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和書 507156 (19)



おんな舟―十時半睡事件帖 (十時半睡事件帖)
販売元: 講談社

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おんな舟―十時半睡事件帖 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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おんな飛脚人 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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おんな飛脚人
販売元: 講談社

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おんみつ蜜姫 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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 今日紹介するのは、ちょっとお気楽な江戸時代を舞台にしたお姫様冒険ものです。このお姫様ものというジャンル、昭和初期までは結構はやっていたジャンルらしいんですが、「あんみつ姫」以降廃れていってしまったようです。どんなジャンルかというと、おてんばなお姫様がお城を飛び出して城下や諸国を漫遊し、その土地土地で巻き起こる事件を鮮やかに解決するというもので、すごくおおざっぱに言えば、お姫様版の「水戸黄門」のような話です。ここに、姫君ものですから、姫の美貌やきっぷに惚れた部下や仲間が増えてきたり、心配性の爺やがでてきたりします。
 この「おんみつ密姫」もそういうお姫様ものの系譜の一つです。
 主役は豊後の国の温水藩の姫君、密姫。
 彼女はてんからお転婆すぎる御姫さまで、おかげで普通大名の娘というものは江戸藩邸で暮らさなければならないものですが、あまりにお転婆ということで「病気のため」と称した豊後で育てられました。参勤交代で父が江戸にいるときも、ひたすら野山を駆け巡り馬も乗り回す活発なお姫様です。その彼女と、父上でもある藩主が遠乗りを楽しんでいたときに、父親が暗殺されそうなったところから物語は始まります。
 金比羅売りの変装で父に近づいた殺し屋。間一髪でそれを姫が撃退したまではよかったのですが、田舎の小藩の大名、とりたてて命を狙われるようなことは何もないはずと姫は首を傾げるのですが、その夜に父上から聞かされた話にびっくり。父は、四国の風見藩の藩主と藩の合併をひそかに計画していたのだ、そして、密姫自身をそちらに嫁として送るつもりだったのだ。すわ幕府の隠密のしわざかと思い立った姫君は、刺客たちをやっつけて、さらには時の将軍様である第8代将軍の徳川吉宗に幕府に暗殺をやめさせるため旅に出ようとします。もちろん無茶苦茶無謀なお話ですが、とめるかと思いきや母の甲府御前は密姫のたびのおともに愛猫のタマを貸し与えます。
 何と,タマこそは母の甲府御前におつきとしてくだってきた忍者が仕込んだ忍び猫だというのです。半信半疑ながらも猫をつれて旅に出た密姫は見事目的を達することができるのでしょうか?
 まるで絵本のように荒唐無稽なお話ですが、著者の米村圭吾の語り口調の文体がとても柔らかくまるで講談を聞いているかのように楽しめます。米村氏は別の姫君のシリーズも出していますが、語り口は年を重ねるごとに軽妙で軽みのあるものになってきています。特にこ作品では、もともとが新聞連載という形式をとっていたためさらにそのあたりが強化されており,短い合間にハラハラドキドキと彼の語り口の続きを待つように本が読めます。ただ、内容のほうはおおむねはさきほど話したような荒唐無稽な感じに聞こえますが、実はしっかりとした時代考証の上でお話は「天一坊事件」につながっていきます(天一坊事件についてはさまざまな本がこれまた赤穂浪士の討ち入り本のような数多くでておりますので、興味があるかたはまた調べてみて下さい。いろいろな説が乱れ飛んでいてこれはこれでまた面白い歴史上のお話です)。あの事件は本当はこういうことではなかったのか、というのが虚実を織り交ぜながら語られます。
 口当たりや外見はあくまでソフト、お菓子のようですが、中身は実は政治の裏の駆け引きを描いた作品というのがこの本です。もちろん、お姫様小説ですからそのまま読んでも冒険活劇風にとても楽しく中学生くらいでも読めますが、深読みするとさらに読み込めるという構造です。
 たまには、こういう作品もいかがでしょうか。




おんみつ蜜姫
販売元: 新潮社

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忍びの者、忍び猫、海賊、尾張藩、そして天一坊などなど、出てくる
人、起こる事件がさまざまで、長い作品だけれど読者を最後まで飽き
させない。まるで一昔前に流行ったテレビの時代劇ドラマのようで懐か
しかった。お姫様や王女様が男装して敵をやっつける話には、幼い頃
とてもあこがれたものだった。今読んでも胸がわくわくする。数々の
難関を乗り越えて突き進む蜜姫の活躍は爽快♪楽しめる作品だった。




お上にたてつき候―近江商人たちの熱き闘い
販売元: PHP研究所

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お不動さん絹蔵捕物帖 (カッパ・ノベルス)
販売元: 光文社

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笹沢先生の本をはじめて読んだんですが、結構面白かったです。
江戸という時代と、時代にあった事件が起きて、それを主人公の絹蔵が解決していくんですけれども、一話一話の導入というか事件の発生が自然で読みやすく、上手くまとまった漢字でした。
役職などの説明でちょっと間延びするかなあと思うところもありましたが、そこまで気にするほどではなかったです。
艶っぽいところもあって、いい雰囲気でした!面白かったです。




お不動さん絹蔵捕物帖 (光文社文庫)
販売元: 光文社

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男前で温厚、庶民から慕われる岡っ引きという古典的「捕物帖」に先祖帰りしたかのような本作品は、笹沢左保最晩年の作品であるが、肩から力が抜けた好作品に仕上がっている。
手札をいただいている同心の旦那から「お絹、お絹」と呼ばれて「女みてぇなんで止めてくだせい」と毎回絹蔵がふくれるというやりとりなど、適度のユーモアがちりばめられていて、結構陰惨な事件を扱っていても読後感を爽やかにしている。絹蔵というキャラクターがしっかり立っているので、作者が健在であれば続編が書かれたことだろう。読んでみたかった。




お丹浮寝旅 (光文社時代小説文庫)
販売元: 光文社

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