戻る

前ページ   次ページ

和書 503566 (151)



すももの夏
販売元: 徳間書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 大人の世界の、暗く、汚れているからこその美しさを、いろんな要素を絶妙に組み合わせてあざやかにとらえた本だと思います。 
 例えばまず、季節は夏。期待と倦怠の両方が、特に濃い季節。
 そんな季節に主人公たちは、保護者なしで、外国のホテルにいなくてはならないはめに。まわりはみんな、外国人、外国語。
 旅行先はフランス。夏の強い日の光、若い旅行者の憧れと心細さのこもった目、それらを通してみるフランスは、特別スリリングで、猥雑で、美しいです。
 そんなフランスでも、幅広い年齢の兄弟姉妹の下のほうは、道でアイスを食べたり、遊んだり、無邪気に夏を過ごします。その一方で、まわりの大人たちは、一番上の姉をまきこみながら、まるで違う夏を過ごしている。この、大人たちが過ごす夏の部分が、二十代後半の私が読んでも、すごく大人っぽくてかっこいいです。中心になっているのは、愚かで一途な女と、レズビアンらしき年上の女、後ろ暗い秘密のある男、気位の高い美少女、この四人の感情的な争い。恋にすがる女の無様な姿、軽蔑の表情を浮かべる美少女、誘惑、裏切り、屈辱、復讐。無邪気なこどもの風景と並行して書かれているせいで、余計にその暗い美しさ、汚れた魅力が引き立ちます。
 語り手の、上から二番目の女の子がまた、いい。大人たちの欲望を理解できる一方で、彼女自身はまだ大人の欲望から自由。だから、大人を見る目がすごく敏感で冷静。冷酷と言ってもいいくらいです。その一方で、劣等感や不安やさみしさに揺れ動いている。
 素敵な本です。児童書ですが、大人にも、いや、大人や大人になりかけの人にこそ、おすすめです。




すもも通りの花屋さん―小石通りのいとこたち〈2〉 (小石通りのいとこたち (2))
販売元: 偕成社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ずっとずうっといっしょにいたい (ポプラ社文庫―TOKIMEKI BUNKO)
販売元: ポプラ社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ずるいきつねと赤いめんどり (南雲堂レディバード・リーダーズ)
販売元: 南雲堂

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ずるやすみの一日 (夢はいろいろ)
販売元: 国土社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






せかいが いちばん やさしくなる日 (クリスマス・ブック)
販売元: 大日本図書

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






せかいのはじまり (世界おはなし名作全集)
販売元: 小学館

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

幼稚園の頃に買ってもらって、今でも大事にしてあります。
世界おはなし名作シリーズの最終巻がこの本ですが、
最終巻なのに「せかいのはじまり」だなんて
不思議だなと幼心に思っていました。

話の内容は、何処ぞのジャングルの奥地にすむ部族に伝わる
お話だそうですが、強烈に個性的な話で、発想がユニーク。
とても面白いで、また、非常に哲学的。
大人の人にも楽しめると思います。




せすじゾクゾク ようかい話 (フォア文庫)
販売元: 岩崎書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






せむしの小馬 (RONSO fantasy collection)
販売元: 論創社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






せんせい
販売元: 佼成出版社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ