特に、敬語についてが良かったです。電話、仕事を依頼する場合などなど、会社においての電話の応対、同僚・上司との話し方がフランクになっていたので、自分自身を見直すきっかけになりました。
第一章 プレゼンテーション入門 上手なプレゼンテーションをするこつがわかりやすく書かれている。丁寧に読む価値あり。
第二章 PowerPoint2002を使う前に 具体的な機能の説明の前振りの章。ここはざっと流し読みをしてかまわないでしょう。
第三章 プレゼンテーションの作成 スライドのレイアウトの決め方など、基本的機能の説明。非常に重要なことも書かれていますが、Wordの使い方とかぶるところもあるので、そこは読み飛ばしてもかまわないかもしれません。
第四章 図形の利用 文字通り図形の使い方が解説されている。図形の上手な利用はプレゼンの要だと思うので、熟読するべきところでしょう。
第五章 表やグラフの利用 表の作り方はWordと、グラフの作り方はExcelと結構似ているかなという印象です。ざっと読んだだけでも結構分かりました。
第6章 様々なオブジェクトの挿入 ロゴの作り方など、応用編。でもこの章の内容をマスターすれば、かなりプレゼンの幅が広がると思います。
第七章 アニメーションとスライドショー かなり応用編。初心者は読み飛ばしてもいいと思います。
第八章 PowerPoint2002の応用テクニック 応用とは言いながら、初心者でも一通りは読むと結構役に立つかと思います。
本書は、文章でのコミュニケーションとは何かという解説から始まり、人間の記憶のメカニズム、ビジュアル化の種類とそれぞれの特性といった概念的内容にふれ、そしてドキュメントとプレゼンに使用する時間・量の配分、フォント・図形・色によって与えるインパクトの違いついて触れている。極めつけは、最終章で、パワーポイントとワードのそれぞれのソフトで、どこのどのボタンを押せば例にあるスライドや文章が作成できるのかをわかりやすく解説してある。
本書は、「超図解 実践!フルカラープレゼンテーション」としては改訂版になるが、以前に「伝える情報から伝わる情報へ」というプレゼン書を下敷きとしている。「伝える情報~」は本書の最終章である、手おとり足取りの作成手順の紹介がないだけで、ほとんど内容は同じであるので、もし図書館でそちらを見つけた場合も同様に読んでいただきたい。
著者の矢島氏が富士ゼロックス社との共著である、「チャート化とレイアウト化」と「カラー化」という2冊のドキュメント作成指南書の執筆経験を活かし、その両書のエッセンスをふんだんに織り込んだ良書が本書。
最後に、本書は、一度読んで書棚においておく本ではなく、ドキュメント(特にカラーの)を作成する際には、PCの脇において読みながら手順にしたがって使える非常に実践度の高い書物であることを付け加えておきたい。