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和書 492412 (98)



いま、そこにある危機〈下〉 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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 CIA対コロンビアの麻薬組織を描いた本である。内容は実質、戦争であり、戦争は国対国でのみ起こるものでないことを示している。ライアンは、ガンに冒されたCIAの情報担当副長官グリーアの代行である。
 
 大統領選の年、コロンビアからの麻薬密輸を止めるため、麻薬組織の撲滅を目指し、国家安全保障問題特別補佐官のカッター主導でCIA、FBI、軍共同で秘密作戦(ショーボート)が実施される(ライアンには知らされていない)。
 しかし、極秘裏でのFBI長官のコロンビア訪問がキューバ出身で麻薬組織のために働くコルテスを通じて漏れ、FBI長官は対戦車砲で暗殺される。

 作戦の秘密が漏れ始め、作戦自体の正当性に疑義が出始める中、当初は承認した大統領がカッターに作戦の中止を求める。
 進退窮まったカッターは、新たなカルテルの頭領になることをもくろむコルテスと取引を行い、結果として秘密作戦で投入された部隊(シャベスもその一員である)は支援なくコロンビアに放置される。
 この状況を打開するためライアン、クラーク、ダン・マリー(FBI)が総力を挙げ、部隊の救出と麻薬組織への打撃を与えることに成功する。

 息をつかせぬ展開は、強烈なうねりとなり、最後まで飽きさせない。
 作戦中亡くなったジマー軍曹の未亡人を巡るごたごたは「恐怖の総和」で登場するし、ファウラーやリズ・エリオットも登場する。
 なお、本書での私の新しい発見は、CIA作戦に関する法的な整理(「合衆国の安全に対する明瞭で当面の危険」に該当しているため、SAHO(特殊かつ危険な作戦)規定が適用され、作戦を公表する代わりに上下院の委員長と副委員長のみに知らせる)の部分であろう。
 アメリカらしく、法的な厳密性を緻密に議論する部分やFBIによる政府幹部への監視は、日本では起こりえないことであるように思われる。




いま、危険な愛に目覚めて (集英社文庫)
販売元: 集英社

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収録作品は以下のとおり。

◎ 川端康成  「片腕」

◎ 江戸川乱歩 「踊る一寸法師」

◎ 栗本薫   「侏儒」

◎ 赤江瀑   「獣林寺妖変」

◎ 司馬遼太郎 「前髪の惣三郎」

◎ 筒井康隆  「会いたい」

◎ 連城三紀彦 「カイン」

◎ 宇能鴻一郎 「公衆便所の聖者」

◎ 小松左京  「星殺し」

◎ 森茉莉   「日曜日には僕は行かない」

なかなかバラエティに富んだセレクションではないか。
本来なら、それぞれの作品について軽く感想をかくのだが、それをすると長くなりそうなので割愛。とにかく、よくこれだけ集められたなと感心してしまう。この中のほとんどが今でも他の本で気軽に読める作品だ。だが、栗本薫、宇能鴻一郎、森茉莉の作品は、いまでは本書でしか読めないのではないだろうかと思われる。特別に興味を惹かれた方は本書にあたっていただきたい。「侏儒」は乱歩が書いていたとしてもおかしくない幻妖ミステリ短編。「公衆便所の聖者」は奇妙な感触を残すルポ的な作品。こんな世界があるのだ。まったく縁のない世界ながら、読んでいて不快感はそれほどわかなかった。「日曜日には僕は行かない」はその丹精な筆勢にためいきの出るような作品。一字一句疎かにはされていない磨き抜かれた文章を堪能した。というわけで、普段読むことのない『耽美』の世界を十二分に味わうことのできるこのアンソロジーはぼくみたいな人間にはある意味カルチャー・ショックであった。
う〜ん、人間って奥が深いものなのだなぁ。




いま、愛と自由を―寂聴塾ノート (集英社文庫)
販売元: 集英社

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いまこの人が好きだ! (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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いまなぜ青山二郎なのか (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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そう、青山二郎と言う人物に興味を覚え、それとともに「白洲」と言う名のブランドに
魅かれ、本書を手に取った。
ううう、しかし、残念ながら自分にはこれを読みこなすことができなかった。

何と言うのだろう、このスノビズムは。盛んに出る「ジイちゃん」と言う呼び方にもな
じめなかった。とどのつまり、あの戦争のさ中にも美を追求できていた人たちの、極め
て特権的な人たちの、身内話でしかないのだろうか。

小林秀雄をはじめ、綺羅星のような我が国の代表的な文化人が登場し、その人たちが、
ちょうどこの「ジイちゃん」と言うようなかっこうで、日常として語られる。
その様子は、しかし素晴らしい人間の素晴らしい日常と言うより、むしろ素晴らしい文
化的な成果を生んだ、芸術的、哲学的な人たちも、当たり前的に極めて人間臭い人たち
だったと言うことでしかたかった。
それはそのとおりなんだろう。しかし、私は最後までこの白洲正子の語り口調になじめ
なかった。

結局のところ、このような素晴らしい、綺羅星のような文化人達の、「素の姿」を知ろ
うとしない方が良かったのか、と。あるいはその語り手として、極めて彼らに近かった
白洲正子は、近過ぎるがゆえ、その任にあたわなかったのか。
本当に、いまなぜ青山二郎だったんだろう。
記録者としての正子は、決して、青山の今日性を語ることのできる人物ではなかったん
ではないかと思ってしまう。




いま日は海に (講談社文庫 そ 1-5)
販売元: 講談社

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どうしようもない男に、報われない愛情をささげつづける女。悪いことってどんなこと?人が人を愛し、愛されたいと思ったとき、善悪なんてほんとはないんだ。夫の目を盗んで家計から男に金を貢ぎ、姉のように慕う女の夫となった男を愛し続け、裏切られ、傷つけられ、それでもただ、ひたむきに愛を送りつづける一人の馬鹿な女の話。でもそれが、とてもいい。愛は決して後悔しないこと、洋画の一場面でも言ってたじゃない?ラストは予想通りなんだけど、女なら、人を愛したことのある女なら、絶対泣けちゃう。どういう意味なんだろう?不倫は駄目って言いたいのか、人生は厳しいって言いたいのか。でも世の中は悲劇が溢れてるんだもの、愛情を送る対象を得られただけで、彼女の人生はすばらしい。




いやでも楽しめる算数 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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前もっていたのを引越しのときになくしたので、再度購入。
読み直してみると、良い内容だ。
今回のほうが、よく内容も理解できるし、面白く感じる。
でも、2回読んで分かるということは、やはり算数は難しいのか?




いよよ華やぐ〈上〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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上下巻を読みました。
この小説は実在のある女性の半生を描いたものですが、とても波乱万丈な人生だと思います。著者の瀬戸内寂聴さんも同じように波乱万丈な生き方をしていると思いますが・・・。
主人公の女性は夫(亡くなった姉の夫と再婚)がいる身でありながら、妻のいる男性を好きになり、自分の感情のままに、想う人の為に悩み苦しみながらも一生を捧げた生き方は、不倫とはいえ悔いの残らない人生だったのではないかと思います。相手の男性の奥様もどんなに苦しんだか、とも感じました。でも、何があろうと夫を愛していたんですね。
自分の生き方を決めるのは自分であり、人を愛する事は理屈ではないと思います。
ただ私は、自分が人生の主人公で、周りに居る人達が脇役なら、脇役にも自分と同じ感情があり、自分の行動の1つ1つが回りに与える影響も大きなものだと感じました。
自分に正直な主人公に憧れつつ、多くの人々の気持ちを考えずにはいられないと感じさせられる本でした。





いよよ華やぐ〈下〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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いるかの学校 上 (文春文庫 146-3)
販売元: 文藝春秋

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