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和書 499808 (263)



悪人列伝―中世篇 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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日本史上「悪人」と呼ばれる人物を考察したもの。本書は中世編で対象は、「藤原兼家」、「梶原景時」、「北条政子」、「北条高時」、「高師直」、「足利義満」。本人を論評するのではなく、「何故、彼らが悪人と呼ばれるようになったのか」を時代背景などを踏まえて考察している点が特徴である。義満と政子を除くと古代編等より人物が小粒で、必ずしも「悪人」の評価が定まっていない人選に思えた。

「藤原兼家」の章ではむしろ花山天皇の色乱ぶりがメインである。後は兼家・兼通兄弟を中心とする藤原氏内の権力闘争。兼通を兼家と誤記している箇所があるのはご愛嬌か。"天皇を出家に追いやったのは史上兼家だけだ"と著者が語っているのは勘違いだろう。藤原氏の中には大勢いる。「梶原景時」は義経ビイキには仇役だが、頼朝派から見れば忠実な家臣だったから、「悪人」に入れるのは不適切。内容も凡庸。「北条政子」の物語は人口に膾炙していて目新しくないが、北条時政の政治的センスが光っていた事が再確認できる。「北条高時」は暗愚な執権として有名だが、「悪人」とは思えない。記述も時代背景を主体にしている。「景時」以降の三編で鎌倉時代の初頭と末期を描いているとも言える。「高師直」は好色で有名な足利家の執事だが、南北朝の放埓な空気(婆娑羅)が生んだ小悪党だろう。「足利義満」の章は「師直」の続編のようで、"大魔王"義満を取り上げたにしては物足りない。義満の怪物ぶりを強烈に描いて欲しかった。義満の突然の死に疑問を呈さないのも著者らしくない。

「悪人」伝とは思えないが、史料の綿密な考証と作家としての奔放な想像力を基に書かれており、歴史マニアには楽しめる本。




悪魔と世界終末の幻影―ヨーロッパ史万華鏡
販売元: MBC21

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悪魔に愛された女
販売元: 成甲書房

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真実の告白記という触れ込みに惹かれて読み進めたが、女性が書いたようにはとても思えないような筆運びや中盤からの無理な展開に疑問を感じ、もしやと思ってオチの部分を見てみると「主よ、イエズスよ」と教会への帰依宣言で終わっていた。
そこで早速このシスターの世俗名であるClotilde Bersoneが実在していたか調べてみると、推測した通りこの本はフランスのカトリック教会の司祭である作家 Paul Boulain(1875-1933)によって書かれたものであることが欧米の学界では定説になっている事がわかった。19世紀後半から20世紀前半に書かれたこの手のオカルト小説のうちの一つと考えればすべて納得がいく内容。
架空の人物に語らせるフィクションではあるが、著者が当時知り得た事実もある程度は含まれているのかも知れないし、当時のカトリック教会がフリーメーソンという組織をどう見ていたかということを知る上では興味深い資料。
訳もこなれているし読み物としてはそれなりに面白い。




悪魔の文化史 (文庫クセジュ)
販売元: 白水社

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 巻頭いきなり
「悪魔は理性が生んだ存在である」
と始まる。
 そもそも、「一神教は悪魔なしでは立ち行かない」もので、「逆説的なことに、サタンのみが神を救いうるのである」すなわち、
「神が悪の存在を許したとするなら、神は無限に善とはいえなくなり、逆に、神が悪の存在を許さなかったとするなら、神は無限の力を有する(=神は全能である)とはいえなくなってしまう」からである。
 また、魔女の物語の豊穣ぶりに対しては
「男は、きわめて美しく魅力的であると同時に、非常に不可解で不純かつ恐るべき存在たる女を前にして、無意識の恐怖を掻き立てられてきた」と言う。

 うーん、同感同感・・・。

 そして最後に筆者は言う。
「もし悪魔が存在しないならば、おそらくは、それを新たに発明する必要がある。神と同様に」
 筒井康隆の「バブリング創世記」を髣髴させるエンディングである。

 内容は申し分ないのだが、訳文のせいか原文のせいか、いささか読みにくい。要ガマン。




悪夢の章―崩壊の昭和史
販売元: 五月書房

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悪名の論理―田沼意次の生涯 (中公新書)
販売元: 中央公論新社

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 かつて、学校の日本史の授業で、江戸時代の三大改革として、徳川吉宗・松平定信・水野忠邦の改革を教えられた記憶がある。それに対して、田沼意次とは「賄賂政治」、「金権政治」等とネガティヴ・イメージで教えられた記憶がある。
 歴史教科書の内容は正しいのかと疑問を持ち続けて、様々な文献・史料で調べたが、この本を読んでその疑問を解決することができた。田沼意次の政策はあまりに先進的であり、硬直した頑迷な幕府重臣や当時の民衆には理解できなかったのであろうと。 田沼意次は、徳川幕府の経済政策の根本である農本主義を重商主義へ転換させることによって、幕府財政の再建と経済秩序の構築を図ろうとしたのである。
 そのためには、身分に関係なく有能な人材の登用を行い、平賀源内等のブレーンを構築し、新知識を貪欲に吸収したのである。その辺りが、幕府重臣の反発を買い、「賄賂政治」として現在に伝わっているのであろう。  
 彼は、ロシアとの交易も視野に入れての北方政策や新田開発事業を行うが、その政策はもはや「近代経済政策」ともいえるものである。
 後に、田沼意次は「抵抗勢力」である松平定信を始めとする幕府重臣のクーデターにより失脚することになる。そこで、「悪評」をつくりあげられ、現代に伝わっている。
 この本では、田沼意次に関する「悪評」の史料を丹念に検証し、いかにつくりあげられたものか記述されている。
 田沼意次は、未来を見据えて、時代に挑んだ偉大なる政治家であった。
 歴史教科書を変えようとする動きがあるが、このような彼の誤解こそをまず改めるべきであろう。




悪役のふるさと
販売元: 講談社

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悪霊列伝 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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吉備皇女をご存じですか?
母は天皇、姉も兄も天皇、早世しなければ父も天皇、祖父も祖母も
天皇。夫や子供達は天皇候補。もちろん、自分自身も。
こんな家系に生まれながら非業の死を遂げなければならなかった
悲劇の皇女。「長屋王の変」を被害者の立場から見ると、長屋王の妃で
あった吉備皇女の無念さが見えてきます。

他にも悪霊にならざるを得なかった奈良朝の人物達を描いています。




悪霊祓い師物語―陰陽師と密教僧
販売元: 大法輪閣

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悪路王伝説
販売元: 日本エディタースクール出版部

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