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和書 499784 (178)



極限状態の心理―戦時体験の追想と課題
販売元: 法政出版

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極東戦線―満州事変・上海事変から満州国まで (筑摩叢書)
販売元: 筑摩書房

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極北のインディアン (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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巨人軍非栄光の歴史 (ノンフィクション・オブ・ベースボール)
販売元: 新評論

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巨石文明の謎を解き明かす―天空の神々と太陽の石
販売元: PHP研究所

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拒絶された原爆展―歴史のなかの「エノラ・ゲイ」
販売元: みすず書房

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 国立航空宇宙博物館の元館長、マーティン・ハーウィットによる本書は、20世紀に頂点を迎え、そして21世紀に入ってもその勢いを弱めようとしない偏狭なナショナリズム、または「国民の物語」が、具体的な形で論争を引き起こした事例を生々しく物語っている。

 エノラ・ゲイ展示論争と時を同じくして、日本では歴史教科書論争が勃発した。従来の歴史教科書は「自虐的」であり、これではそれを使って歴史を学ぶ子供たちが自分の国に誇りを持つことはできないとして、教科書記述の大幅な改訂を要求する運動が一部の保守派知識人によって展開された。

 この二つの論争に共通する点は、自国民から多数の死傷者を出した過去の戦争の記憶をめぐって、その記憶を「国民の物語」、すなわちアメリカ人としてのま!たは日本人としての集団記憶として語ることへの執着が、そう簡単には消滅しないという厳然たる事実を提示したことである。

 この二つの論争における大きな違いは、日本においては、「日本人としての誇り」を強調したグループの主張が歴史の歪曲、歴史修正主義として猛烈な反発を招いたのに対し、アメリカのエノラ・ゲイ展示論争においては、記念的性格とは異なる、学術的で分析的な展示を企画し、原爆投下の道義性や被害の実態などにも言及しようとした博物館スタッフに対し、退役軍人らが「政治的正しさ(political correctness)」という看板によって事実を捻じ曲げた修正主義という批判を浴びせたことである。日米間では、明らかに多数派の言説が正反対の特徴を示しているのである。つまり、アメリカでは愛国的言説が素朴に受け容れられる素地が大きいということである。そのことは2001年9月11日の同時多発テロ以後のアメリカにおける言説の保守化やハリウッド映画に頻繁に現れる、愛国心の肯定的な描写からも明らかである。

 国際交流の美名の下に全く異なる歴史観を持つ二つの国が協力を試みる時、各々の「国民の物語」が我々の前に立ちはだかって、陰に陽に論争の火種を持ち込んで来ることに、我々は常に敏感でいなくてはならないだろう。「国民の誇り」に執着する自慰的な言説が非生産的であることは言を俟たないとしても〡?それを克服することが言うほど易しいものではないことを、本書ははっきりと示している。20世紀の歴史に残る名著であると思う。




巨像の風景―インド古道に立つ大仏たち (中公新書)
販売元: 中央公論社

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 著者は仏教美術の研究者。アフガニスタンの仏教遺跡が専門で、バーミヤンの石仏調査などで知られる。
 本書は、四部構成。はじめに、バーンズ、マッソン、スタイン、フーシェなど、19-20世紀のヨーロッパ人旅行家による、アフガニスタン旅行記が紹介される。つづいて、玄奘のインド行が分析され、アフガニスタンやバーミヤンについての記述が検討される。そして3番目に、バーミヤンの石仏などの仏教美術が紹介される。最後は、現地の伝説の採録であった。
 いささかまとまりを欠く構成であり、焦点の定まらない本という印象を受けた。それぞれの話は面白いのだが・・。
 専門の仏教美術についての解説は、図も多く、現地での苦労話なども盛り込まれているのだが、著者の主張が分かりにくい。話を絞るのが下手な人なのか?




巨大戦艦ビスマルク―独・英艦隊、最後の大海戦 (ハヤカワ文庫NF)
販売元: 早川書房

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著者が大戦勃発まで在英駐在武官だったこと、また就役前から初期テスト終了までリンデマン艦長の個人的な副官を務めたこと、そして主砲射撃管制に精通していたことにより、戦艦ビスマルクが建造された外交的背景から戦艦の内部構造、さらに2度の水上戦闘に至るまで、読者に判りやすく説明することに成功している。
沈没した艦に乗り合わせた人物が当時のできごとを記す場合、思い入れのあまりつい感傷的な調子になりがちだが、本書においては心配無用。戦後外交官に転進してから得た膨大な資料と自らの記憶を突き合わせ、戦闘場面を見事なまでに冷徹に描ききっている。最先任者としての責任感もあるのだろうが、駐在武官時代から積み上げた識見や人脈によるものが大きいと思われる。
もちろん海の男たちの物語ゆえ、人情味あふれる挿話もそこかしこにちりばめられており、なかには抱腹絶倒すること請け合いのものもある。それらの端々に、著者の艦長に対する敬愛がにじみ出ており、いつしか読者はビスマルクの乗組員になったような気分を味わえる。
総じて、第二次大戦の軍艦記として屈指の出来栄えと言ってよく、軍艦好きならば徹夜で読んでも眠くならないほどの魅力を秘めた名作である。




巨大戦艦ビスマルク―独・英艦隊、最後の大海戦
販売元: 早川書房

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巨大バッタの奇蹟
販売元: アートン

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3年前の横浜トリエンナーレで、ホテルの外壁に張り付いた巨大バッタは、ただの"シンボル・アート"ではなかった。その企画から作品イメージの完成とバルーンの発注、設置作業での悪戦苦闘、成功と失敗、まさに「手に汗握る」一部始終の真相が、作家自身によって初めて明かされる。こうした"現代アート"が、制作費の見積もりから、設置業者やホテル・主催者との交渉のやりとり、そして後始末まで、その生の様子がこれほどまでに"暴露"されたことはなかった。すると巨大バッタ自体がアートなのではなく、実現させようとするプロセスそのものが"現代アート"なのだということが改めて浮かび上がってくる。近年刊行されたどんな"現代アート"の解説書よりも、その核心の問題点を突きつけてくるイッキ読みの快作だった。


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