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和書 492412 (221)



ばるぼら (上) (角川文庫)
販売元: 角川書店

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事物に対する氏の、表層的で短絡的な捉えかたが、よく現われている作品。
ばるぼら、暑苦しいくらい「女」にしか見えないのに、少年のようと形容しているのにも苦笑い。これ見よがしにヴェルレーヌを諳んじるし。

ポルノの翻訳で食っている男の元に若い魅力的な女が転がり込んで奇妙な関係を築く、出口裕弘「京子変幻」のたちの悪い焼き直しに見える。こちらは本当に美少年が出てきますよ。




ばるぼら (下) (角川文庫)
販売元: 角川書店

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手塚のピカレスクは「さるたひこ」像を除けばどれも今ひとつだ。作家の批評眼が問われる故だろう。

ブラックジャックで大学の医局を批判するほどには関心を払わなかった手塚。社会や政治批判に冷淡だったことが、端的にあらわれている作品だ。
悪女を素材にした「人間昆虫記」「奇子」「ばるぼら」…どれも後味が悪い。「MW」や「人間昆虫記」(尻切れトンボに終わるが)は優れた演出家の手にかかれば面白くなりそうな素材ではある。「MW」がマシなのは深読みすれば政治への皮肉があるからだ。

「ばるぼら」では反政府活動に身を捧げ、ばるぼらに去られたために創作できなくなった作家が出てくる。ばるぼらの母は冷然と政治などにうつつを抜かすからだと言い放つ。文脈からして手塚のホンネだ。ちょっと待てよと言う感じ。大いなる力への抵抗も立派な動機ではないか。でなければロシア文学は生まれなかった(罪と罰の漫画化は大島弓子の方が興味深かったのを思い出す)。本気で社会を変えるつもりの無い、デモンストレーションが目的化しているある種の左翼が論外としても、それはそれとして批判すべきだろう。

手塚の悪女が私にはちっとも魅力的でない。ばるぼらはその最たるものだった。
先ず、匂いもしそうなむちむちした女なのに、やたら少年のようだと形容する。これ見よがしにヴェルレーヌを諳んじさせる。ランボーとでも言いたいのか?

出口裕弘の小説「京子変幻」の影響で描いたものではないだろうか。設定がとても似ているのだ。小説は耽美といっていいのだろうが、決してじめじめしてはおらず、軽やかで、香気ある文章だ。併読をお奨めする。







ぱいかじ南海作戦 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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失業と離婚を味わった主人公の男性が,都会を離れてふらりと訪れた南海の浜辺で出会った5人の男。主人公は開放的で刺激的な日々を送っていると思ったのですが…。話は驚きの急展開。しかし,本当に刺激的なのはここから。遅れてやって来た若者3人と,まさかまさかの共同生活が始まります。若者たちは,野営生活のなかで成長したり,意外な才能を発揮したり。ひとりひとりが実に魅力的に描かれています。そして,最後のおぃおぃと言いたくなるオチ。話の流れが変化する具合も絶妙で,最後までわくわくドキドキの連続を味わえる一冊でした。
私にとって,とくに印象的なのは,共同生活を送る関西娘の話す言葉です。細かい部分の関西弁の言い回しがリアルで,物語にいい彩りを与えています。
何か面白い小説は無いかなと思っている方には,おススメの一冊と言っていいです。





ぱんたらい (福武文庫)
販売元: 福武書店

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ひかり62号の殺意 (カッパ・ノベルス)
販売元: 光文社

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ひかり62号の殺意 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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ひかり62号の殺意〈1〉 (大活字文庫)
販売元: 大活字

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ひかり62号の殺意〈2〉 (大活字文庫)
販売元: 大活字

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ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)
販売元: 大和書房

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読みやすいです。1ページの文字数がスカスカで、小見出しも端的な言葉が選ばれていますから、斜め読みしてもだいたい内容を追えます。私も約30分ほどで一気に読みきれました。

「孤独(ひきこもり)」に「善・悪」の判断を下すのはおかしい、という指摘はなるほどと思わされます。

良い意味で、人間の不完全性・不器用さを指摘し、それを認めていこうではないか、という主張が一貫していました。

学校環境(教師と生徒)のお話などは若干古くさくて説教くさいですが、ラディカルな物言いは著者のレトリック(笑)でしょうし、これくらい強引に書かなければいけないほどに自覚が足りない、という著者の危惧として読み取れます。

最後に、実用を考えている方は、第三者への主張のために読むのではなく、自己防衛または心の支えとして本書を頭に入れておく程度がいいと思います。

「ひきこもり」に偏見的な方々が本書の主張で心を動かされるとは、なかなか思えないですし、著者がそこまで欲張っているようには感じられなかったからです。




ひざまずいて愛を乞え (花丸文庫)
販売元: 白泉社

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