この本の著者の間中先生は,特に片頭痛関係の研究と臨床で有名な先生です.
そして,この本ですが,廉価のわりには良く書いてあります.(廉価な事もありオマケで星５としました)
例えば,10年も前だったら頭痛が起きたら「コーヒーを飲め」とか言われましたが,
（事実,カフェインを主成分にした鎮痛薬があります.そしてほとんどの市販薬には
必ずと言って良いほど,無水カフェインが入っています～こちらは主に眠気防止の為ですが）
現在は,カフェインがかえって頭痛を誘発する危険性と,カフェインそのものが
中毒性のある,問題のある物質(食品??)である事が医療界で指摘されています.
など、最新の情報も載っています.
しかし,,,片頭痛は完治療法は今のところありません.
（もちろん,ガンやAIDSなど,不治の病はいっぱいありますが.）
この本の中で,例えば
「かんばり過ぎないようにかんばって」頭痛と上手くつきあってください...云々
という様な下りが各所にありますが,
それが上手くいかないから患者は悩み,人によってはこういう本を
買って勉強しているわけです.
つまるところ,貴重なアドバイスと知識を与えてくれる本ですが,
同時に,結局は自分で何とかしなければいけないという事も思い知らされる
本でもあり,この本を読めば即「頭痛の自己管理ができる」ものではありません.
是非一読して頂きたい本ですが,結局「自己管理」は文字通り本を読んでも,
医者に通っても解決されない,「自分の問題(自己管理だからね^^;)」
なんですね.(教条的なレビューになっちゃったかなぁ...^^;)
