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和書 492412 (369)



阿Q正伝 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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「狂人日記」や「阿Q正伝」、「故郷」など、魯迅の代表作が数多く収録されています。各作品の登場人物を通してそれとなく、儒学を媒介とする中国の封建社会への批判をさせていることが散見されておもしろかったです。

しかしそれよりも興味深かったのは、本書の表紙に記された「吶喊」という言葉です。何かしら社会に向けて自己主張をする時に何よりも辛いのは、賛同を得られることでも、批判を受けることでもなく、何の反響も得られないことだと魯迅は語ります。そのもどかしさが抑えることの出来ない叫びとなったものが「吶喊」なのです。我々にも多かれ少なかれ、似たような経験があると思いますが、こうした魯迅の言葉には 非常に共感を覚えました。




阿Q正伝・藤野先生 (講談社文芸文庫)
販売元: 講談社

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以前、別の文庫でも読みましたが、
やっぱり藤野先生も読んでおかなきゃと思って、
買ってあったもの。
今回の出張で読みました。

岩波文庫が『吶喊』の構成そのままなのに対して、
講談社文芸文庫は第一小説集の『吶喊』と第2小説集の
『彷徨』、そして自伝的回想録『朝花夕拾』から抜粋している。
魯迅の代表作を広く読みたいならば、こっちのほうが
いいかもね。

藤野先生は『朝花夕拾』に掲載されており、本書では
最後に載っています。
日本留学時代の仙台の恩師、藤野先生との交流と
描いた話だとは知っていたけれども、
もっと深いテーマを描いているということを知る。
医学校にて、「中国は弱国であり、中国人は低能である」と
見られていることにづかされ、また、ロシアスパイとして
処刑される中国人のフィルムを見ることとなる。

そこで、近代医学をもって、祖国に貢献しようと
思っていた魯迅は、医学を捨て、文学によって、
祖国の人々を内面から変えていこうと志すのである。

まさしく、関口知宏の「異郷有悟」である。

『吶喊』や『彷徨』は清代末期民国初期の憂いを描いて
いるけれども、「藤野先生」は日本が舞台だけに、
中国に暮らし、最近の日中関係にもいろいろ思うことが
あるだけに、考えされられることもありますね。

巻末の解説を読んで思い出したけど、「故郷」は中学校の
国語の教科書にも載っていたよね。そういえば。
閏土のイラストが印象的だったことを思い出した。

ちなみに、巻末の解説で誤記があります。
276ページにある魯迅故居。北京じゃなくて上海ですからね。
これって、どうやって教えてあげればいいんだろ。
※2008年4月15日発行第13刷




阿Q正伝―他九編 (新日本文庫 (36))
販売元: 新日本出版社

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諦めない女 (中公文庫 A 30-6)
販売元: 中央公論新社

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アキレスと亀 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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悪の愉しさ
販売元: 角川書店

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悪への招待 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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悪への招待 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

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悪への招待〈上〉 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

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悪への招待〈下〉 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

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