戻る

前ページ   次ページ

和書 507156 (61)



わかれ―半兵衛と秀吉
販売元: 東洋出版

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

一介の小者から大名、果ては太閤にまで破竹の勢いで出世を遂げた豊臣秀吉。その出世の足がかりとなったであろう出来事において常に傍らに存在したのが竹中半兵衛であったと数多の著書では記されています。
この作品も類に漏れずですが、他の著書と違う印象を抱いたのは竹中半兵衛自身に見える『欲』では無かったのかと感じています。
前半は「きずな-信長と秀吉」というタイトルで、織田信長と羽柴秀吉の主従の間における感情やその交流なども書かれていますが、その中でも半兵衛は信長に対しての負の感情を露わにしあわよくば離反を仄めかすような進言を秀吉に呈しています。
ですがそれは半兵衛の秀吉に対する忠誠心であり、またこの時代に生きる武士ならば誰もが少しくらいは抱いた「立身出世」の志を秀吉に託したからこその感情であったのではないかと思います。秀吉という「光」を際立たせる「影」となる事で。
この作品にはよく見られる「無欲で聖人的な要素の強い」竹中半兵衛は存在しません。ですが誰よりも「武士らしい」軍師・竹中半兵衛が居たと。

本当ならば☆5つにしたい所ではあるのですが、「半兵衛と秀吉」と書かれているのですが「人たらし」と称された秀吉が少し薄情に感じた部分もあったので(笑)総合的に☆4つと致しました。
今は刊行されていないとの事ですが、是非多くの方に読んで頂きたいと思い書かせて頂きました。参考になりましたら幸いです。




わかれ雪―龍之介よろず探索控 (コスミック・時代文庫)
販売元: コスミック出版

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

龍之介はどこに行こうとしているのだろうか?色々なもめ事を解決することが、自分の人生にとってどれだけ有益なものなのだろうか?江戸ものはしぐさや考え方が遠いようで現代に通じるものがあり、色々と出版され続けているけれども、主人公に魅力がなければ話がまとまらない。自分にとっては、龍之介の歩む道が分からないままで読み終えてしまった。




わが友フロイス
販売元: ネスコ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 
『わが友フロイス』という題名から第三者を置いて、その友人フロイスを語らせるというふうに思われますが 、本書は違います。ルイス・フロイス自体の書簡をつらねるというかたちで進行していきます。

織田信長に謁見したイエズス会修道士、ぐらいにしか知識はなかったのですが、本書ではポルトガル生まれのポリカルポ・フロイスが修道士をめさしイエズス会に入り、やがてルイス・フロイスと名前をかえる顛末、修行後、インドを経、日本を目指す日々の記録、そして人生の殆どをすごすことになった日本での出来事が非常に人間味あふれる言葉で語られています。

修道士といえば、徳と礼に厚い人間とすぐに想像してしまいますが、本書で描かれるフロイスは実に人間くさい人物として描かれているので、堅苦しくはなりません。本音はこうだったんだろうなぁ・・・と想像しながら楽しく読めます。
 




わが威光尊ぶべし (宮本武蔵)
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






わが子キリスト (講談社文芸文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

キリストの生誕・復活の物語を、奇跡を支配の道具として利用せんとする時の権力者の捏造の意志の点から描き出した大胆な作品。
とはいえ構図はそんなに単純ではない。無邪気に人々を導かんとするイエス、それを利用せんとする顧問官に留まらず、奇跡を一途に願う母、冷めた目線で全てを眺めながらも数奇な運命に巻き込まれる実の父、奇跡を裏切りにより肉付けせんとするユダ、さまざまな登場人物の意志が錯綜しながらも、結局人間の意志を虚しからしめるがごとく世界は進む。ただ進む。泰淳の世界観であろうか。
「人間は意志する、されど世界は進む」のか、「世界は進む、されど人間は意志する」のか。意志と運命の機微を絶妙に描くのが泰淳の真骨頂だと私は思う。




わが屍は野に捨てよ―一遍遊行 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 一遍上人についてはよく知りませんでしたが、仏教に興味があるということもありますが、何よりも「わが屍は野に捨てよ」という題名に惹かれてこの本を読みました。
 空海や最澄のように、本拠地となる寺を持たず、すべてを捨てて遊行に明け暮れた一遍上人の人生には凄味があります。また、「わが屍は野に捨てて、けだものに施すべし」などという言葉は凄すぎます。これは仏教という宗教の究極のかたちだと思います。
 ただ、一遍上人は初めから雲の上にいるような人だったのではなく、武士であったために犯した罪や、愛欲に苦しんだ人で、その果てに悟りに到達したのである。
 作者は、一遍上人にかなり思い入れがあるように感じます。そのため、非常に読み応えのある小説になっています。




わが屍は野に捨てよ―一遍遊行
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

白州次郎の遺言「葬式無用 戒名不用」に感心する人が多いが、一遍ははるかにすごい。僧侶でありながら「わが屍は、野に捨てて、けだものに施すべし」と言って死んでいったのだから。

さて、この小説に描かれた一遍上人をどうとらえるか。
一つは、欲望とどう付き合えばよいのかを生涯問い詰めた人だということ。人間誰でも欲望はある。また欲望がなければ人生や生命はない。しかし、欲望が煩悩となり、苦しみとなる。だから欲望を超越しなければならない。しかし、ここに矛盾が生まれる。この矛盾を解く解は何か。それを生涯を通じて問い詰めたのではないか。

もう一つは、とても現代的なクリエーターだということ。
念仏札というビラを配り、踊念仏というダンス、路上パフォーマンスを生み出し、アウトドアな旅を続けるなど、とても現代的に見える。誰か、映画にしてほしい、そう、読んでいて感じた。




わが心の安重根―千葉十七・合掌の生涯
販売元: 五月書房

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






わが心の故郷 満州の広野
販売元: 文芸社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






わが心安からず (宮本武蔵)
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ