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和書 500834 (22)



がんの予防・治療 バイオブック 実用ガイド 肺がん―全国の専門医療施設と医師名一覧 (広報医療情報誌・メディアBAIOシリーズ)
販売元: アルトマークバイオ

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がんの再手術を拒否する時―患者が選んだ8年間のQOL延命作戦!
販売元: 三省堂

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がんの告知を考える本
販売元: ペップ出版

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がんの苦しみが消える―ホスピス・緩和ケア病棟ガイド
販売元: 三省堂

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がんを道連れに13年―いのちを見つめて
販売元: 未来社

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がん体験―「がん患者・家族の語らいの集い」からのメッセージ
販売元: 春秋社

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がん告知の扉
販売元: 毎日新聞

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がん告知以後 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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この本の著者、季羽倭文子さんは、ホスピスケアに精通した看護師である。本書は、著者のそうした経験と学識を反映して、癌告知を巡る様々な問題を、詳細かつ具体的に述べた、内容豊富な一書と成って居る。医学用語を、誰にでも分かる様な平易な言葉で説明して居る事や、癌患者の食生活について、著者が良いと思ふ調理法を詳しく書いて居る点などからは、看護師であり、女性である著者の人柄と経験が伺える。非常に優れた本であるが、アメリカの癌医療を紹介する部分では、アメリカの医療の問題点に十分触れず、アメリカで行なはれて居る事を、少々美化し過ぎて居ないか?と言ふ疑問を持った。具体的には、例えば、本書で紹介されて居る様なアメリカでの癌患者への医療と看護が、患者とその家族にどれ位の経済的負担を強いて居るかを、語って欲しかった。そして、本書が、その題名から伺える通り、癌告知が為される事を半ば前提に書かれた事は理解出来るが、その癌告知が、患者と患者の家族の人生にとって、必ずしも肯定的な側面ばかりを持つ訳ではない事にもっと触れて欲しいかった。即ち、本書は、癌告知の持つ負の側面について十分触れておらず、その点が、医師である私には疑問であり、不満であった。医師として、私は、日本の看護師たちが、しばしば、アメリカの医療、看護の在り方を、余りにも美化して居ると感じる事が有る。経験豊富な、患者思ひの看護師である著者の記述にも、そう言ふ点が少々感じられた事は、本書が、優れた本であるが故に、残念であった。(内科医)




がん宣告マニュアル 感動の結論
販売元: アミューズブックス

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「告知」に関して、よく考えられた本だと思いながら読んでいたが、ここの部分でがっかりした。
> P234 <死んでもまだ生きている>という観念に基づいた、愛する人ときっとまた会えるという希望である。

ここまでは良い。これからが問題である。

> P235 家族との別れという悲しみを乗り越えるには、この世で別れた人との再会が可能であるというコンセプト以外にがんばれる方法はない。
「天国」や「極楽浄土」を信じることが救いだと言っているのである。

日本人であの世や天国の存在を信じている者は殆どいないということを知りながら、このような考えを持ち出すのは、方便とはいえ、読者に対する裏切りであろう。これなら、フランスの実存哲学者カブリエル・マルセルの真の愛が常に永遠への希望を含むものであること、真に愛する者は相手の不死性と死後の生命を必ず欲するものだということを述べたほうが、納得できる。




がん専門医よ、真実を語れ (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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レビューの前に、『奇抜な理論で目を引く書は時にベストセラーになる(買ってはいけない、など)』『1000円の本が100万部売れると著者は1億円前後を手にする』『無責任な珍説を垂れ流しても、言論の自由から多くの場合、著者は責任を問われない』『真実に虚構を織り交ぜて庶民を誘導するのは単なる詐欺とかわりない』という事実をよく理解してほしい。

『がん』を他の病気(MRSA肺炎)に置き換えて考えてみる。MRSAは悪性度の強い細菌であり、MRSA肺炎で死に至る患者も多い。つまり、MRSA肺炎の患者全員に対して同じ治療を行った場合でも、『治る患者』と『治らない患者』が発生する。さて、『治った患者』に感染していたのは『MRSAもどき』で『死亡した患者』のは『真のMRSA』だという理論が通用するかどうかを考えていただきたい。それぞれの患者に感染している細菌はどのような方法を用いてもまったく見分けがつかない場合、それらは当然同一の菌であると定義される(当たり前だ、それが科学のルールだから)。したがって、治療の結果から、『MRSAもどき』と『真のMRSA』を区別するというのは明らかに常軌を逸していることがわかる。

おそらく著者はがん以外の多くの疾患を診療した経験が少ないのであろう。小松秀樹氏が著書で語っているように、『すべての疾患に対する治療結果は分散する』のが常識である。つまり、同一の疾患でも、患者自身の状態や病気が発見されるまでの期間など多くの因子によって治療結果が左右されるのであって、がんかがんもどきかという二元論は医療の基本原則を知らない者がいう理論に他ならない。

話は戻って、肺炎患者からMRSAが検出され、確定診断がついた後に、『真のMRSA』なら助からないから治療はしない、『MRSAもどき』であれば治療しなくても助かるはずだといって放置した場合、明らかに犯罪である。MRSA肺炎でも治療の副作用で死亡することがあるが、それは治療をはじめからしないとする理由にはならない。また、MRSA肺炎と診断されればできるだけ早期に治療すべきなのは言うまでもない。がんの場合、進行するまでに数年から十数年かかるため、MRSA肺炎とは違ってごまかしがききやすいだけなのだ。もちろん、MRSA肺炎で死亡する患者も、数日で死亡する者から1ヶ月以上生存する者もいるし、治る患者にしても治療期間は千差万別である。それらの幅や副作用の率、生存率は違えど、基本原則は癌もMRSA肺炎も変わりないのだ。

以上、本書の中には正しい記述もあるが、主幹となる論理が破綻しているため、本書を読んで騙された患者が無駄死にする危険に対して警鐘をならす。事実の提示で読者を信用させ、珍妙な説でおとしめるのは本質的にライフスペースらのカルト宗教と大差ない。したがって、本著者に対しては星1つでも多すぎると思う。


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