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和書 499808 (158)



「つきあい」の戦後史―サークル・ネットワークの拓く地平
販売元: 吉川弘文館

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 私は他人とつきあうのが不得手だ。「つきあい」という言葉に誘われてこの本を読みはじめたが、人と人とを結び付け、あるいは引き離す力にむけての著者の深い問いかけに、ぐんぐん引き込まれてしまった。
この本ではじめて、私は「つきあい」ということばの語源が、連歌や俳諧などの「付け合い」文芸から来ていることを知った。連歌にみられるように、複数の作者が5・7・5の句と7・7の句を交互によみ連ねていく。前の作者がよんだ句につきすぎても離れすぎてもいけないという、節度ある親しさ――そうか、違いやへだたりがあれ、それを交わりのきっかけにするところに「つきあい」のつきあいたるゆえんがあるのか、と納得! ただ、そうはいっても「つきあい」の適切な距離がたやすく生まれるはずはない。至近距離で接近しすぎたり、遠慮して遠ざかりすぎたり、つきあいが成熟するには「時間」が必要だ。つきあいは本来、「効率」を求めないところに成り立つという著者の指摘が、つきあい下手の私にはうれしい。
そうした「動くつきあい」ともいえるサークルやネットワークから戦後史をあとづけていくこの本の視点は斬新であり、いくつもの発見にみちている。




つくられた「秀吉神話」―逆転の日本史 (洋泉社MOOK)
販売元: 洋泉社

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これまでの常識を塗りかえる、逆転の秀吉像がいま 明らかにされるとしても
まだ一般化していません。学説が普及するのに時間がかかります。

再来年の大河には たぶん秀吉も出てきます。総合的な 秀吉の入門書 だれか 書いてもらえませんか?




つくられた卑弥呼―“女”の創出と国家 (ちくま新書)
販売元: 筑摩書房

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<1>諸説の多い卑弥呼を、日本古代の女性像、家・結婚・名前などの社会慣習の観点から論じたもの。卑弥呼とは誰ぞやというなぞを解くための状況証拠的な素材をいろいろ指摘している。今後の考えるヒントを沢山もらえた。一般的な表現ことばで語られて非専門家の私にも面白く読むことができた。構成は、一般人の素朴な疑問を自問自答的になっているので門外漢の私でも気楽に読むことができた。全体の論調が静かなのも好感が持てる。こうだという決定論(決定案)まで至らないのは、テーマがテーマだけに仕方がないだろう。<2>現在、私たちがイメージする「政治は弟にまかせた神秘的大巫女」という卑弥呼像は明治の天皇制確立と同期して、作られ定着した解釈であると言う。また、記紀が書かれた時代は、ようやく天皇が王権を確立した時期なので、天皇系の正当性・差異性を主張するための「こじつけ」解釈が入ったのかもしれないとも言う。卑弥呼は、九州の女酋だったのか、日本書紀のいう神功皇后だったのか、纏向遺跡(箸墓)の埋葬者なのか、ヤマトヒメなのか、それとも、さらに他の人物なのか、謎は尽きない。




つくられた明君―光圀、義公そして水戸黄門 (ニュートンプレス選書)
販売元: ニュートンプレス

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「つくる会」の歴史教科書を斬る―在日中国人学者の視点から
販売元: 日本僑報

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フジテレビ「報道2001」で櫻井よしこに突っ込まれて「私は教育者であって歴史家ではありません」と言ってたあなたがこんな本を書いてるとわね。。。




「つくる会」教科書はこう読む!―隠された問題点の数々
販売元: 明石書店

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つちの中の京都〈2〉
販売元: 京都市埋蔵文化財研究所

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つちの中の京都〈3〉
販売元: 京都市埋蔵文化財研究所

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つのむれの麓―豊後森物語
販売元: 西日本新聞

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つわものの賦 (文春文庫 (200‐12))
販売元: 文芸春秋

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本書は永井先生の書かれた本にしては少し固い印象がある。いわゆる「歴史小説」と
「歴史の学術書」の中間的な位置づけにあると言うことが出来るのではないだろうか?。

院政期〜鎌倉時代を俯瞰したときに、平家物語的なストーリーでみていけば、平家による
武家(半貴族)政権の樹立があり、さらに源氏(やはり半貴族)の頼朝へと続いていく
流れが半ば一般化しているが、平家政権と鎌倉幕府には「西国政権」と「東国武士団」と言う
そもそも出生のことなる主体から発生していることが、本書では明らかとなっていく。

搾取され虐げられてきた「東国武士団」が源頼朝というコア(これも頼義/義家からの積み重ね
の集大成として)を中心に「東国武士団」の「西国政権」からの独立と言う切り口から全体の
ストーリーを吾妻鏡を中心としながら再構成したのが本書である。

特に、頼朝の旗揚げから承久の乱に至るまで、それぞれの時期を代表する武将にスポットを
当てながら彼らが何を考えて戦をし、その積み重ねの結果として東国武士団が、鎌倉幕府が
何を得ていったのかが時系列的に整理されていき非常に興味深い。

また永井先生の持論である「政治が理解できない義経」や「実は策謀の士ではなかった後白河法皇」
などの世評を覆す分析は、既存の歴史観にとらわれがちな読者の目から鱗を落とし、新たな
歴史の見方への示唆を与えられ、非常に興味深い。


 従って、「脱・平家物語」視点からの「東国武士団による独立闘争」として院政期〜鎌倉時代
初期を学び直すための入門書として、本書の意義は非常に興味深く、また勉強されられる事が多い
良書と言うことが出来るだろう。



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