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和書 507300 (217)



形見函と王妃の時計 (海外文学セレクション)
販売元: 東京創元社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 前作の『驚異の発明家の形見函』とリンクはしているが、続編ではありません。ぺダンチックで博物館学的な雰囲気は前作同様ですが、舞台が現代なこともあって、歴史ミステリーというより、ある物を探すため主人公が奮闘する知的冒険物といった感じがしました。作者の実体験に基づいているせいか、主人公の職業を、図書館の職員にしたのは成功していると思います。おかげで、本の分類規則に関するうんちくやら、本の持ち出し防止に苦労したり、図書館利用者との滑稽な応対風景と、図書館の知られざる内部を描写しているのが、特に面白く読めました。日本のイレズミが意外なところで登場するのも良かったと思います。




白昼の闇 (海外文学セレクション)
販売元: 東京創元社

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これまでホラーの色濃いファンタジー長編2冊が邦訳されている英国作家ファウラーの秀作短編集です。本書は現代社会の象徴である都会を舞台にした恐怖小説を10編と連作短編をひとつオマケに収録しており、一昔前の幽霊噺のような因果応報や怨念の復讐といった物語とは無縁で、罪なき人々に突然に災厄が降りかかって来るのですから理不尽で無慈悲な印象です。ただ、辛うじて2つだけ主人公が助かる話があり、やや心が救われます。

地獄のような袋小路に入った車・無気味なタクシードライバー・ゲームに蝕まれる子供たち・奇妙なナイトクラブ・異常な窃盗者・危険な酒場・別々の時間を生きる老人・ホテルの13階に暗躍する秘密結社・忍び寄る疫病・急増して行く自殺者、そしてアメリカ旅行する英国人の災難と、日常生活に結びついている馴染の世界が少しずつズレを生じて、いつの間にか異界(アナザー・ワールド)に足を踏み入れてしまいます。

やや話の展開が単純でストレート過ぎて先が読めてしまう部分があり、もう少し小説としてのコクとプロットに捻りを加えて欲しかったかなとも思いますが、作者の旧套を排し新しい恐怖の分野にチャレンジするんだ!と言う意気込みと情熱が感じられる姿勢に、素直に敬意を表したいと思います。




パニックの手―ジョナサン・キャロル短編集〈1〉 (海外文学セレクション)
販売元: 東京創元社

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ジニーとベン〈上〉 (海外ベストセラー・シリーズ)
販売元: 角川書店

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ジニーとベン〈下〉 (海外ベストセラー・シリーズ)
販売元: 角川書店

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七つの人形の恋物語 (海外ライブラリー)
販売元: 王国社

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名手の描き出す、孤独な少女と奇妙な人形劇団の物語。
個性あふれる人形たちは、少女を暖かく迎いい入れ励ましてくれるが、
その人形遣いである団長からは、冷酷な扱いを受け続ける。
彼の心は、どこにあるのか?少女の成長するさまと、人形たちとのやり取りが楽しい。
そして団長の魂が救われることが、なんとも良い読後感だった。




新撰版 怪奇小説集 「怖」の巻 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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怪奇博物館 (角川文庫―角川ホラー文庫)
販売元: 角川書店

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怪奇無尽講
販売元: 双葉社

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個々の題名には「抱いたら墓地」(だいだらぼっち)とか「近親相岩」(きんしんそうかん)などしゃれっ気が入っていますが、中身は百物語の形式をとった土着の正統的な伝奇ホラーの連作短編が詰まっている本ですね。それぞれ趣が違う短編と全体を通した話の筋が微妙に入り交じっていていい感じです。

もともとノヴェライズの多いかたですが、オリジナルでは邪教伝説のエログロバイオレンスからアルコォルノヰズのむりやりひねり出したような形容詞群を経て、すごくすっきりとしたわかりやすい文体になっていたのに驚きました。とても読みやすかったです。ただ前のオリジナルのようなのを求める人には少し物足りなく感じるかも?

最近では菊地秀行氏の新宿で行われるトークライブにかかせない相方としての顔を持つ作者ですが、最後の話のおちも菊地氏お得意の二つの世界のあちら側とこちら側にも影響されているのかもしれませんね。いい落とし方だったと思います。




怪奇・夢の城ホテル―逢摩時雄の奇妙な事件簿 (ハヤカワ文庫JA)
販売元: 早川書房

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廃墟好きかつ心霊好きにはたまらない小説です。とくに最初のホテルの廃墟の場面は自分が廃墟探索しているような気分になり最高です。サブタイトルにもなっている逢摩時雄のキャラが弱いのが珠にキズですが、何度読んでも楽しめます。ちなみに私はいつも読む用と保存用に2冊持ってます。


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