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和書 492240 (217)



ポール・ロブスン 自由への歌声 (新日本新書)
販売元: 新日本出版社

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実用和声学―旋律に美しい和音をつけるために
販売元: 音楽之友社

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本書のいう“実用”とは、「ピアノで弾きやすい・ピアノで弾いて違和感がない」という意味です。つまり「鍵盤和声(キーボードハーモニー)」についての本ということになります。こういった指摘は出版前からあったようですが、当時の日本では“鍵盤和声”という語がまだ一般的でなかったためにこのような書名にした…という趣旨のことが記されています。その記述に従えば、当時あまり知られていなかった概念を提示・紹介したという点で、この本は画期的なものであったことと想像されます。

しかし、著者の遺稿により補訂されたものの、刊行から相当の年月が経ち、類書も多く出回っている現在から見ると、入門書であるとはいえ説明がやや浅いのではないかと思われる部分もあります。単に“これでは違っている、と気がつかなくてはいけない”などと言われても、「気がつかない」読者は困ってしまうのではないでしょうか。

鍵盤和声でない“普通の和声学”は“非実用的”であるとして、あまりに切り捨てるかのような姿勢も少し鼻につきます(ないものねだりと言えばそれまでですが…)。著者は本書の方法を自身の創作であるとしていますが、実際の説明はどうしても既存の理論に依らざるをえないわけです。また、「理論」と「実践」とは、そんなに易々と二極に分けられるものでもなかろうとも感じます。

ただ、複雑なことをできるだけ易しく説明しようとしている点では、今もなお価値を持つ書物です。精緻な分析や細かい知識を求めるのではなく、方向性の一つとして参考にするのがよいかと思われます。




中世・ルネサンスの社会と音楽
販売元: 音楽之友社

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西洋史の中で、政治史の書籍は沢山ありますが、文化史や芸術史となるとかなり減ります。まして音楽史となると、とても少なくなり、本書のように社会史の観点から音楽史へアプローチするような啓蒙書は、中世・ルネサンス音楽の愛好家にとって待ち焦がれた本です。

ルネサンス音楽史を専攻した著者今谷和徳氏による『中世・ルネサンスの社会と音楽』(1983年初版)を元に、20年の研究成果を反映させ、全面的に書き下ろしたのが本書にあたります。

章だてとして、修道院文化と聖歌、パリと中世文化の最盛期、世俗歌曲の展開、十四世紀の諸相、転換の時代、フィレンツェとナポリ、北イタリアの諸宮廷、ローマとヴェネツィア、ハプスブルク家の宮廷で、フランドル・ドイツ・そしてスペイン、ヴァロワ=オルレアン朝のフランス、激動のイングランド、となっています。

音楽に関してかなり詳しく書かれていますが、やはり政治史や宗教史、文化史、そして社会史の中で、その時代の音楽の特徴や作曲家の生涯について記載してありますので、トータルの意味で当時の世相や文化を理解できるようになっています。
ただ、音楽学部で学んだり、音楽そのものの研究を続けてこられた方ではありませんので、より作曲家の個性の違いや、音楽と言葉の関係、ポリフォニーの変化、宗教曲と世俗曲の流布、音楽様式の変遷などの当方の持っている問題意識とは、うまくヒットしなかったのはないものねだりなのかもしれません。

とにかく類書もなく、広い範囲の時代とジャンルを扱いながら、とても丁寧な叙述で歴史を詳細に述べ、広く展開した啓蒙書ですので、多くの音楽愛好家や歴史好きの方の参考となることでしょう。




音楽家の基礎練習
販売元: 音楽之友社

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新版 音楽の理論
販売元: 音楽之友社

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新版 初等科音楽教育法
販売元: 音楽之友社

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新版・即興演奏の基礎練習
販売元: 全音楽譜出版社

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新版 中等科音楽教育法
販売元: 音楽之友社

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神秘のモーツァルト
販売元: 集英社

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 モーツァルトは大のフランス嫌い。ザルツブルク大司教の支配から逃れるためにパリで就職活動をするも、七歳の頃はちやほやした貴族たちに見向きもされず(音楽を理解しない“けだものや動物ども”)、折しも失恋のどん底にいて、母親まで病死してしまうのだから。そんなモーツァルトが生粋のフランス知識人の手にかかったら、こんなスリリングな本になりました。
 有名なエピソードの数々を、構造主義的に並べるソレルスの手つきは実に鮮やかで、特にオペラを語るところは魅力的。「イドメネオ」で息子を生贄にしようとする父王は、大司教に屈服し、息子の才能を犠牲にしようとする父レオポルトに喩えられる。一命をとりとめ、結婚の自由を得る王子イダマンテはモーツァルトだ。「後宮からの誘拐」ではヒロイン・コンスタンツェを後宮から救うベルモンテは、コンスタンツェ・ウェーバーを母親から救って結婚するモーツァルトに重ねられ、トルコの太守から自由になろうとするコンスタンツェもまたモーツァルトだ。「フィガロの結婚」の伯爵はドン・ジョヴァンニにバージョンアップし、フィガロはレポレロに、いたずら好きな女中スザンナは「コジ・ファン・トゥッテ」で千人斬りの女中デスピーナに成長する。「コジ〜」がなぜ絵空事だって言うんだろう、モーツァルト自身もウェーバー姉妹ふたりを愛したのに……まるで五線譜に向かうモーツァルト本人のように軽やかで楽しげだ。
 いたずらにモーツァルトを茶化すわけではない。ソレルスは途中何度も、CDをかける。書を捨てよ、モーツァルトに耳を傾けろ、というわけだ。K304、310、406、516、478、475、457、550(短調好き?)そしてクラリネット五重奏曲にクラリネット協奏曲!ドイツ占領下のフランスでラジオから流れる「魔笛」を聴いた六歳児は、すっかりモーツァルトに魅了されたのだ!
 堀江敏幸の訳文にも一頁目から魅せられる。




新ピアノの日記(もういちど読みたい6) (もういちど読みたい)
販売元: 音楽之友社

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