和書 500846 (343)
いまスポーツで子どもが危ない―整形外科医の診察室から (いきいきライフ)
販売元： 五月書房
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この書が著されたのが９６年。といっても、それは改訂版で、もともとは９０年の書。そういう意味で、使われているデータだとかは古いのは仕方が無い。文部省（文部科学省）ほかの方針も、多少、変わっているかも知れない。が、それらを差し引いても読む価値はあると思う。
著者は整形外科医。その著者が、実際に診断した子供の事例を挙げながら、その背景で行われていた危険、非科学的な練習方法などを指摘している。過度の練習、根性論、（指導者の個人的な）経験論のみに基づく指導などは、現在でも十分にあることではないだろうか？ また、そこから派生して、「しつけをスポーツに任せる」だとかと言ったところまで話は広がって行く。
著者は、少年スポーツの問題点を「大人の理論だけで勧めている点」だとする。すなわち、目の前の勝利に固執する、それをすることで、悪いことに手を出さないようにしてしまう…などなど。これ、『スポーツは「良い子」を育てるか』（永井洋一著）で言われていたことと全く同じである。本書は、著者が医師ということもあり、医学的なアプローチが中心になり、『スポーツは～』とは、多少、方向性が異なる。それでも同じ結論、ということは、その問題がどれだけ大きいか、ということではないだろうか？ また、十年以上経っても、全く改善されていない、という証明とも言えよう。
ただでさえ、少年期というのは、身体の成長などで怪我をしやすい。そこに、非科学的、無理な指導などが加わったらどうなるか。十分に考える価値があるんじゃないかと思う。
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いま一番当たる!名古屋式リンク馬券術
販売元： 東邦出版
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販売元： 東邦出版
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販売元： 浪速社
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販売元： たま出版
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販売元： 主婦の友社
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販売元： 山下出版
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販売元： 同友館
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販売元： グラフ社
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いやされない傷―児童虐待と傷ついていく脳
販売元： 診断と治療社
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虐待関係の本は沢山ある。こどものトラウマやその後の成人期に与える臨床的な知見を集めた著書は幾つか読んで来たが、この本は脳という生物学的な見地から書かれた本であり、専門的な話も多いので、ある程度の知識を必要とすると思う。
虐待というストレスフルな状況が可塑性を持った諸刃の剣である脳の形成や機能に影響を与えるということは、将来にわたって決定的な障害を与えかねないということがよく分かる。
仮説、検証、反証、論議とエビデンスを並べて書かれてあり、様々な文献の引用があることで、説得力が増している。結局結論として現段階では研究段階であり、複雑に入り組んだ脳の問題に対して、ある一定の結論を導き出すことの方が危険であるというのも分かる。
海馬や扁桃体の容積に明らかな虐待の形跡を見る・・というのであればその後の記憶や学習、情動の統制や機能などに影響を与えかねないというのも明らかである。
幼少期の体験が与える意味をもっと真摯に受け止め、子ども一生に影響を与えかねないということを理解することを抽象的な思索に留まらず、脳神経学的な視点からも理解することで、関わりに生かしていくことが必要ではないだろうか。など、考えさせられた。
ネタが転がっている・・という感じでもある。
ここから境界性人格障害やPTSD、解離性障害などの理解に役立つ話も出て来る。
原因と結果は一対一ではないだろう。
社会的、心理的、精神医学的、生物的など様々な要因が関わって行動や症状が導かれている。
専門家は自分の得意な領域から考えていくことが大事ではあるが、多くの視点を持って統合的に見ていくことが求められている臨床の世界では、この様な角度から虐待を捉えることも必要ではないかな・・・などなど、考えるネタを提供してくれる。