveが最も利用されている高エネルギー物理学の理論研究の領域においても、E-Print Archiveはいまだ学術雑誌に取って代わるものではなく、むしろ学術雑誌の機能の一部を補完するものであることが示される。

第6章では、まず最初に1970年代末以降の電子雑誌の歴史、現在発行されている電子雑誌の提供サービス、既存の学術雑誌の電子化状況と提供状況、発行元である出版社や学協会、読者である研究者、電子雑誌の主たる契約先である図書館の抱える問題が概観された上で、電子雑誌の将来展望が述べられる。

第7章「科学コミュニケーションの変容」(執筆・倉田氏)では、第2章から第4章にかけて明らかにされた心理学、医学、物理学の各分野における電子メディアの利用状況が比較検討される。特に電子メール、WWW 、電子雑誌といった電子メディアの形態別にその利用の特色が明らかにされ、電子メディアそのものの利用環境や各分野における研究のスタイル等の電子メディア利用への影響が考察される。そして最後に「電子メディアの利用が、研究活動のあり方を変え」ているのか、という本書の問いへの現時点での答えが示される。

以上にみたように本書は章ごとにみれば極めて専門的な研究書である。その意味ではけして読みやすいものではない。しかし「電子メディアは研究を変えるのか」という全7章約200頁を貫く問いの理解さえ確かならば、次頁への期待が加速度的に高まる貴重な読書経験を味わえるはずだ。これは問いそのものが全執筆者に共有され、各章で繰り返され、次章に引き継がれていくためであろう。ただ視点を変えれば、これは研究の位置付け等の基礎的な解説が、一箇所で明確に述べられず、全編に点在しているともいえる。欲を言えば「はじめに」の部分なりで、こうした解説に頁数を割いてあったほうが、より大勢の読者に訴求力を持っただろう。


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