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和書 492260 (316)



真実―パトリシア・ニール自伝
販売元: 新潮社

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ゲーリー・クーパーとの悲恋で有名な、大女優の自伝。『摩天楼』『ハッド』が特に知られた作品であるが、すばらしいオーラを持った女優であるが、残念ながら今日ではあまり知名度があるとはいえなくなってしまった。しかしながら、それでも、この『自伝』はやはり多くの人に読んでほしいもの。結構な分量があり、また、当時の演劇界、映画界のバックステージの話が多いので、ある程度の知識がないと読み通すのは少しつらいかもしれないけれども、一人の女性がこれでもかというほどの運命の過酷さに翻弄されながら、力強く生き抜いていく姿に心を揺り動かされる。溢れるほどの才能に恵まれながらも、残酷な運命に晒され、そして果敢にそれを耐え抜いて魂の平安を得ていく一人の女性。現代のギリシア悲劇のような趣がある。ゲーリー・クーパーとの恋愛と、その別れ、クーパーの没後、その残された家族との和解の部分だけでも、読む価値がある。本当に素晴らしい!!!




ディズニーの魔法 (新潮新書)
販売元: 新潮社

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ディズニーの傑作アニメーション、いわゆる「ディズニー・クラシックス」の6作品
「白雪姫と七人のこびと」、「ピノキオ」、「シンデレラ」、「眠れる森の美女」、「リトル・マーメイド」「美女と野獣」を取り上げ、各々について「原作の古典童話」と「ディズニー版改変アニメ」とを比較し、ディズニーがどのような考えで、いかにリメイクしていったかをたどるという構成になっている。

一部には既知のものもあったが、その残酷で猟奇的あるいは倒錯的な原典の筋立てにあらためて驚かされる。物語の発祥やその伝承の過程で受け継がれてきた、非キリスト教的で土着的な群集の心理や民衆の情念が荒削りのまま、古典童話成立当時には、強く反映されていたということだろうか。
それに引き換え、ディズニー版のそれは、なんと「夢と希望」が満ち溢れたものとなっていることか。これらの対比が、良し悪しを超えた、アメリカ帝国のあくまでも楽天的・商業主義的価値観の一面を逆照射して見せてくれる気がする。
ただ、リメイク版アニメ作製当初より、あくまで元になった古典童話を既知のものとする観客を、ディズニーが想定していたことに注目したい。つまり、「古典的復讐劇」と「夢と希望の物語」との落差を、リメイクする際に予め想定内に置いていたことに驚いた。その後この「ディズニー版長編アニメ」が、ライバル社を破り、ディズニー帝国の礎を築く原動力となったという事実を考え合わせると、単なる楽天主義に止まらない、したたかな戦略がうかがい知れる。





ハリウッドで勝て! (新潮新書)
販売元: 新潮社

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「アメリカで成功するための貴重な実践法」が
淡々と語られている。著者が成功したのは時代背景と
最初の東京行きを決断したことだろうなと思う。

映像作家を目指す若い人は読んでおくべき本。著者のように
トントン拍子に進まなくても閉塞的な場所からの脱出方法を
見出すことができるかもしれない。同じような時代を生きてる
村上隆氏の「芸術起業論」のノウハウと似ている。

アート、エンターテーメント系でのビジネスを考えるのには
参考になるだろう。




スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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ウェイ・ワンが監督をした「Smoke」とオースターが監督をした続編「Blue in the Face」どちらも好きな作品だが,この本を買って改めて見つける魅力もある.とくに,オースターによって書かれたフィルムに映らない「思い入れ」の部分は実に面白い.映画の中の登場人物たちは(Blue~では一般の人から有名人まで様々なブルックリン子が登場)どんな背景を持っているのか,撮影秘話はもちろん,詰め込み切れなかったストーリー等もりだくさんだ.特に,強行軍だった撮影後にセットの店で起こった小さな小さな奇跡は本当かどうかは別としても,「オギー・レンのクリスマスストーリー」に並んで暖かいストーリーだ.ニューヨーク三部作とは似て非なる暖かいオースターに出会える.




チャップリン自伝〈下〉栄光の日々 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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喜劇王チャップリンの1910年年代から60年代までの自伝で、
日本で有名になっている作品は、だいたいこの時期に制作されたものです。
「犬の生活」「のらくら」「キッド」「独裁者」「巴里の女性」
「モダンタイムス」「殺人狂時代」などなど。制作の裏話や
苦労話、日本で暗殺されかけたこと、などの派手な話もありますが、
どちらかというと交友録のほうに重点が置かれているようです。

数え切れないほどの映画人のほかに、チャーチルやガンディーとの
交流などについても述懐していますが、誰に対しても気取ったり
へりくだったりしない。こういう自然なつきあい方が、みんなに
親しまれるキャラクターになったんだろうな、と思います。

チャップリンといえば、”ひょうきんで人なつっこい人物”
”おっちょこちょいの道化”など、スクリーン上のイメージが
先行しがちですが、少なくとも自分を語るときの彼はとても
クールで、飾り気のない語り口で飄々と自分の成功と失敗を
語っています。20世紀の空気を感じたい人にお勧め。




フランス映画旅行 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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フランス映画は好き、そして池波正太郎の文章も好き。そんな私には、ぴったりの本でした。でもいわゆるフランス映画(例えばJ.L.ゴダールとか)ではなく、戦前の古きよき時代のフランス映画を追い求めて行くような旅行記でした。この旅行記を通して、そのころの映画が見たいという欲求が増してきます。でもきっとレンタルビデオ屋さんにはないだろう、大昔の映画。そして池波正太郎氏の好きなやジャン・ギャバン、若き池波正太郎氏を魅了して止まなかった何人ものフランス女優。あぁ、そんな映画に、俳優に会いたかった。




李香蘭 私の半生 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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日本と中国の危険な橋のあいだに立ちながら、スターとして名を馳せた女優・李香蘭の自伝。
幼い頃、テレビで沢口靖子さんが李香蘭の役を演じていたドラマを見たことがあり、その話中で、戦争で疲れた兵士たちの前でひとときの慰めを与えようと「荒城の月」を歌うシーンが印象に残っていた。大人になってからあのシーンを思い起こして、ああ、あのような人こそが真の「女優」なのだな、と思ったものである。
本書を読んで感じたのは、彼女は、想像を絶するような激動の時代や世相に「揺さぶられた」のではなく、常に「自分の信じたことにのみ身を傾けてきた」ということだった。その堅固なまでの彼女の性格というか信条への固執は、ひとりの人間としてはやや高圧的かとも思ったが、そうであったからこそ、彼女はあの時代に華を与えることのできた「女優」であったのだ。女優の姿とはこういうものなのだろうと思った。どれほどの危機に晒されようとも、常に「自分」を持って世の中と接する。これは戦時中という時代が彼女をそのように作り上げたのではなく、彼女自身がもともと持っていた強さなのだろう。
また本書では、あの「男装の麗人」川島芳子についての意外すぎる記述もあり、個人的にそれらの部分は興味深く読めた。




レッド・ドラゴン―シナリオ・ブック (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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新東宝秘話 泉田洋志の世界
販売元: プラザ

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新藤兼人・原爆を撮る
販売元: 新日本出版社

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2007年8月15日「徹子の部屋」黒柳徹子との対談を見て、この方(新藤監督)の戦争に対する思いを改めて知った。
ご自身も32歳で招集を受け、戦地での経験、広島出身であり原爆に対する意識も強い。
戦争=個人の破壊と言う。
軍隊が国を養っているという感覚が戦争を生み出すのであって、それが人間を破壊し、家庭を破壊する。
本来、個々の人間が集まって国が出来ているのに、と一人ひとりの大切さを語る姿が大変印象的だ。
また、映画「陸に上がった軍艦」は、主観的ではなく、客観的に戦争を表現し、後世に伝えたい
かったと言う。

映画監督として最後に必ず撮りたい作品として、広島の原爆を描き切る映画を作りたい、
原爆が落ちた瞬間の悲惨な地獄を映像として残し、世界に見せることで、戦争・核廃止の力を問答無用に行き渡らせたいと語る。

20億円もかかるというその作品の資金は未だ集まっていないそうだ。
一人20円ずつ出して1億人の人が賛同すれば作れる、なんとか出来ないものだろうか。


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