戻る

前ページ   次ページ

和書 499808 (384)



安政江戸地震―災害と政治権力 (ちくま新書)
販売元: 筑摩書房

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 著者は神戸大の先生で、阪神淡路大震災を経験、それがきっかけとなって本書を書いたという。
 もともとは江戸の読書文化、思想史の専門家。
 本書では、1855年の安政地震を取り上げ、幕府や庶民の反応を分析している。時代はまさに幕末。幕府のたがもだいぶ緩みだしていた頃である。そこへ大地震が起こり、相当な被害が出る。にもかかわらず、幕府はきちんとした対応がとれなかった。それを当時の世相から読み解いていこうというのである。
 まあ、正直に言えば、成功した本ではないと思う。焦点が絞りきれなかったという印象が強く、最初から最後まで中途半端に終わってしまっている。何が言いたいかも、科学的な話も、鯰絵の話題も、地震の被害についても。





安政江戸地震災害誌〈上巻〉
販売元: 海路書院

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






安政江戸地震災害誌〈下巻〉
販売元: 海路書院

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






安政の大獄―井伊直弼と長野主膳 (中公新書)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

本書は読むに当たって非常な注意を要する(お手にとられたら、まず巻末の解説を読むべきだ)。それは後にして、本書は著者による江戸時代の「政治的敗北者」の評伝の3作目とのこと。歴史には栄光に輝く多くの人物の裏に、多数の「敗北者」がいる。また一見、「成功者」に見えてもその生涯に暗部を持つ人物は多い(秀吉の朝鮮侵略などあまりに明らかな例)。しかし、成功者だけ見ていては「歴史」はわからない。むしろ「敗北者」「失敗」に歴史の多くがあり、それを批判的に検証することは極めて有益だと考える。それを「自虐的」というなら、歴史の何たるかを知らぬを晒すだけ。ゆえに、「敗北者」を追う著者の視点には大いに共鳴する。

しかし、本書は不幸な書となった。執筆中に著者が病に倒れたのである。ご家族の強い希望(それだけ著者は病身をおして書き続けたのだろう)で、著者を良く知る人々が出版にこぎつけた。彼らは「ほぼ脱稿状態にあると判断、最低限の誤りの訂正程度に留めた」と記しているが、申し訳ないがこの判断は愚見によればいささか甘すぎた。実際、章立てはしっかりしているし、井伊と長野の出会いから交流が深まるまでの記述は見事である。が、4章、5章になると病ゆえに構想したとおりに筆が進まない著者の苦しみがはっきりと文章に表れるようになり、肝心の大獄での二人の行動については実質的な記述が殆どないまま、井伊は暗殺され、長野も斬首されてしまう。著者の他書を読んでいないのでその歴史家としての記述力を私は知らない。しかし、冒頭部分の記述から、著者がお元気なら相当に魅力的な本になったことだろうと思う。結果的に失礼ながら、病気という事実を知らないと著者の名誉にならぬ本になっている。あくまで「未完」の書として、お読みになるべきで、「お元気でいたら…」と想像をめぐらしていただきたい。




安政の大獄 (日本歴史叢書 (46))
販売元: 吉川弘文館

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






安政の大獄 (日本歴史叢書)
販売元: 吉川弘文館

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






神々とのたたかい〈1〉 (アンソロジー新世界の挑戦)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






カリブ海植民者の眼差し (アンソロジー新世界の挑戦)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






激動期アンデスを旅して (アンソロジー新世界の挑戦)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






新世界とウマニスタ (アンソロジー新世界の挑戦)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ