大山総裁については,亡くなられた直後に多くの本が出版された.その中には,心無い暴露本のようなものもわりとあったように思う.大山総裁自身,前半生が不明だったり,田中清玄のような右翼の大立者の一人と早くから親交があったり,アメリカ遠征や牛との対決など,有名であるものの実際の空手家としての力量があまり客観的に検証されていないなど,まだまだ謎の人物である(しかし,大山倍達という「漢」(おとこ)が清濁併せ呑む大人であるということに変わりはないと思う).
本書は妻である大山智弥子さんへのインタビューが主な内容だが,他に大山倍達総裁の次女・三女へのインタビューと,プロレスラー前田日明氏と大山智弥子さんとの対談なども収録されている.それぞれのエピソードは非常に面白い(一部,他の本と内容が多少重複しているものもあるが).
本書を読めば,遺族から見た,人間大山倍達の歴史が明らかになるだろう.極真空手や大山総裁のファンや研究者はもとより,(田中清玄との関係など)戦後裏面史に興味がある人にも,一読の価値はあると思う.
大山総裁については,亡くなられた直後に多くの本が出版された.その中には,心無い暴露本のようなものもわりとあったように思う.大山総裁自身,前半生が不明だったり,田中清玄のような右翼の大立者の一人と早くから親交があったり,アメリカ遠征や牛との対決など,有名であるものの実際の空手家としての力量があまり客観的に検証されていないなど,まだまだ謎の人物である(しかし,大山倍達という「漢」(おとこ)が清濁併せ呑む大人であるということに変わりはないと思う).
本書は妻である大山智弥子さんへのインタビューが主な内容だが,他に大山倍達総裁の次女・三女へのインタビューと,プロレスラー前田日明氏と大山智弥子さんとの対談なども収録されている.それぞれのエピソードは非常に面白い(一部,他の本と内容が多少重複しているものもあるが).
本書を読めば,遺族から見た,人間大山倍達の歴史が明らかになるだろう.極真空手や大山総裁のファンや研究者はもとより,(田中清玄との関係など)戦後裏面史に興味がある人にも,一読の価値はあると思う.
合気道という武道を、ひとことで説明することは難しいが、これが一番分かり易い解説書ではないだろうか。技術的なことが詳しく書いてある訳ではないが、植芝盛平先生の古くからの弟子(我々からみればいずれも偉大な先生だが)と植芝盛平先生自身の話から、合気道の成り立ちが多角的に理解できる。
あと、相撲界の改革に取り組んだ後、植芝翁先生に弟子入りされた天竜関のインタビューは相撲についても少し触れていて、面白い。