不定詞、助動詞というふうに、英検に出る文法項目毎に章を分け、従来の文法参考書のような網羅的説明をやめ、その文法項目が一般的に必要なもの、英検問題狙い打ちのものの2つにしぼりこみ、従来の本のような公式的羅列をやめ、授業・講義の語り口調でわかりやすく説明してある。そして、演習問題では、左に予想問題、右にヒント・解答というパターンで使いやすい。
従来の英検書のような「過去問か予想問題+!解答解説」といった構成とはまったく違った、文法講義型の英検対策書。
大学入試対策の一環として、高校の授業の一環としても使える。
本書は問題集より参考書というべきものなので、英語力に自信のない人向け。
そして練習問題は非常に少ないので、さすがに本書1冊だけの合格はきつい。
ゆえに、問題集は別に揃えるといいです。
また、練習問題の少なさと参考書的性格のゆえ、既に英検2級合格の力を持っている人が確認のために使うのには向きません。
良書ですが、使い手を選びます
私は3年前に当時の本書を利用して英検2級に合格しました。
特に英語が得意というわけではありませんが、準2級は受けていません。
「英検合格者の80%が利用している」というキャッチフレーズに引かれて選んだのですが、
大学の英文科の友人からのアドバイスもありました。
英検3級までは、文法や簡単な熟語がメインですが、2級になると幅広い語彙力が必要になってきます。
英検対策書は、数多くあるため、どれを選べばよいのか迷っている方もいると思います。
過去問題は必須で、高校卒業程度の語彙力のある方なら過去問題を数多くこなすことで筆記試験に合格する
ことは容易でしょう。
私も当初、過去問題を軽視して2級の筆記試験に落ちてしまいましたが、語彙力に自信のない方や、
英語が苦手な方は、過去問題に単語・熟語対策の本や予想問題集を加えるなどして、
過去問題を中心にした勉強をおすすめします。
また、面接試験は私の場合、本書の2次試験対策(CD付を購入)で簡単に練習しました。
これは余談ですが、英検は年数回あるので、回によって自分の得意な問題を多く出題する回があります。
(面接も面接官によって評価が違います)
長期的に合格を考えている方は、過去問題をよく研究して自分の得意な回に受験するのもひとつの手かもしれません。