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和書 507156 (261)



風の陣[大望篇] (PHP文庫)
販売元: PHp研究所

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風の陣[天命篇]
販売元: PHP研究所

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藤原仲麻呂を倒した道鏡ですが、期待に反して道鏡は仲麻呂以上の大きな権力を持って、政治を我が物としてしまいます。
そんな中で、嶋足の婚約者益女が、道鏡の陰謀から死んでしまいます。しかも、嶋足自身が殺さざるを得なくなります。こうして、嶋足、天鈴の敵は、仲麻呂に代わって道鏡となります。
物語は、こうして道鏡の絶頂期を描いてゆき、有名な宇佐八幡の宣託に至ります。
この作品は小説ですから、当然のことながらフィクションですが、これだけの権力を握りながら、その座から滑り落ちてゆくということは、フィクションと思われる天鈴と嶋足の様々な策略がこのように功を奏していかなければ、崩れなかったろうなと思えてしまいます。このあたりが、作者の力なのでしょう。その意味で、非常に楽しく読むことが出来ました。




敵討 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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一編目の「敵討」は、殺された伯父の敵を伊予松山藩の甥がうつという話。水野忠邦や鳥居耀蔵などの大物の陰謀が鍵を握っているわりには、内容の広がりがなくちょっと残念。当時の義理人情話として読めばOKってとこか?

二編目の「最後の仇討」は、幕末の動乱の中、幼くして両親を惨殺された主人公が長年にわたり犯人を捜し続けるが、敵討ちの禁止された明治になり、犯人は裁判所に勤める役人になっていた。さあどうする?
廃藩置県により藩士が役人になっていくようすは、官僚国家日本の原点を見るようで、変なところで感心してしまった。主人公の執念と時代の変わり様が丹念に描かれており、それなりに楽しめた。




敵討
販売元: 新潮社

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身内が惨殺されるという事態に陥れば、現代でもその加害者に対して復讐を遂げたいとする意志を持つ人は多いし、世間一般も復讐という思いに対しては同情的であるのは、殺人犯に対する死刑判決には8割以上の人々が支持していることでもうかがえる。

封建武士社会では、復讐は即ち「敵討」と言われ、美風とされていたし、むしろ、敵討をしないことは、武士道にもとる行為と非難された。

しかし、実際問題として、所定の手続きを取り、敵討の旅に出たとしても、仇に会える確立は極めて低く、更に、実際に敵討成就は、難しかったといわれる。

本書が題材にした敵討は二つある。

一つは、剣客の伯父を闇討ちによって、又、その伯父の敵討に出た父を返り討ちによって殺された男が、江戸から長崎まで足を伸ばし、実に8年の年月の苦心の末に敵討を果たした一件である。しかし、この苦難の敵討の間に心と体はすさみ、敵討成就後は抜け殻のようになって、梅毒で死んだ。

もう、一件は法治国家となった明治の時代に、江戸時代末期に、父母を目の前で惨殺された当時14歳の男が、13年の苦難の末、当時判事となっていた犯人を殺害した「最後の仇討」である。

江戸時代の美風であっても、法治国家では殺人でしかないこの行為に対して、明治政府がどのように対処したか、或いは一般の市井の人々はどのように反応したか。

何時もの吉村節調の淡々とした事実描写が、却って、仇討ちという復讐行為の虚しさにぴったりだ。




敵役
販売元: 集英社

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片桐且元 (小学館文庫)
販売元: 小学館

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方広寺鐘銘事件をこれほどまでに完璧に記述した小説がかつてあったかと思うほどすばらしい。歴史の脇役でしかない且元を見事に描いていると思う。駿府城での出来事以降の扱いは他の書物と異なるところがあり違和感がないでもないが実に痛快だ。鐘銘事件といえば「黒衣の宰相」金地院崇伝と合わせて読むと実に感慨深い。歴史小説138作品目の感想。




片桐且元
販売元: 小学館

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火宅の女―春日局 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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火宅の坂
販売元: 徳間書店

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小泉堯史監督の映画「雨あがる」の製作意図として故黒澤明監督が残した『見終わった後、晴々とした気持ちになる作品にすること』という言葉を彷彿とさせる、優しい、爽やかな気持ちになれる作品でした。いかにして勝者になるかばかりに汲々とした企業活動、病理ばかりが目に付く歪んでしまっている現代は、所謂「こんな時代」ですが、いつの時代の人も自分たちが生きている時代を理想から乖離した「こんな時代」と呼んでいたはず。こんな時代だからとグレてしまうことなく、良い暮らしでなく良い人生を送りたいものと考えさせられました。殺伐とした時代でも、今なお人の心を打つような名作や美術品は誰かによって作られてきたのです。人生、自身の志次第。「人身受けがたし」。時代や人のせいにせず、大切に生きてゆきたい、という気持ちにさせてくれる本でした。




火宅の坂
販売元: 徳間書店

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