和書 492412 (174)
すっぽんの首 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋
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いつもの日々の雑感を正しい怒りとビールの旨さで表現したエッセイだが、今回は最後のほうに書かれた長編が面白い。これまでも氏のエッセイ等で書かれていた映画制作に対する想いがあきらかにされている。
すてきな三にんぐみ (ミニエディション)
販売元: 偕成社
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山賊が孤児の為に活躍する絵本。人間についてのシニカルな批判家という顔を見せるアンゲラーが、世の中のお偉い方に対する皮肉も込めている作品らしいので大人の方にも読んでもらいたい絵本です。
すばらしい新世界 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社
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僕らは社会や文明や国や宗教や民族など、様々なモノと関係して生活をしている。
日常生活を送っていると、ーーー特に生活が必要以上に便利になった日本という国に住んでいると、世界が小さくなってしまう。
情報は世界と繋がっている。でも、そこには深みがない。人の、土地の、臭いがない。
観念化された生活。
大きな不満がないから考えない。それは、しあわせな状態なのだろうか。
ほとんどの日本人のなかに神はいない。それはそれでいいと思う。僕の中にも神はいない。でも、自分より大きな存在がいないということはいいことなのだろうか。
人間のできるとこは、実はとても小さく僅かなもの。
そう思えることは幸せなことではないだろうか。
そんな思索にむかえるヒントがちりばめられている。
すばらしくて新しい世界が拓ける言葉が本書にはある。
この本に出会えたことは、しあわせ以外なにものでもない。
すばらしい雲 (新潮文庫 サ 2-5)
販売元: 新潮社
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タイトルはボードレールの詩「異邦人」“L’etranger”
からとられています。
>Eh! qu’aimes-tu donc, extraordinaire etranger?
- J’aime les nuages.. les nuages qui passent.. la-bas.. la-bas.. les merveilleux nuages!
実はこの詩は「一年ののち」に登場しています。
>『僕はボードレールの「異邦人」のようだ』と、彼はびっくりしているベルナールに言うのだった。
『我は、雲を、素晴らしき雲を眺める』
本作は「一年ののち」の続編で、ジョゼはアメリカ人アランと結婚しています。
異常に嫉妬深いアランと奔放に生きるジョゼとの確執の日々…
群像という感じだった「一年ののち」に比べ、
本作はジョゼとアランとの関係に絞られています。
ベルナールも今は作家として成功して偶然ジョゼの前に現れます。
次作「失われた横顔」で完結。
すべってころんで (中公文庫 A 38-4)
販売元: 中央公論新社
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すべての女は美しい (だいわ文庫)
販売元: 大和書房
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すべての女性は美しいか?それはどうだろうか。
荒木が云ってるように写真は関わりあいなのである。だから、荒木を通した女性が美しいのだ。つまり、荒木は人が好きで人生が好きなのである。荒木の写真を見る人はここを勘違いしてはならない。
さておき、荒木の写真はセンチメンタルを感じる。それは、『さっちん』しかり、『人妻エロス』しかり。女性写真の大家、秋山庄太郎、篠山紀信等には、決してこれを感じない。だから私は荒木の写真が好きなのだ。
すべての男は消耗品である (角川文庫)
販売元: 角川書店
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他の人たちは村上龍その人がよくわかるなんて言ってるみたいだけど、本当にそうでしょうか?
僕には彼が書きつらねる文章には真実の上に小説家「村上龍」としての解釈をのせているんじゃないかと思いました。
その意味で、山田詠美さんの解説は的を得ている気がします。
この本を読むのなら、男性なら解説までよんでみるといーんじゃないかな。
すべての男は消耗品である (集英社文庫)
販売元: 集英社
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自分にまつわる快楽や、やっていることの素晴らしさを自慢げに書いていて腹が立つ
というコメントが多いのですが、村上氏の意図は読者を嫉妬させることではなく
本当に大事なこと、本物を追求することの重要性を説くための伏線として、
氏の体験を誇張気味に書いているだけだと
15年前の20歳の時にこれを読んだ私は感じました。今読めば古いな、と思うこともありますが
日本への不満は、実はこれが書かれた時と何も変わっていないような気がします。
最近の癒しを求める読者には、まったくお勧めできませんが、日本に違和感を感じ
世界へ舞台を移したいと考えている人たちには、これ以上勇気づけられる本はありません。
そういう人が読むと、バイブル的な本になるでしょう。
文中、以下のフレーズが象徴的です。
必要なのは、他人からよく思われることではない。
自分の、快楽だ。
すべての男は消耗品である。〈Vol.2〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店
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海外にF1を観に行ったり、旅行しまくっていいホテルに泊まったり。
映画を撮ったり、テレビでロバート・デニーロと一緒になったり。
とにかく行動的な村上龍が痛快。
日本にあんまり居ないわけで、視点も世界を向いていて、
エネルギッシュ。素直に面白く読める。
すべては太陽のしわざ ~太陽の楼閣~ (ビーボーイノベルズ)
販売元: ビブロス
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キャラ的には、割とハッキリとキャラ分けがされていたので、挿絵と照らし合わせてイメージし易かったです。
活字の上でイメージする人格と、挿絵のイメージがピッタリと合っているのは、読んでいく上でストーリーに入り込むための条件の一つ。
その条件はもう、完璧に満たしてくれました。
そして、特に物語上で大した事件とかもなく、読み終えて振り返ってみると、何の起伏もない話だったりします(笑)
でも、それでも最後まで楽しんで読めましたー。
いやー、満足です♪