和書 507156 (264)

人間の剣〈下〉 (カッパ・ノベルス)

塙保己一推理帖―観音参りの女 (カッパ・ノベルス)

　各地各家にあると言われている、古文書、文献を一つ一つ、点検し、本物であれば、写本して保存すると言う、気の遠くなるような作業を指揮し、完成させたのが、『群書類従』です。彼がこの事業を思い立ち着手したのが34歳の時で、足掛け40年、1270余りにのぼる古史料を集め、25項目に分類編纂して、670冊に纏められました。彼の偉大なところは、これら古史料を単に集めて、写本しただけでなく、版木を組んで、悉く印刷し、出版したことです。

こうしておけば、原本がなくなっても、確実に保存できるし、読みたいと思う人が居れば、誰でも読むことができるわけです!。

　彼自身は、盲目で、音読に頼らざるを得なかったのですが、それだけに、読みたいと思う人には、なんとしてでも読ませてあげたい、と言う思いがあったのでしょう。

　さて、その保己一が自分の鼻と世間話やから、いろんな不思議な事件を推理したり、時には解決したりする、と言う一風変わった推理小説です。彼は盲目でしたが、記憶力は抜群で、一度耳にした事は決して忘れなかった、と言われています。
　兎に角、こう言う日本人が居たと言う事は、多いに誇っていいことですよねえ？

幕末水滸伝―剣客たちの青春 (カッパ・ノベルス)

秀衡の征旗〈1〉鎌倉進攻編 (カッパ・ノベルス)

魔クルスの黙示録 (カッパ・ノベルス)

明治九年の謀略 (カッパ・ノベルス)

明治十一年の贋札(フェイク・マネー) (カッパ・ノベルス)

闇の本能寺―信長殺し、光秀にあらず (カッパ・ノベルス)

闇の龍馬 (カッパ・ノベルス)

妖藩記 (カッパ・ノベルス)