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和書 507156 (387)



密命斬殺剣―多羅尾佐介甲賀隠密帳 (ケイブンシャ文庫)
販売元: 勁文社

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周瑜奔れ―ハイパー三国志 (勁文社文庫21)
販売元: 勁文社

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恥女連盟 (ケイブンシャ文庫―ぽるの ど いっこう)
販売元: 勁文社

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逃亡―吉原裏同心 (ケイブンシャ文庫)
販売元: 勁文社

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経綸のとき―小説・三岡八郎
販売元: 東洋経済新報社

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袈裟斬り怪四郎 (祥伝社文庫)
販売元: 祥伝社

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消さずの火―門屋養安天保異聞
販売元: 三一書房

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芥子の花 (金春屋ゴメス)
販売元: 新潮社

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シリーズ2作目。前回は医療系のミステリだったが、今回は密売系。悪代官と大店の癒着と来れば時代劇の定番であるが、この悪代官の正体が次作への期待を駆り立てる。
江戸国の景色や制度も更に詳細に紹介されて、どんな設定が出てくるのか、わくわくした。新しい登場人物も増えて、ぐっと世界の厚みが増してきた。
美しくて凛々しい朱緒様も同性ながら愛らしいし、ゴメスを目の敵にする筧様も憎めないキャラだ。隠密同心が出てくれば、松吉ならずとも胸が躍る。
いよいよ、ゴメスが町衆から恐れられるところも出てくれば、辰次郎も頑張っている。
もっともっと続きを読みたい本である。




化粧鬼―新・人斬り弥介 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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化粧槍とんぼ切り
販売元: 集英社

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森雅裕さんは商業出版に対してどこか超然とした姿勢を貫いておられる現代の出版界では珍しい作家です。本作も2000年の初刷でやや古いのですが単行本で入手できます。

家康四天王の一人といわれた本多忠勝の娘、稲が謀略知略で知られる戦国武将、真田昌幸の嫡子信幸に嫁入りします。嫁入りに際し、忠勝の愛槍、とんぼ切りを嫁入り調度として所望します。ところがこの槍が二代目千子村正の直弟子で時に師匠の代わりに鍛えた刀に村正の銘を穿つこともあった伊勢の刀工正真の作であったことが問題になります。世に言う妖刀村正です。家康の祖父、父が村正の銘のある刀で殺害されただけでなく、家康の長子清康の自害の際の介錯に使われたのも村正であったため、村正銘の刀を所持していれば家康に対して意趣ありと見なされる忌み刀になっていました。
この槍が稲の嫁入りの直前に盗まれます。それを知ってか、大阪への出発を延ばした家康は忠勝にその槍を見たいと言い出します。見せられなければ村正を隠し持っていることになるでしょうし、見せて村正とわかればそれこそ一大事です。これは台頭してきた文吏派の本多正信が武闘派の雄、本多忠勝を追い落とそうとした策略だったのです。この場は稲の機転で事なきをえるのですが、その後も村正は、大阪方についた昌幸や幸村に散々苦汁をのまされた徳川秀忠やその忠臣一派から真田追い落としの材料にされ続けます。そのたびに男勝りの稲姫(嫁いでは小松殿)の小気味よい活躍で大事には至らないですみます。ただ作者の描きたかったのは村正妖刀伝説でなく、その折々に登場する武将達の男振りの良さであったのでしょう。

刀剣に関する作者の深い含蓄に裏打ちされた読み応えのある作品です。家康体制における幕閣の覇権争いを下敷きにしながら、史実をなぞるだけの退屈な歴史小説ではなく戦国に生きた武将や女達のまことに魅力的な生き様が見事な人間ドラマに仕上がっています。



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