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和書 507216 (196)



ひとがた流し
販売元: 朝日新聞社

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あとがきに、あえて「涙」という言葉を使わなかった、と作者が書いていますが、深い悲しみもしみじみと流れていく、そんな話に思えました。友情を軸に、親子、夫婦、といった人間関係を問う内容がさりげなく込められている、という印象を持ちました。物語の軸となるのは、子供のときからの友情が続いている3人の女性とその家族や周りの人たちの話です。

中心人物から脇役までさりげないところで納得させる人物描写で、しみじみと読みました。

蛇足ですが、NHKドラマ(私はドラマを先に見ました)は重要な部分のいくつかを原作と変えています。私は原作の方が好きですし、納得ができます。




ひとしずく
販売元: 三五館

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ひとすじの闇に (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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ひとつぶの砂で砂漠を語れ
販売元: 阪急コミュニケーションズ

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ひとときの永遠 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
販売元: 二見書房

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何よりも驚いたのは処女作にしてこの完成度の高さである。

舞台はインディアナ州の小さな町。その日はカーニバル。
自他共に堅物と認める保安官リーはその夜、カーニバル会場にいた。
見知らぬ男に観覧車に乗らないか誘われるリー。
ちょっとした火遊びをしたくなった彼女は、その男とデートする。
見知らぬ男。でも無邪気な彼。
少しだけのつもりだったのに見知らぬ男にどうしようもなく惹かれていくリー。
そこに、男が誘拐犯だという噂が立ち、りーは保安官としての自分と、女としての自分との間で心悩ます。

2004年全米最高の処女作として、RITA賞ベストファーストブック部門の栄冠を見事勝ち取っただけあり、無邪気に始まって切なく、苦しく、激しくなってゆくロマンスを見事に書き上げている。

特に、リーと男のの人物描写・心理描写が緻密で素晴らしい。
女心の切なさと、孤独な男の寂しさを見事に書ききりながら、読みやすい文体で最後まで読者をロマンスの世界に誘っていく筆力に負けた。
結局、徹夜で一気読みしたのは私です。





ひとの子―神に挑む者
販売元: 集英社

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ひとは情熱がなければ生きていけない
販売元: 海竜社

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いつも浅田さんの本を読んでいて思うことは、この人が、とてもきれいな日本語を書く、ということです。
丁寧に言葉を選んで書いているのは、浅田さんが、言葉を書くことがとても好きだからなのだろうと思います。

この本は、色々な雑誌で書いたエッセイや講演録などですが、どうやって「小説家 浅田次郎がつくられたか?」という、その背景が描かれています。
そして読んでいて思うことは、この人は周りの人をとても大事に愛しているということ。
温かい愛情をもった視線が、やさしい文章をつむぐのだと感じました。

多分彼は今53歳くらいなのだと思うけれど、何事についても一生懸命。全身全力。こんな50代、いるかしら、と思うと同時に、私はこんなに一生懸命生きているだろうか?仕事に命をかけられるだろうか?と何度も振り返ってしまいました。
力を抜いて、スマートに生きることも素敵かもしれないけれど、かっこ悪いくらい一生懸命走りぬく方が、誰がどう評価しようと、自分にとって一番すっきり生きやすいのかもしれないな・・・




ひとは情熱がなければ生きていけない(勇気凜凜ルリの色) (講談社文庫 あ 70-17)
販売元: 講談社

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著者の“情熱”が、淡々とした文章からですが、それこそ“熱く”伝わってくる、素晴らしいエッセイ集だと思います。

特に、著者の持つ「作家」という職業への憧れの力の強さに、敬服します。
男子たるもの、てめえの仕事や人生に、これっくらいの“情熱”を持って生きてえ!!
と、強く思います。
そういう意味でも、若者に薦めたい一冊です。




ひとまず走れ!
販売元: 双葉社

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ひとりで歩く女 (創元推理文庫)
販売元: 東京創元社

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最初からテンポよく物語が始まるので、どんどん先に進みます。
著者の筆致力があるため、1人称でもあり情景が目の前に浮かんできます。
最後のどんでん返しも、物語中に巧妙にしかけられたキーを掴んでおけば
分かるかも。私は、作者にしてやられましたが。。。
プロットはしっかりしているので、読み応えがあります。


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