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和書 492412 (66)



YEBISUセレブリティーズ 5 (5) (B-BOY NOVELS)
販売元: リブレ出版

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

長く長く心待ちにしていた「YEBISUセレブリティーズ」小説版最新刊、
実に一年半振りのシリーズ続編。
こちらは一言で表現すると
「大人のロマッンチックBLストーリーinクリスマスイブ」でしょう。

「YEBISUセレブリティーズ」BBN(小説版)2巻と3巻にて怒濤の
恋物語を成就させたアルベルトの優秀な秘書である加賀美淳弥が今回の主役。
上司であるアルベルトが、ついに「ユキ」こと東城への片思いを
成就させた時、やりきれない寂しさに襲われ、気がつく。

「もしかしたら自分はゲイなのではないだろうか」

賑わうクリスマスイブの夜、自身の性癖を確かめるためとはいえ、無謀にも
一人で初めて新宿二丁目へ乗り込み確認しようとしていたそんな時。
見事な体格の「獣」のようなオーラーを発する謎の男に
誘われ、そのしつこさに思わず得意の合気道で投げ飛ばしてしまう。
だが1千万円はする超一流所の男の腕時計を破損させてしまった加賀美に
男が出した条件、それが「一夜の関係」だった。

冒頭の書き出しが良い。加賀美を誘う谷地の謎めいた男ぶりが映えます。

「名前だけでも教えろよ。俺をそいつだと思って抱かれろ」
「今夜一晩だけだ。俺は同じ男とは二度寝ない」

不思議な包容力の有る彼に加賀美は文字通り体を任せたが、
しかしその三ヶ月後、なんとその男が世界的デザイナーである
谷地猛流であると判明。仕事先ではち合わせしてしまった二人は、
ぎこちない再会から、タイミングの悪さを繰り返す。

バリバリのゲイタチで奔放な遊び男谷地と、頑だが純粋で
恋愛初心者な加賀美。果たして危なげな二人の行方は?

……待ってました!ついに谷地兄貴の登場です!エビリティのメイン
主役の筆頭でもある「YEBISUグラフィックスの風雲児」久家有志が
唯一人心から慕う頼れる漢であります。

先日発売されたBe-boyマガジンや他小冊子などでもちょこちょこと
顔見せしていた谷地さんと加賀美さんですが、本格的な主演は初。
実にロマンティックな大人のラブストーリーの裏で、
「究極ツンデレ」「鉄壁乙女」である加賀美淳弥(一つ年上)を、
遊んだ関係しか知らないデカワンコ谷地がいかに一途に不器用に
口説き落としていくかという、少女マンガな物語でもあるのです。

エビレリティシリーズでは35歳と34歳という最年長カップリング。
それなのに久家×益永、大城×はるか、アルベルト×ユキ、
綿貫×狩野他、最年少CPの彗×アキラよりも辿々しい幼げな二人には
もどかしさを感じつつも、微笑ましさを抱きます。

このシリーズは他に類を見ない膨大なキャラクターで構成されるドラマ
なので、基礎知識がそれなりに必要です。
初心者からはまず小説&漫画全巻と、それからぜひキャラクターブックを
購入してから読むことをおススメします。
今回、小説の中で名前が分からない「バイト」の彼が誰かも、下準備をしていないと
分からない部分がありますが、ファンならば今さら説明はなくとも理解出来るはず。
人一倍優しく洞察力に優れた谷地兄貴も、初の真剣な恋愛の相手加賀美にはタジタジ。
まるで少年のような心を持つ谷地と、完璧主義の反面感情に素直になれない加賀美に
ひたすら応援の眼差しをエールしたくなる作品です。

…多分、もう少し年月が経過すれば、久家×益永もこんな感じに成長するの
ではないかな?
巻末にある不破慎理さんのアルベルト+フランソワ+レオン漫画も楽しい!
07年12/19にはこのストーリーのドラマCDも土田×遊佐カップリングで発売!
しかしながら、先月5thシーズンを終了した漫画版にて、ついに「完結」の
二文字が…。

益永さんのお兄さんや、陣内さん、浅倉など名脇役の存在が中途半端なままに
完結してしまうなんて勿体無さ過ぎ!!
ぜひぜひ、まだ活躍していないキャラクターも、豪華な声優さんを活かして
見せ場を作って頂きたいです。
(少なくとも最上×フランは絶対CD化して欲しいーっ!!)

様々なメディアで展開されてきた「YEBISUセレブリティーズ」、
漫画版は完結したとはいえ、来年もまだまだ色々と製作して
頂きたいと切に願います!!





YEBISUセレブリティーズ 6 (6) (B-BOY NOVELS)
販売元: リブレ出版

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

最初に、「グランドフィナーレ」に相応しい本の厚さに圧倒される。
原作者いわく「2冊分を凝縮した」フルボリューム。
余りの厚さに帯が滑り落ちてしまうので、カバー必須。それにしても
読み進むページが残り少なくなるのには、言葉に出来ない寂しさを隠せない。

小説フィナーレを飾ったのは、まずアルベルト×ユキの新婚生活。
そして2人に深く因縁を持つ対照的なカップル谷地×加賀美。
とにかくこちらは、ひたすら甘い甘い幸福な生活がこと細かく描かれる。
谷地×加賀美が乱入し、安定しきった2カップリングの「その後」。
中盤に最上×フランや、綿貫×狩野など、普段小説では見られないCPの
1ページコント(笑)が、オマケ的なスペシャル感を抱かせてくれる。

そしてやはり、メインは我侭王子久家有志×人見知り姫益永和実。
YEBISUセレブリティーズは、この益永が天敵であったはずの久家と
恋愛関係になり、様々な困惑や事件に巻き込まれ、成長していく物語
だと思っていたが、実はこのフィナーレエピソードをじっくり読み込むと、
「久家有志という芸能一家に生まれた天才系青年アーティストが、
孤独の人生の中で初めて、たった一つの生きがいを見つける人生録」
でもあったのだ…と今更ながら考えさせられる。

今回はスイートストーリーが続き、正直中盤から退屈してしまう部分も。
だが、最後の最後で「久家と益永の人生に絶対的に君臨するであろう女性」
がセンセーショナルに登場する。後半最大に存在感を発揮するキャラである。
女性がエビリティの人物全員に指摘するであろうメッセージ。

「今は若いからいい。でも年をとり、男が男に捨てられたらどうする?」

この重い一言がそれまでの甘い展開に逆に心地良い衝撃を与える。
だが、それまでこの6巻で余り冴えなかった益永が言い返すのは、
とても前向きで、真摯で覚悟のある彼らしい一途な台詞。
この迷いながらも到達するポジティブさが、エビの多彩なカップル全てに
共通する、私が愛する最大のテーマだったように感じられた。

ラストは「ありがちだが、このシーンでなければありえなかった」
と心底祝福と、卒業への切なさに胸が溢れる最高の終幕。

多彩な登場人物と、彼らが伏線をひきながら入れ替わりつつ語られてきた
YEBISUセレブリティーズ。おそらくもう、こんなにもスケールの大きい
メディアミックスBLが登場する事は無いのではないか。
私にとって、エビはBL世界に入るキッカケと、そして斬新さを与えてくれた
素晴らしい作品だった。久家や益永というキャラ達との出会いや、
読んでいても既に声優の声で聞こえるほど、マッチしたドラマCDとの連携。

岩本薫・不破慎理女史2人に、いつまでもアンコールを求めてやまない。




YELLOW (1) (小学館文庫)
販売元: 小学館

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「沈黙の艦隊」「ジパング」など、政治社会的な問題を投げ掛けるかわぐちかいじは、
1948年に広島に生まれる。
この年齢はまさに団塊の世代のものであり、相当初期の作品から、かわぐちは様々な
メッセージを込めた作品を世に送りだしている。
本作は、1945年。太平洋戦争終結の年の初めからの上海を舞台に、一人の美しい女性
の人生の波乱を中心にした一大政治歴史軍事スペクタルであり、素晴らしいロマン作
品である。
日本、中国、庶民、軍部の様々な視点から描かれる混乱の極まりの絢爛たる上海社会
の興味深さ。

日本の若者の心をとらえ、いま改めてその意味深さが理解される大アジア主義が、軍
部などの力から日本をトップに置いた大東亜共和圏構想へと変化して行く姿を正面か
らとらえる。
こう言った、まだ一世紀を経ていない歴史的事実も、十分に教えられぬまま成長して
行く我が国の若者は不幸である。
しかし教科書のつまらいこと!
「歴史」が授業を受け、試験で採点される一つの科目としてでしか認識されないのは
余りも悲しい。
かといって、しかめっ面でサブテキストを読めと言うのも芸がない。
是非とも中学高校で、このような一級のエンターテインメントを副教材として採用さ
れんことを願う。

ちなみに、第1巻の後書きエッセイの邱凾清さん(中国青幇第23代のひとり)の文章
は実にいい文章で、これだけでも一作品の趣がある。但し、多分にネタばらしと言う
か、2巻以降のストーリも語られてしまっています。初めて本作品を手に取る方なら、
このエッセイは、全三巻を読んでからの方がおすすめです。




YELLOW (2) (小学館文庫)
販売元: 小学館

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YELLOW (3) (小学館文庫)
販売元: 小学館

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The Yellow Tent on the Roof―屋上の黄色いテント (洋販ラダーシリーズ)
販売元: アイビーシーパブリッシング

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youthful days (オヴィスノベルズ)
販売元: 茜新社

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Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
販売元: 早川書房

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ミステリー小説は好きでかなり読んでいるが、実はエラリークイーンを読んだことがなかった。

ただ、有栖川有栖の作品を数冊読んで、彼がエラリークイーンを
尊敬しており、地名シリーズや、読者に挑戦など、同じようなアプローチを行なっていることを知った。
私は有栖川の論理的な展開とその美しさが好きである。

また、本屋でたまたまミステリーの傑作選の雑誌があり、”Yの悲劇”のさわりを読んで、続きが読みたくなり、購入した。

慎重に読み、犯人を推理したが、まるで外れてしまった。

プロットに対して大小の伏線が網の目のように張られている。
それを丁寧に先入観なく、ほぐすと真相が必ず明らかになるように
なっている。

これほどのものが戦前に書かれていたとは、いままでなんで読まなかったのだろうと思った。

日本では評価の高い”Yの悲劇”だが、海外ではそれほどでもないらしい。他の作品の方が高いらしい。
おそらく、真相の根本の部分の暗さと、展開の大仰さが不自然さを感じるのだろう。
まるで舞台を見ているような展開だからであろう。

やはりスタンダードは現代でもひとつも色褪せなかった。




Yの悲劇 (ポプラ社文庫―怪奇・推理シリーズ)
販売元: ポプラ社

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Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)
販売元: 東京創元社

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本作が、なぜにそこまで評価されるのかが、最大のナゾ。
ストーリーも犯人の意外性も、「X」のほうがずっといいと思うけどなあ。
初めて読んだのは30年以上前だけど、「推理の論理性」についてはともかく、「犯人」はすぐわかった・・・っていうか、これだけ手がかりがあるんだから、この「犯人」以外考えられないし。
「エラリー・クイーン」より「ドルリー・レーン」のほうが、なんだか位が上みたいに思われるのは、ただ単に「・・・の謎」より「・・・の悲劇」ってほうが、字面的に、あるいは口に出してみたときに重みがあるから・・・くらいなことなんじゃないでしょうか。
人間の掴み方の深さも、クイーン中期の「災厄の町」のほうが上。
これからクイーンを読んでみようと思う若い方には、ストーリーの面白い「エジプト十字架の謎」や、最後の1行がかっこいい(笑)「Xの悲劇」をお勧めします。
「X」を読んで、探偵としてのドルリー・レーンの成り立ちを知ってから、「Y」、「Z」(あまり面白くないけど、最終作へのつなぎ役)、「最後の悲劇」(クイーンはこれをやりたかったんだと思いますよ。X・Y・Zを伏線にして、究極の「○○な○○」を作り出すっていう気の長い構想)を読むのがいいと思います。





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