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和書 507216 (78)



「Y」の悲劇 (講談社文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 有栖川有栖、篠田真由美、二階堂黎人、法月綸太郎の4人が、クイーンの『Yの悲劇』をモチーフに書いた競作ミステリ。有栖川と法月はクイーン・ファンとして有名だが、カー・マニアの二階堂が混ざったりしているところが不思議。
 4人とも、それぞれの個性が色濃く表れていて面白い。どのトリックも、いかにも、という感じで笑ってしまう。
 正直、それぞれの作品の出来に関してはいまいちなところがある。Yに縛られすぎてしまったか。トリックは素晴らしいのだが、こじつけっぽいところが気になってしまう。
 読んで面白い本なのだが、読む価値のある本ではないようにも感じる。評価の難しい一冊だ。




Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
販売元: 早川書房

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ミステリー小説は好きでかなり読んでいるが、実はエラリークイーンを読んだことがなかった。

ただ、有栖川有栖の作品を数冊読んで、彼がエラリークイーンを
尊敬しており、地名シリーズや、読者に挑戦など、同じようなアプローチを行なっていることを知った。
私は有栖川の論理的な展開とその美しさが好きである。

また、本屋でたまたまミステリーの傑作選の雑誌があり、”Yの悲劇”のさわりを読んで、続きが読みたくなり、購入した。

慎重に読み、犯人を推理したが、まるで外れてしまった。

プロットに対して大小の伏線が網の目のように張られている。
それを丁寧に先入観なく、ほぐすと真相が必ず明らかになるように
なっている。

これほどのものが戦前に書かれていたとは、いままでなんで読まなかったのだろうと思った。

日本では評価の高い”Yの悲劇”だが、海外ではそれほどでもないらしい。他の作品の方が高いらしい。
おそらく、真相の根本の部分の暗さと、展開の大仰さが不自然さを感じるのだろう。
まるで舞台を見ているような展開だからであろう。

やはりスタンダードは現代でもひとつも色褪せなかった。




Yの悲劇―乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10〈4〉 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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犯人を推理する小説としては最高峰のでき

物理的証拠、論理的証拠、心理的証拠すべてにおいて
さりげなく文章の中に散りばめられていて
レーンの解明を読むとぽんと膝をうつばかり
そして、プロットの不気味さ
死んだはずのハッターがまるで生きているかのような
雰囲気を醸し出して
証拠を全て覆い隠してしまう
プロットと論理が融合した最高傑作




Yの構図 (カッパ・ノベルス)
販売元: 光文社

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Yの構図 (光文社文庫)
販売元: 光文社

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吉敷刑事物。これは微妙な作品。いや作品の出来がというよりテーマの掘り下げ方がですが。「いじめ問題」という社会問題への一つの側面から見た解答の一つではあると思いますが、こうと決め付けるまでの絶対性は無い。極端な事を言うと、例えばアフリカのマサイ族とかにはいじめは全く無いのでしょうかね?こう考えると、子供社会の問題を大人社会の問題と日本社会の問題にうまく当てはめて自論を強調しているだけにも見えなくは無い。まあ作者の言いたい事は分かるし協調出来る部分もある。ただ吉敷が最後に選んだ答えは個人的には同意は出来ないな。子供には未来があるからこそ、その子達の取った行動が卑怯な事であると教えないといけない。まあ、日本社会はやり直しが効きにくい社会だから吉敷刑事も迷いますな。こう書くと在り来たりな「いじめっ子」に関する事を書いていると思うでしょうが、違いますよ。この作品を読めば分かりますが、まあ普通の推理小説というよりは問題作と言っていい犯人像ですから。




Y列車の悲劇 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

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Y列車の悲劇 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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Z
販売元: 毎日新聞社

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 とにかく歴史が苦手で世界史はもちろん日本史さえも自信がない。したがって歴史が絡む小説を読むとどこまでが史実でどこからがフィクションなのかがいまひとつ判然としないのだが、第二次大戦で日本が敗戦し、戦前は植民地であった朝鮮に残された日本軍と日本軍に協力した朝鮮人たちの戸惑い、恐慌、そして暗躍といったあたりは史実かと思われる。その戦後のどさくさに登場したZと呼ばれる殺し屋、このあたりはフィクションであろうが似たようなことはあったであろうと思わせられ、Zを現代にいたるまで執拗に追いつづける組織の怨念の凄まじさはさながらナチを追うユダヤ人を髣髴させる。

 冒頭、主人公の夢が詳細に描かれる部分でげんなりさせられかけたが、そこさえ乗り切ってしまえばあとはぐいぐい引き込まれ一気に読了できる。歴史が苦手な私が読んでも全くアレルギー反応が出なかった。といってもこの小説は歴史小説ではありません。極上のエンターテイメントです。




ZERO〈上〉 (幻冬舎文庫)
販売元: 幻冬舎

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麻生幾氏の著作で最長の作品です。更に文庫化で加筆されているようなので、非常に長いです。
この上巻は三分の二くらいがプロローグ的な作りになっています。
つまり状況や人物の紹介的要素が強いのですが、この手の作品に馴れない人には物語の方向が良く分からないかもしれません。

しかし、後半の怒涛の状況悪化からは目が離せなくなります。一冊500ページ以上あるシリーズですが、サクサク読んでいけます。




ZERO〈上〉
販売元: 幻冬舎

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一言で言えば、読者を選ぶ本。
この手の作品が好きな人にはたまらないと思うが、私のように気軽に読めるミステリーを好む読者にとっては、苦しい読書経験となった。

話としては、中国大使館による謀略を巡ってすべてのウラ情報を握ろうとする公安警察の謎の組織「ZERO」に、公安部外事2課・峰岸が孤立無援の状態で立ち向かうという作品だが、とにかく登場人物が多く、話がいろいろな方向にむくため、ストーリーを追いかけるだけで精一杯。楽しむ余裕はなく、いい睡眠薬になった。何しろ、主要登場人物表だけで、上下二段で見開き2ページ、このほかに、ZEROの組織図、中国国務院の関係略図がそれぞれ見開き2ページである。最初はいちいち組織図をみながら読んでいたが・・・。

これだけの作品を描くのに、相当綿密な取材をされたであろう作者には敬意を表したいが、本の帯にある「エンターテイメント小説の最高峰!」は言い過ぎだと思う。少なくとも、万人向けの作品ではない。☆1つの読者と☆5つの読者に分かれると思う。

本作品は2002年版のこのミスで27位、2001文春ベスト10では選外だった。


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