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和書 492412 (5)



11枚のトランプ (角川文庫 緑)
販売元: 角川書店

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120% coool (幻冬舎文庫)
販売元: 幻冬舎

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初めて出会ったのは、高校生の時。それから何年も経ちましたが、彼女の文章は私を包んだままです。
特に『待ち伏せ』『ガリレオの餌』『雨の化石』が好きで、何度読み返しても、違う面を見せてくれるのです。やはり山田詠美さんは、根っからの小説家なのではないでしょうか。でなければ、こんな作品は書けないと思います。




12のアップルパイ (集英社文庫)
販売元: 集英社

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単行本刊行は70年、文庫第1刷は87年。筒井康隆が選んだ短篇12篇。筒井は「ユーモア」で選んだというが読了した感想ではユーモアというよりも恐怖に近いものもある。ドタバタナンセンスでげらげら笑えるというよりも考えさせられる、または、読後にそういうことだったのだとかみしめるという感じがあった。遠藤周作「初春夢の宝船」は遠藤がこんな作品も書いていたのかと意外なSFユーモア小説。新田次郎「新婚山行」は男女の別々のいらだち、過去が登山によってあぶり出される。結末も余韻を残す。余韻を残すといえば生島治郎「最後の客」。自殺したダメ親父の過去を息子がたどるのだが、自殺の原因は。うまいなあ、とうなったのは野坂昭如「ああ水中大回天」。句読点、改行の少ないねちっこい文体に違和感を覚えるが読み進うちに慣れ、ずるずる物語に引き込まれる。文体が世界観を作る顕著な例。犯罪を扱っているのに暗くならない。結末もほのぼの。




12人の浮かれる男 新潮文庫
販売元: 新潮社

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華胥の幽夢(ゆめ)―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
販売元: 講談社

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 蔵書の整理を余儀なくされ、迷った挙句、本書と「図南の翼」だけを残した。
 十二国記の世界は、一種の理想郷だ。まず他国に攻め込むと、理由がいかに正しかろうと、王とその補佐たる麒麟は命を落とす。これなら対外戦争は起こらない。王は世襲ではなく、麒麟に「王たる適性がある」と選ばれた者が王座につくが、王としての道を誤る傾向を見せると、麒麟みずからが病んで警告を発する。まさに理想の世界だ。
 子どもは、天に持つ資格があると認められた夫婦にだけ授かり、それも木に実る。だから親に「うんでもらった」ではなく「もいでもらった」なのだ。当然、虐待はない。ただ、王が道を誤って不在となると国じゅうに妖魔がはびこり、親を亡くす子どもは出てくるので、決して生きていくのに楽な世界ではない。このあたりの容赦のなさが大好きだ。
 シリーズ唯一の短編集である本書は、そんな世界観を余すところなく描き出した傑作選。どの話も面白くて、どこか哀しい。




華胥の幽夢(ゆめ)―十二国記 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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四つの短編集です。
才の話以外はリアルタイムなんだけど、場所とスポットを当てられた人物が違っているため本編とはまったく違う雰囲気の作品になっています。
本編が新幹線の駅に例えると短編はローカル線の駅みたいなかんじ。
これまで作り上げてきた世界が形になっているから短編が生きてくるんだと思う。
一番心に残ったのは「華胥」でした。
たとえ抱いている理想が正しいものであったとしても、実現できるとは限らない。
本人の能力という厳しい現実が存在すると共に言い訳の効かない世界が描かれていた。
人の弱さと脆さを垣間見た気がしました。
しかし止まってしまった本編はいつ動き出すのでしょうね。




風の海 迷宮の岸―十二国記 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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シリーズ一作目「月の影 影の海」とは舞台となる国が異なっており、時間軸も少し遡ります。今回の舞台は「戴」。いかに麒麟が王を選ぶのかがテーマとなっています。

 麒麟は普通、十二国外の世界の中心、奉山というところで生まれ育つのですが、今回の主人公の少年、高里要は卵のときに、前回の主人公陽子とほぼ同じ時代の現代日本に流されてしまい現代日本で育ちます。奉山で育つと、麒麟の能力を自然の獲得していくようなのですが、現代日本で育っているために彼は麒麟の姿になることも、外敵から身を守る自身の指令(妖魔)を持つこともなく、とても危うい存在です。再び奉山に帰還した後、「王を選ぶ」ことを当然のように求められるのですが、そもそも「麒麟」であることも自信がない彼…。彼が「麒麟」になる過程は、わたしはこの本の中で一番好きな部分です。家庭教師である景麒(のちの陽子の麒麟)の不器用な家庭教師ぶりが良くて。とにかく一生懸命な主人公がかわいいので、「月の影 影の海」のハードさの後の癒しになります。最後の「試し」もドラマティックですし♪けれど戴国はシリーズ後半に至るまで、ほとんど謎の荒れた国として登場するので、それを思うと、彼が王を選ぶ過程が切なくなってしまいますが…。





風の万里 黎明の空(下) 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
販売元: 講談社

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いままでの自分を振り返ることのできた鈴と祥瓊。
何が間違っていたのか。
何をすべきか。

そして、陽子、鈴、祥瓊の3つの物語は繋がりひとつの方向へと向かう。

上巻は350ページ近く。
下巻は370ページ。

下巻の中盤からさらに展開は面白くなっていく。
クライマックスも、十分読み応えあり。
祥瓊もかっこいいけど、陽子がかっこいい!

読み終わった後、とても気持ちがよくって、
よし、がんばろうって、思う。




風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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陽子の治める慶に話が戻ってきました。
戴冠したものの、いまだに異世界の仕組みになじめていない陽子は腐敗した官僚制度の中で孤立し泥沼にはまっていた。
それを自覚して打開するために市井の生活に降りてしまう。
一方芳では父王を討たれ農村に追われた公主が周りを恨みながら生きていた。
そして百年以上前に流されてきた海客の少女もまた、主となった女仙のもとで卑屈な生活を送っていた。
その三人が他人の道と交差しながら自分の道を切り開いていく様子が微笑ましく描かれている。
当初は引っ込み思案だった女子高生の陽子があまりにも少年っぽく変貌してしまったのが不思議だけど、まあ年齢的にそんな時期でもあるしね。
三人の道が交わり、お互いに成長しつつまた新しい歴史が刻まれていくのでしょう。




風の万里 黎明の空〈下〉―十二国記 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 星が10個あったら10個つけたいくらい好きです。
 初めて読んだのは6年ほど前で、久しぶりに再読したのですが、ストーリーやキャラクターのことをよく分かっていても十二分に楽しめました。何度も読んでも面白い本なんてなかなかないから、私にとって本当に貴重な作品です。

 三人の少女がそれぞれの問題を抱えていて、それがいつの間にか一本につながる過程の描き方は見事の一言に尽きる。戦のシーンは臨場感があって手に汗握る展開です。

 でもやっぱり、最後、陽子が官吏たちの前で宣言するシーンが一番好きです。陽子の成長も見れるし、王としての力強い宣言がこちらまで勇気づけてくれる。

 考えさせられるせりふがいくつもあります。
 王とか国とかそういうとんでもなく大きなものを扱っている小説ですが、根本にあるのは人間の生き方です。誰でも一度は悩むことに悩んでいる登場人物たちに共感する人は多いでしょう。

 ここ数年、いっこうに新刊が出ていないのをさびしく思います。。。。

 まだまだ読みたいのに!!

 読んでも読んでも、飽きるということがない。
 この作品に出会えたことに感謝しています。

 まだ読んでない人がうらやましいです。
 これから十二国の世界を楽しめるなんて!




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