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和書 507216 (142)



さすらい (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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物語は、ある作家が国家に反する本を書いたことで
国を追われたという事実を軸として進んでいきます。

国家権力の恐ろしさや、本当の自由とは何なのかなど、
あくまでフィクションなのですが、
そういうことを考えさせられた作品でした。

テンポよく物語が進んでいき、さすが赤川次郎といった読みやすさでした。

しかし、もうあと一捻りあると良かったなぁと感じたのと、
終わり方が私的に少しすっきりしなかったので、星4つにしておきました。




さすらい
販売元: 新潮社

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 著者の赤川氏は講演録『イマジネーション』で、「最近きなくさくなった日本が戦争への道を進まないように、小説家として何かメッセージを発信していきたい」という意味のことを語っていました。

 本書に登場する日本社会は、首相が手段を選ばずに言論弾圧をするようになっており、首相の意向に逆らった主人公の作家は海外での亡命生活を余儀なくされます。
 妻を殺され、異国の漁村でひとり息を潜めて暮らしていた主人公は、ある日、水死した地元の漁師の第一発見者になります。日本の作家が水死者を発見した、というニュースが、何を間違ったのか、「日本の作家が水死した」と誤って伝えられ、物語が動きはじめました。
 主人公を憎悪している首相は、文芸担当者(芸術家を国家施策に協力させる役割)を派遣して死亡を確認させようとします。
 一方、危険人物の家族として監視されながら暮らしていた娘も、小さな子どもを伴って父が死んだ場所に向かって旅立ちます。更に首相が派遣した暗殺者も港町へ向かい、関係者全員が合流した時に起こったことは……。

 さすが売れっ子推理作家だけあって、息をつかせずに一気に読ませます。
 首相が平気で殺人を指示しても誰も異を唱えられない異常な社会、というのは少し非現実的な気もしますが、それだけ赤川氏が感じる危機感が強いのでしょう。
 確かに、太平洋戦争戦時下の日本では、作家も率先して戦争を応援する活動をしていました。「こんな恐ろしい社会にしてもいいんですか」という赤川氏の声が聞こえるようです。




さすらいの青春〈上〉 (パロル DE CINEMA)
販売元: パロル舎

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さすらいの青春〈下〉 (パロル DE CINEMA)
販売元: パロル舎

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さすらい波太郎―再会遠州灘 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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さすらい波太郎―相模湾慕情 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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さすらい街道 (光文社時代小説文庫)
販売元: 光文社

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犬・犬・犬 5 (5)
販売元: 小学館

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犬・犬・犬(ドッグ・ドッグ・ドッグ) (Volume1)
販売元: 小学館

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花村萬月ファンの方、本書は書き下ろし原作なので他では読めません。さっさとショッピングカートに入れましょう。
さそうあきらファンの方、連載中に読まれたかもしれませんが、まとめて読むと衝撃も2倍4倍なのでおトクです。すぐ買いましょう。

予備知識のない方、本書は危険なマンガですのでご注意下さい。京都の下町・工場街を舞台に、妥協のない暴力描写、突き抜けた倫理観、脳を揺さぶる価値観の崩落、病み尽くした心の荒涼……といった危険な世界が描かれています。

ある意味、本書はマンガの体裁を採ったアートです。ふつうにマンガとして読むことも可能ですが、衝撃があまりにも強いので取扱は厳重に。文部科学省非推薦(たぶん)危険度★5つ。




犬・犬・犬(ドッグ・ドッグ・ドッグ) (Volume3)
販売元: 小学館

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