社会人にとっては、通勤電車の中や5分ほどの待ち合わせ時間でも、勉強が
できるので、大変便利。机に向かっての勉強時間が、それほど取れない者にとっては、大変助かると思う
敢えて改善要望を出すとすると、次の2点
1)通常のブック形式で販売されているため、自分で一枚一枚切り離してカード化する必要がある。これが結構大変。カードを切り離す過程で身につくものはないので、最初からカード化して販売してくれたら嬉しい
2)最後のページにカード化した時の表紙になるカードがついているが、これによると、一束250枚前後となるように想定している模様。しかし、これだと分厚さが2.5センチほどとなり、リングの大きさも含めると、持ち運ぶには少し大きい。
できれば、一束150枚前後となるように表紙をつけてくれると嬉しい(これは、個人で工夫すれば済む話だが)
最後に、私の工夫を一つ(たいした話ではないが)。
カード化した束をそのまま持ち歩くと、すぐにクシャクシャになるので、私は輪ゴムで閉じて持ち歩いているが、それだと、読み終えたところをすぐに出すのはむずかしい。そこで、輪ゴムを2つ使い、未読の部分のところと、全体の2箇所を閉じている。そうすることにより、全体は堅めの表紙によって守られ、未読部分にすぐに到達することもできるので、スキマ時間を狙った勉強が
しやすいと思う
この本の利点は、以下の3つ。
①過去問を肢別にして、一問一答式になっている
②一問一問を切り離して、暗記カードとして使える
③値段が(比較的に)安い。
①と②の理由により、細切れの時間でも見返すことができるので、たいへん便利であり、③については、言うまでもない利点である。
しかし、残念な点は、内容の校正ミスが何箇所かある点である。特に、正誤の答えが間違っているのは、痛い!(これが星ひとつ減点の理由。) また、どうしても暗記カードとして文字数に制約があるのであろう、解説が舌足らずな点も否めない。したがって、この1冊だけでは理解不能なことも多いと思われる。また、設問の答えは正誤だけで判断するので、本試験であるような、穴埋めや個数問題に慣れることは難しいという課題も残る。
このシリーズは、「携帯用」と割り切って、ちゃんとした過去問も併用することは、不可欠だと思われるが、結論としては、よくまとまっているので、短時間で全体を見渡すことができる、たいへん優れた本である。
とにかく、おすすめ!