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和書 507156 (366)



背中の髑髏―公事宿事件書留帳〈5〉 (公事宿事件書留帳 (5))
販売元: 廣済堂出版

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

読み始めの印象を、途中からひっくり返し、まるで想像もしなかった結末へ導いていく、話運びはさすがとうなるしかない。

ラストが少々唐突に終わるかなと思うのだが、これが不思議と余韻を残す。彼はこうなりました、二人は幸せになりましたとさ、と説明がないほうが、読者に想像力を働かす要因になるようだ。

表題作「背中の髑髏」は、しがない鋳掛屋が幼い息子にせがまれて、背中に「髑髏を抱く尼御前」の絵柄を彫ったことから、恐ろしい事件に巻き込まれる話。映画「羊たちの沈黙」みたいだなー。
「相続人」は、ある小間物屋の小僧に対する、その父親である番頭の度を超した仕打ちに、源十郎が疑念を抱くことから始まる。

「因業の瀧」は、借金で身代をつぶし、女房と心中を図り、辛くも生き残った饅頭屋の主が、町人の身分を剥奪され晒し者にされる。晒しの場で、遠くから彼を見つめる曰くありげな女に、菊太郎が目をつける。この女は、男とかつて恋仲で、貧乏人だからと結婚を男の親から認めてもらえなかったのだ・・。切ない話で、彼らが最後に選択した償いが、胸に迫る。

鯉屋の奉公人たち、菊太郎・鐵蔵兄弟の会話が、まるでホームドラマのようで笑える。




奈落の水―公事宿事件書留帳〈4〉 (公事宿事件書留帳 (4))
販売元: 廣済堂出版

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読めば読むほどに味が出て、中毒になるシリーズである。
菊太郎をはじめ登場人物たちの描写も素晴らしいが、
同時に江戸時代の京の様子も活き活きと描かれている。
一話完結の短篇でありながら、時間の流れ、人の入れ替わりもあり、
連作としても楽しめる作りなのがまた嬉しい。
感情移入がしやすいのだ。

第四巻となる本書では、『末の松山』が特に人情深く、心に染み入る。




無頼の絵師―公事宿事件書留帳 (公事宿事件書留帳)
販売元: 幻冬舎

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公事宿事件書留帳 悪い棺 (公事宿事件書留帳)
販売元: 幻冬舎

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薬子の京〈上〉
販売元: 講談社

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薬子の変という事件については、高校の日本史で皆が習うものですが、授業では紋切り型の教え方しかなされないものです。
著者の三枝和子さんは女性の視点からこの政変を見つめ直し、稀代の悪女という呼ばれ方をされることも多い薬子の真実について、見事な心理描写によってつまびらかにしています。

上下巻に分かれていますが、その二冊で一つの小説の体をなしているので、是非ともセットで読んで欲しい本だと思います。
長岡京造営から平安京遷都を経て、再び旧平城京に戻るまでの平城天皇との暮らしぶりについても、秀抜な筆致で描かれており、この時代を題材とした小説の中では最高傑作と言っても過言ではないと思います。




薬子の京〈下〉
販売元: 講談社

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楠木一族残党記
販売元: 新人物往来社

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楠木正成―物語と史蹟をたずねて (成美文庫)
販売元: 成美堂出版

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楠木正成〈上〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

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尊皇忠義の人という従来の正成のイメージより、はるかにリアルで人間的な
正成が描かれてます。
武士に支配されることなく悪党として商売を発展させるために武力を蓄える
楠家。その武力が、鎌倉幕府打倒のための武力を必要としている帝/親王と
つながってゆきます。
忠臣として忠勤を果たし大楠公とか日本人の鏡などと言われているステレオ
タイプの正成は本書には居ません。楠家の素性も、橘氏の末裔などとは言わ
ず、素性もしれない家系として描かれています。

物語は、楠正成の青年時代から始まり、終始正成の視点で描かれています。
正成の行動を、正成の居る場所を舞台にして時系列に描いており、他者の視
点や他の場所に飛ぶことが少ないため読みやすい構成になっています。

登場人物は正成の楠家の家人など正成周辺の人物が中心。有名人は、大塔宮、
北畠具行、赤松円心などが、登場。チョットだけ登場するのが、後醍醐天皇、
和田助家、名和長年。足利尊氏や新田義貞は名前が登場する程度です。

等身大の人間としての正成が見えてくる良書です。




楠木正成〈下〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

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