理科年表より少し大きめの版型で、ページ数は300ページほどであるが、理科年表ほどぎっちりした組み方ではなく、図版も多くデータ集というより資料集という感じ、つまり理科年表と少し空気が違うのである。
ただ、もともとカラーの図版を単純に白黒に焼きなおしたような図版も多く見られ、色の違いが分かりにくくなってしまっている。この点は、改善をお願いしたい。
そして、50ページつまりこの本の6分の1を占める移入種リストである。私自身、移入種の問題には非常に関心があり、この膨大なリストの完全掲載(外来種だけでなく国内移入種も掲載されている)は、大歓迎であるが、多くの読者はこのリストをどう受け止めるのであろうか。RDBより移入種問題の方が大問題であると受け止められるのか、RDBは50ページで納まらんからなぁ、これでお茶をにごしてるんとちゃうんと受け止められるのか。
ま、なにはともあれ、こういう本が出たことはとりあえず大歓迎で、今後の熟成を期待したい。
で、理科年表は、天文部で1ページをこのことにさいて解説。また、地学部においても、日本の基準が2段書きで書かれる(測量法の施行が四月一日を予定されているため)など、若干の測量法改正シフトが取られています。
ほかに、なにか変わっているところは、と探すと、あるある。
JJYの短波がなくなったんですねぇ。去年の3月末でなくなったと書いてある。あったからどうという事ないけど、なくなるとさびしいですね。!!
というふうに、今年の理科年表もおもしろい!
表紙のデザインの雰囲気が変わりましたね。なかなかいいと思います。
緯度経度が改正測量法にばっさりと変わりました。生物部に環境ホルモンとか放射線のこととかが入って、今風になってきましたね。
生物部といえば、生物分類表ですが、これって、植物と動物が毎年入れ替わっているってご存知でしたか?ちなみに、今年は植物の年です。この部分は、2年分並べてないとダメなんです。私は、ちょくちょくこの表のお世話になるんですが、10ページもないんで何とか毎年全部載せて欲しいものです。
と、レビューでご意見ご希望書いてもしかたないんですが・・・。