戻る

前ページ   次ページ

和書 507300 (203)



大人のための残酷童話 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

内容は題名が示す通りで、日欧の童話やギリシャ神話に題を取り、それを大人向きに皮肉タップリに綴ったもの。元来、童話は残酷な部分を持っていて、時代が経つに連れ子供向けに毒を落としたと聞くが、本書はその毒をタップリ塗ったもの。

中には教訓めいた話もあるが、主に元の童話を性的に膨らませている場合が多い。その際、作者の嘲笑の的となるのは大抵男性であり、同性の私としては苦笑するしかなかった。作者は大阪弁でいうところの"イチビリ"ではないのか。

もう一つ感じたのは、作者の聡明さである。上記のような毒の詰まった作品を書く際、理知的な構成と(ブラックな)ユーモアを忘れない。私が苦笑しながらも、全体をアッという間に読めたのも作者の手腕による所が大きいと思う。

この続編を読めないことは、大変残念なことだ。




大人の童話集―西の国の人々
販売元: 新風舎

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






乙女ちゃん―愛と幻想の小さな物語 (講談社文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






踊る少女 (角川ホラー文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

七篇のホラー短編集。
何が怖いのか?と問われると、人格が破綻した人が怖い。
ただ、その恐怖感はあまり強くなく、むしろ、ホラー作品としてのネタが面白い。

例えば、夫の母である姑が、嫁いびりが生き甲斐であったり、
完全に人格が破綻したストーカーが、しつこく隣に引っ越してきたりする。
これらの例は、犯罪ではないので、警察を頼る事は出来ないが、ほぼ犯罪に相当する。

著者は、ホラー作品と推理作品の両方を、精力的に発表している。
それらは、あっさりとした文体であるが、アイディアが卓越している。
つまり、意外性の強いネタが面白い。

そういう意味では、ネタの面白さを、短時間で堪能出来る、この短編集は興味深い。
ホラー作品でありながら、あまり怖くないという難点はあるが、ネタの意外性や面白さは抜群だ。

本書は、面白いホラー作品集として、高く評価されるべきだ。




踊る狸御殿
販売元: 東京創元社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






同じことをみずみずしい感動で言い続けたい
販売元: 社会思想社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






鬼 (ハルキ・ホラー文庫)
販売元: 角川春樹事務所

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

「どんな家にだって扉の奥には鬼を飼っている。」
亡き祖母の言葉に縛られる主人公の克子。
鬼とはいったい何なのか?
その言葉は,読後に読者の心をも縛る。
愛されることなく,愛することなく,まるで人とのかかわりを
拒絶することでバランスを保っていた克子の生活に
子供が加わることによって生じた世間とのかかわり。

それが逆に克子を追い詰めていく。
克子の心に潜む深い孤独がひしひしと伝わってきて切なくなる。

本書でしっかりと描かれている克子に対して,その他の登場人物の
描かれ方はあくまでも克子から見た一側面にすぎない。
その点にすこし不満が残った。
また,読後がさわやかなわけではないので,読む人を選ぶ本である。




鬼を斬る (祥伝社文庫)
販売元: 祥伝社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

祥伝社のテーマ競作「鬼」3作のうちの作品。
他の2作品の著者の方は「鬼」とくれば!という方々。(高橋克彦・加門七海)
藤木さんも小説の中に独特の世界観がある方で、この作品もやはり面白かった。
時は明治初頭、鬼とは伝説の中だけのものと位置付けられた時代。
この小説の中には、伝説の鬼以外にも人の心の鬼というものが数多く登場します。




鬼喰う鬼
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






鬼に喰われた女―今昔千年物語
販売元: 集英社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

今昔物語から選んだという10の短編です。タイトルが「鬼に喰われた女」であるように、現代社会とは違う、ほの暗さを含んだ物語集です。鬼に、男に、社会に自分ではどうすることもできない大きな力の中に翻弄されているようでいて、時ににやりと笑ってみせるしたたかさを持っている、そんな女たちを、作者はさらりと読める程度の長さで淡々と描いています。ちょっと日常を離れた作品を読みたいときに是非どうぞ。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ