和書 505316 (94)

成功する銀行づきあい (実日ビジネス)

資金運用相談能力の磨き方

資産運用ハンドブック〈上〉

資産運用ハンドブック〈下〉

資産・債権の流動化・証券化 (新金融実務手引シリーズ)

システム障害はなぜ起きたか~みずほの教訓

副題にあるように、失敗事例もさることながら、成功事例もあげることによって、経営層に充分インパクトのある訴えかけをしています。

良くも悪くも、これからは情報システム抜きの会社経営はありえない時代。経営者のみならず、一般社員の方も良く読んでいただきたい大切な一冊です。

システムリスクに挑む―金融検査マニュアルを超える実践ガイド

静岡銀行と共に

失言恐慌―ドキュメント東京渡辺銀行の崩壊 (Tomography books)

シティグループ・プライベートバンク

　では、この本はお勧めなのか。そこではたと考えます。プライベートバンクサービスに縁のない私のような貧乏人には多分あんまり実用性のない知識が主です。では富裕層にお勧めか。でも、現役でバリバリ稼いでいる富裕層の人は、本格的な資産運用を考える暇はなさそうです。リタイアした富裕層の人には、ちょっと本書はシティバンクに偏っていて、決してお勧めできません。誰が読んで役に立つのだろう？

　私思うに、本書は、シティバンクのサービス以外の内容、なかんずく資産運用のあり方についてはあまりにも網羅的で突込みが甘く、うかつな読者はなんとなく全部をわかったつもりになって裸で資産運用のリスクたっぷりの世界に招待される懸念があります。「こんな世界があるのだな」ということを知るには十分な本ですが、本書を読んだからと言って資産形成・運用の役に立つとは考えられません。私なら、真に資産形成・運用を考えたい富裕層の方は、本書とあわせて安間伸氏の著作を読まれることをお勧めします。