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和書 499786 (373)



戦後日本の大衆文化史―1945‐1980年 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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この本には著者の基本姿勢、つまり歴史書に載る年表、また過去の支配者や有力者の言葉や行動の記録だけを「歴史」と判断するのではなく、国家の枠に捉われない毎日の生活に沿った大衆文化思想、それは時にまとまり、時にバラバラになりますが、そこにこそ大きな価値を見出していくという強い信念が現われています。そういった価値観は、多くの人も何となく共感できるものではないでしょうか。例えば、民俗学や文化人類学に興味を持つ人ならなおさらでしょう。

戦後の漫画、流行歌、テレビドラマ、食事といった大衆文化の変遷の評論は一見価値がないようですが、それらにはその時々の政治背景や経済状況、そしてそれに対しての大衆の反応、批判、予測といった心理的要素が強く反映されやすいものです。この著作では多数の資料の駆使により、繊細にして独特な大衆文化思想の考察と向かい合うことができます。実際、戦後の街中で男女二人の歩く姿をとらえた何の変哲もなさそうな写真や「サークル」という言葉を、時代の反映として解説がなされています。

この本は、ただの過去の述懐としてでなく、プラスアルファとして現在の身の周りにある大衆文化の把握や分析する視点をもつのにも役立つと思います。また「歴史の話」(網野善彦、鶴見俊輔著)には著者の歴史に対峙するうえでの基本的立場が詳しく述べられているので、合わせてお勧めです。




戦争責任論―現代史からの問い (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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占領戦後史 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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標題とは裏腹に、占領政策が中心である。レッドパージや労働組合対策など、『GHQ』ではあまり展開されていなかった部分も指摘されている。また、著者自身が占領政策研究の第一人者であることも認められる。

しかし、「戦後民主主義」への認識とそれに決定的な影響を与えた占領政策という面、そしてそれが現在においてどのような弊害を持っているかということについては極めて安直な認識といえる。

もっとも、元が1980年の出版だったという制約もあるが、自らの「戦後民主主義史観」を批判的に検証しないでは、占領の歴史的意味も明らかになりにくいのではないか。

著者は占領政策をレッドパージ=悪、その他の改革=善というような二分法でとらえる傾向にあるが、総合的に理解しないとならないのではない!か。占領政策の概説という点では、やはり『GHQ』のほうが実証度が高いようなきがする。




大正デモクラシー (岩波現代文庫―学術)
販売元: 岩波書店

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太平洋戦争 (岩波現代文庫―学術)
販売元: 岩波書店

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この本から得られるものは多いものの、残念ながら他人に薦められるような内容ではない。特に初学者は読むべきではないだろう。内容は古い上に、マルクス主義歴史学者の影響を受けているために、当初から疑問視され現在では捏造または偽証と明らかにされた資料が、無配慮に多用されている。
これは思想が偏向してしまっている結果であろう。
吉田清治の捏造本があたりまえのように資料にされているし、盧溝橋事件などは日本が最初に発砲したかのように示唆されただけで終わっている。
思想が偏向しているのは明らかである。
太平洋戦争について学ぶというよりは、昭和の一般の太平洋戦争の認識がどのようなものであったか知るためや、現代史に残る教科書裁判で有名な著者の歴史知識を知るために、研究者などに読まれるべき資料として考えるべきである。




滝川事件 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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「滝川事件」は、日本史の教科書にも出てくる有名な事件ですが、学問に対する弾圧である、という程度の認識しかありませんでした。この本では、「滝川事件」の前に起きた、戦前における大学自治の一応の確立といえる京大の「沢柳事件」と対比させ、京大内部の結束や東大との連携などの相違点をあぶり出し、事件の背景や展開を克明に描いています。
また、戦後京大に復帰し法学部の学部長となった滝川が、いかに独裁的に振舞ったか、ということ、なども含めて、「滝川事件」以後の出来事も丁寧に紹介されています。
 特に興味深かったのは、「滝川事件」に関する美濃部達吉の活動です。美濃部は「学者はいつも孤独なものだ」という信念から、東大法学部としての京大支援には加わらず、論壇で一人で京大支援の論陣を張りました。ゆえに後の「天皇機関説事件」の時も支援を他に求めず一人で戦ったのです。




田沼意次の時代 (岩波現代文庫―学術)
販売元: 岩波書店

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田沼意次を再評価する本だが、その内容はともかく、最初のほうで、大正時代の辻善之助『田沼時代』が、賄賂政治家としての田沼の悪評を広めた、とある。辻著は岩波文庫に入っているが、むしろ、それまで悪人政治家とされてきた田沼を、商業重視、開国に積極的な姿勢をとった政治家として再評価した本であり、大石に異論があるとしても、辻著に対する評価として、フェアではないのではないか。辻著は岩波文庫に入っていて、解説目録を見たって、田沼再評価の本と書いてあるのに、岩波からこういう本が出るのは奇妙だし、読者に辻著に対する誤解を与えるもので、自身の著作の価値を大きく見せようとするやり方ではないか。




天皇と古代王権 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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天皇の肖像 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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 「ご真影」の製作による映像化による天皇制の浸透を「見えるもの」「見えないもの」の二分法でのみ説明しようとしている。
 果たしてそれで充分なのだろうか?
 同じように「見える天皇」『見えない天皇」を扱ったT=フジタニ氏の『天皇のページェント』では、受け取る側の「臣民」「人民」「市民」の視点からも複合的に「天皇の可視化」の問題と実体の不明な抽象性との比較をしていることと比べれば、あまりに浅薄な考察といわざるをえない。
 残念だ

  昭和天皇誕生日に




南京難民区の百日―虐殺を見た外国人 (岩波現代文庫―学術)
販売元: 岩波書店

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