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和書 507300 (235)



家族の肖像 (C・NOVELS―BIBLIOTHEQUE)
販売元: 中央公論社

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家族の肖像
販売元: 中央公論社

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家族にまつわる不気味なホラー短編集。「家族」という身近な題材だからこそ一層恐怖心を煽られる。昔よくテレビで放送されていた『世にも奇妙な物語』を彷彿させるものがあった。主人公が精神的に追いつめられ混乱していく様がよく伝わってくる。なかでも2話目の『美和さん』にはゾッとした。しかしどの話もある程度読むと話の展開が想像できてしまったので、もう少しアッと驚くようなオチがあると良かった。




家族場面 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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 やっぱりメタフィクション系の作品のほうが面白いような気がする。
 面白いのは天の一角、妻の惑星、家族場面。
 中でも天の一角は極上。死刑廃止をテーマにして、それをユーモアで包み込むいつものやりかた。死刑囚を遺族が直接殺すという話なのだが、空間が裂けて上のほうから部外者が勝手な意見を口にする。もちろん、この天の一角から覗く人間は「我々」である。問題に対して外野を取り決め、直接関わる人間に対してぐちぐち口出しする人間を描いている。そう思って読むと、この作品はより感慨深いものとなる。
 家族場面は、みんなが演技しているとの設定。メタフィクションの傑作。映画で役者の心の中まで書き写した、と考えればわかりやすいのではないか。




家族狂 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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 テンポがよく読みやすく、ユーモラスをも感じさせるミステリー小説です。
 しかしそのユーモラスさが、絶妙な恐怖を生んでいる小説でした。
 後半は、ホラー小説のような展開になりつつも、なんともいえない哀しさが漂っています。
 さすが、『ショッピングの女王シリーズ』で、自分のどろどろした内面を観続け、人間のどうしようもない「哀しさ」を見つけてしまった中村うさぎだからこそ、描けた切ないホラー小説となっていました。
 そして、文庫版あとがきが、かなり強烈でした。
 ここまであとがきをおもしろく描ける中村うさぎは、やはり、おもしろい・・・・。




家族狂
販売元: 角川書店

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ハードの装丁がよかった(文庫版とは違います)帯には筒井康隆の推薦文。
端的な文章でありながら薄っぺらさがなくと舞台仕立てがシンプルでありながはスカスカしたところがない。ホラー映画になったらマニア受けする作品になりそう。エピローグも効いています。
メディアでのイメージが先行しがちな作家さんですが物事に対しての目線は一貫しています。無駄遣いの女王様のようで実体験は余すことなく血肉化。
本作はいい意味でブンゲイというよりライター気質がでています。




片想い (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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性同一障害が今ほど取りあげられていない頃に書かれたそうですが、不自然な記述はなく
(ちなみに一般的な、自閉症を取り扱ったものには間違っていたことが書かれていることが多いのが現状です)
人間の男女の性についての描写、メビウスの輪、グラデーションなど秀逸。

主人公の妻の描写に、作者がどこかで抱いていると思われる、「女は感情的な生き物だ」というステレオタイプな考えが伺えるのは、皮肉というべきか。
夫婦喧嘩のときはイライラしました。




片想い
販売元: 文藝春秋

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東野圭吾の本を、読んでみたかった。
お勧めの作家でよく目にする作家さんだったから。

読み終わって、すごいって感心した。
こんな長編を、きちんと書くってことがすごい。
緻密な構成、絡み合った人間関係。
最初のほうに出てきた伏線が最後で明らかになる。
そこに持ってくまでの展開。
中盤に差し掛かったところで新たな展開。
どれもすごいとおもう。

私的には2時間のサスペンス劇場を見てる気分だったけど。

性同一性障害・・・
すごく難しい話だと思った。
「受け入れられたいという我々の思いは、
 たぶんこれからも伝わらない。
 片想いはこれからも続くでしょう。」
ちょうど、中間あたりで出てくる科白。
きっと、苦しんでいる人はたくさんいるんだろうなと思った。

ハードカバーでもこんなに分厚いんだから文庫本にしたら・・・
それでも、最後まで飽きずにあっという間に読んでしまった。
後半に差し掛かったとこで
主人公が15分か20分の間に人の部屋の中からあるものを探さなきゃいけない場面がある。
部屋の持ち主が帰ってくるまで15〜20分ってこと。
気がついたら、こっちまで焦って急いで読んでた。
そして、何も私まで急いで読むことないって気がついて戻ってまた読み直した。
それくらい、話の中に入ってた。




象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)
販売元: 早川書房

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 表題の中編「象られた世界」は、見事なサイバーパンクSFだ。具体的な視覚効果をもたらすくらいの緻密な描写力が素晴らしい。「夜と泥の」もまた、映像を見せられているかのような濃密さで場面が描かれている。読んでいてうっとりした。
 「呪界のほとり」のみ、小型竜と無頼の冒険家による珍道中で、飛の異色作。ユーモラスで楽しかった。




語り手の事情
販売元: 文藝春秋

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あくまで酒見賢一の他の小説と比較してだが、この「語り手の事情」は失敗作に入るかもしれない。おもしろいけど、語り手(=作者)が色々考え過ぎてしまった結果、なんだかまとまりがなく消化不良気味の作品だった。また、ちょっと頭でっかち過ぎるかなという印象も持った。

しかし、小説家としての酒見賢一の発想の豊かさを感じさせる一冊ではあると思うし、やさ男の彼がパソコン(原稿用紙?)に向かっている姿を想像すると微笑ましい。

文庫版あとがきには、「そもそも《語り手の事情》はこんな話になる予定ではなかった」とあるのだが、では、どんな話になる予定だったのかと語り手に聞いてみたくなる。





月影のソムル〈3〉浄化(カタルシス) (コバルト文庫)
販売元: 集英社

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