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和書 492200 (74)



仕事文をみがく (岩波新書 新赤版 (795))
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

本書のタイトルは「仕事文をみがく」となっていますが、本書で提唱される文章の書き方は、少なくともビジネス文には全く適さないものとなっています。作者は、天声人語の文章を多く紹介しながら、その文章の素晴らしさをほめたたえます。また、文章を書くときは起承転結で書くことを勧めています。もちろん、文学的な文章を書くときはそのとおりですが、論文やビジネスでの報告書で作者のような文章をかいたらまず失格でしょう。論文などを書く場合、徹底的に論理的な記述をするのが常識です。そして、論理的に記述する場合、むしろ天声人語も起承転結も真似ないようにするのが一般的です。しかし、作者の提唱する文章では、論理性は放棄し、とにかく情緒的な表現や言い回しを重視します。
たとえば、本書の中での表現はこんな具合です。作者がある大学教授に会ったことを次のように表現します。「22時すぎ、再会を約して、児玉さんと別れた、春まだ遠く、凍えるような北風が吹き抜ける晩であったが、胸中は春の暖かさであった。」あるいはこんな記述もあります。作者が知的障害者が働く店を見学に行った感想を書いているくだりですが、「店を出ると、まばゆいばかりの早春の太陽が頭上にあった。(途中略)そんなとき、すがすがしい体験をさせてもらった。」作者は仕事文でこんな記述を本気で勧めているのでしょうか。
このような理由から評価は星1つです。仕事で役立つ文章を学びたいと考えている方には本書は全くお勧めできません。ただし、エッセイの書き方を学びたい方には、大いに参考になるでしょう。




仕事文の書き方 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 高橋さんの本を「仕事文をみがく(岩波新書)」「短く書く仕事文の技術(講談社+α新書)」の順で読んだ。丁度、出版順とは逆である。「仕事文」の理論編という位置付けで、なるほどと納得した。

 ただ、3冊ともに内容に共通点も多く(同じ作者が同じテーマで書くのだから当然と言えば当然なのだが)、この3冊を読んだ範囲では、「仕事文をみがく(岩波新書)+仕事文の書き方 第6章 読み手を疲れさせない」が合わさった本があればいいなぁと思った。

 「短く書く仕事文の技術」の書評欄には「みがく」を先に読み、その後で、実践編ということで「技術」を手にした方がよりよいのではないか?と書いたが、「書き方」→「みがく」→「技術」とこの書評の中で変更させていただきたい。

 忙しくてとても全部読んでいる時間がないという人は「仕事文をみがく(岩波書店)」を選ぶのが良いのではと個人的には思う。




働きながら書く人の文章教室 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 本書は句読点の打ち方や修飾語と非修飾語の関係を解説しているわけではない。巷(ちまた)にあふれている文章入門書とは、ひと味もふた味も異なる。
             
 筆者は著名な「旋盤工・作家」で多数の作品を著している。それまで長い間、旋盤工として働いていた町工場(まちこうば)が不況で廃業したために、自ら誇りに思っていた「旋盤工・作家」の肩書きが消えたことに深い感慨を持っている。

 汗と油がしみついた作業服に身を包み、働く姿と町工場の実態を知らぬ者には筆者の作家活動は理解できない面もあろう。

 彼は好みの短編を筆写すると、ただ読むよりはずっと理解が深まるし、書くための勉強にもなり、そして形式や内容にこだわらず書きたいものを書いて「同人誌」に寄稿し、仲間と語らうことで文章修業になったと述べている。

 旋盤工としての労働経験を踏まえて「人はなぜ働くのか」というテーマが絞られときから、これなら書けるという確固たる信念が湧き、その信念が、いい本との出会いを生み、そこで学んだ感性が、豊かな表現力の土壌になったと語っている。

 休日出勤や残業も多かったそうだ。そのような悪条件の中で、いかにして書く時間を捻出したのだろうか。
 いくら休日があろうとも一気に書くのは不可能だ。その工夫のひとつには仕事の合間に思いつくままにメモを取り、それを起稿する際に当たっては、ふるいにかけ、取捨選択して作品を書き上げる際に活用したそうだ。

 様々な制約があったのにもかかわらず、日本の産業の下支えをしている町工場の労働者たちの姿を、働く者の目線で書かねばならぬという使命感が筆者にあったから可能であったのだという。恐らく健康管理にも充分に気を遣ったのではなかろうか。

 本書は働きながら文章を書こうと地味に努力を惜しまずに励んでいる人には勇気と希望を与えてくれる好著である。
                                           







文章の書き方 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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本書は、1975年から1983年に渡り、朝日新聞の「天声人語」を執筆してきた元記者による、文章の書き方の手引きである。

単なる技術論の本ではない。「福沢諭吉から吉本ばなな」にいたるまで、古今の作家の名文を引用し、著者の考え方を交えながら、わかりやすい文章を書くための心構えを説く。

書いてある内容は、
・ 幅広く、多くの読書を心がける
・ 感性を磨く
・ やさしい文章を書く
・ 毎日書く
など、一見当たり前のことが書かれているように思われる。しかし、当たり前のことを実践することこそ、文章上達の秘訣だと我々に教えてくれる。

ローマは1日にしてならず。文章を書く道のりは、果てしなく続くことを悟らされる一冊であった。




書く力をつけよう―手紙・作文・小論文 (岩波ジュニア新書 (68))
販売元: 岩波書店

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小論文トレーニング (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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 これで小論文が書けるとは到底思えません。

 方法論もほとんどないし、生徒指導の逸話紹介ばかりが目立ちます。

 平易に説こうとするせいか、例示ばかりで終始ぼんやりとした記述なため、かえってわかりにくくしています。読みやすいと思う者もいるかもしれませんが、密度が薄いといわざるをえません。

 高校等での小論文の授業の副読本のようなイメージです。つまり、この本はあくまでとっかかりであって、独学のためのテキストではなく、本筋の指導は別に教師が生徒個々に行ってようやく完結するかのような。これは著者が教師であるためでしょう。
 
 ただ、簡単な型を紹介しているので、全く小論文を書いたことのない者にとっては、その部分は役に立つとは思われます。




小論文に強くなる (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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創作力トレーニング (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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 本書は、創作力を書きたてるには、どのようにしていけばよいのか?細かい部分で大変参考になります。なるほどと思わずうなってしまいました。




日本語のレトリック―文章表現の技法 (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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本を読まないと言われる最近の子供たち。でも、テレビのお笑い番組を見てゲラゲラ笑っている。

笑いの対象はことばの面白さ。実はそれは本を読むことで得られるものと一緒。と思う。

ボケのセリフにキョトンとし、ツッコミで笑いが生じる。レトリックがあばかれた瞬間だ。

気付かなくても、僕らはレトリックを知っている。もっとそれを意識的に使えば、表現力は豊かになるに違いない。たぶん。





ナチュラリスト入門〈秋〉落葉の手紙 (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店

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